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レーシング女子岡崎静夏が じっくり乗ってみました!【リード125編】「大人の魅力」たっぷり! ジェントルマンと呼びたい

まとめ:高橋 剛 PHOTO:楠堂亜希
※当記事は㈱内外出版社『ヤングマシン』(2023年3月号)掲載記事の内容を編集・再構成したものです。

【テスター:岡崎静夏】
チャーミングな笑顔でも中身はスパルタンな「バイクフリーク」。’09~’10年、MFJレディースロードレースで2年連続王者に。全日本はGP-MONOを経て’12年からJ-GP3に参戦中。

スクーターに求められる快適性と利便性がたっぷり

我が家にはリード125があります。父が買ったもので、2013年モデル。今回試乗させていただいた最新型は、2013年モデルのマイナーチェンジモデルなので、すごく乗り慣れたフィーリング、と言いたいところですが、ちょっと特殊な事情が……。

ウチのリード125は、父がサーキットに来た時、パドックの足として使うために買ったものですが、日が経つにつれてどんどんチューニングされていきまして(笑)。マフラーは交換されているわ、、スピード重視バージョンなんです。

そんなわけで久々にノーマルのリード125に乗ったわけですが、嫌なところがなさすぎる! どこにもクセや気になる点がなく、スクーターとしては非の打ち所がない出来栄えです。

よく「Hondaのバイクは優等生」とちょっとからかい気味に言われますよね。でも、ことリード125に関しては「その通り!」と胸を張って言えます。「優等生で何が悪いの?」と。

スクーターに求めるもの。それは快適性と利便性です。我が家のリード125みたいにバチバチに攻めた仕様にすると、ノーマルの素晴らしさが逆によく分かる。いろんな乗り味の面白いバイクが他にたくさんある中、わざわざスクーターをクセ強仕様にする必要はどこにもありません(笑)。

レーシングマシンも含め、クセのあるバイクに乗る機会が多かった自分としては、リード125に乗って胃もたれが治った気がします。「クセデトックス」ですね(笑)。

お粥みたいに優しくて、スッと入ってくる感じがたまらないリード125。
Hondaスマートキーシステムのおかげでお出かけするのが億劫にならないのも大きなメリットです。何しろキーをポケットに入れたままで、シュッとエンジンをかけて発進できてしまうんですから、まさにスマート!

一方我が家のリードは、ゴソゴソとカギを探して取り出して、鍵穴に差し込み、クイッとひねる必要があります。

ほんのひと手間ですが、毎日乗るスクーターだとこれが結構利くんです。

スムーズを極めたエンジンとクセのないハンドリングの恩恵で、手足のように扱えるリード125。「通勤快速」をそのままカタチにしたスクーターは、街乗りが本当に便利&快適です。

Hondaスマートキーシステムの恩恵で、まさにスマートに走り出すと、エンジンの加速フィールも非常にスムーズかつ静かです。気付いたらスピードが乗っている感じで、スマートさにジェントルさが乗っかってきます。

そう! リード125は、ジェントルマンという感じなんですよね。それなりのボリューム感があるフォルムということもあって、似合うのは青少年ではなくおじさん……と言いたいところですが、ここは慎重に言葉を選ばなければ(笑)。イケオジ……はちょっと脂っこいし、やっぱり「ジェントルマン」かな。ま、決して悪い意味じゃないし、おじさんでいいか(笑)。

ちなみに自分はおじさんが嫌いではありません。考え方がしっかりしていたり、一歩引いた目で世間を眺めながら意味のある話をしたり、まわりへの気遣いができたり、立ち居振る舞いが魅力的な人であれば、年齢は関係ないと思っています。

むしろ、おじさんと呼ばれる人の方が、自分が挙げたような要素を満たしていることが多いような気がするんですよ……。包容力のある大人──ジェントルマンは、やっぱりカッコいい。リード125には、そういう安定した魅力を感じます。重厚というと大げさかもしれませんが、それに近い落ち着きがあるんですよね。

しかも、うまいこと最新トレンドにも乗っているんですよ! おじさんの中には、ご自分が若かりし頃の古き佳き時代のスタイルそのままの人もいますよね。それだとおじさんというより、おっさん感が出てきてしまいます。

でもリード125は、ちゃんと今どきのスタイリッシュさを備えていて、なおかつ大人の魅力もあるという、よくできたまとまり。我が家のヤンチャ系カスタマイズ済みのリード125とは比べものになりません(笑)。

……と言いつつ、自分自身はまだまだレースをやっているぐらいなので、落ち着きが足りません。そういう目でリード125を評価させていただくと、スロットルを開けた時の車体の姿勢変化が実に素晴らしいんです。

急にガチライディングの話になりますが、スロットルを開けるとアンチスクワットが働いて、シートがジワッと押し上げられる感じがしっかりと伝わってきます。これが前後タイヤにいい接地感を生んでいて、そのおかげで違和感なくスムーズに走れるんですよ!

リヤからしっかりと適度に押してくれるこの感覚は、自分がレースしているJ-GP3マシンのセッティングに生かせないかな、と思っているほど。すごく参考になりました。こういう深み、やっぱりジェントルマンですね!

リード125:SHIZUKAの評価

1)スタイリング:身なりに気を使うところからオシャレは始まるもの。こだわりを感じさせてくれる車体デザインがイケています。

2)スポーツ性:パワーは十分あるし、何よりも接地感が豊か。ベタッとした重心の低さといい、安心して走れるスクーターです。

3)ツーリング:長距離乗っても疲れなさそうですが、目的地までの道程を楽しむより、目的地に着いてから楽しむのが似合うかな。

4)街乗り:サクッと走り出し、サクッと短距離をこなし、サクッと用を済ませ、サクッと帰る。街乗りが、よりサクサクに!

5)日常ユースに徹底的に特化してるので、街乗りでは高いパフォーマンスを発揮。一点集中を評価すればコスパ最高です。

【SHIZUKAのお気に入りポイント】Honda SMART Keyシステムと37ℓの大容量ラゲッジボックスは、どちらも1度使ったら手放せなくなる超便利装備。スクーターとしての利便性が高いからこそ、毎日乗りたい気分になるんですよね~。

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まとめ:高橋 剛 PHOTO:楠堂亜希
※当記事は㈱内外出版社『ヤングマシン』(2023年3月号)掲載記事の内容を編集・再構成したものです。

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