ホンダのボディプロテクターは、しっかり着用することでライディング中の安心感まで高めてくれるものなんです。
ヘルメットと同じくらいバイクの安全に必要な胸部プロテクター
安全でより楽しいバイクライフを送るには、日常的な安全運転はもちろんのこと、しっかりとしたライディングギアなどの着用が不可欠です。
そんなライディングギアもバイクと同じように年々進化していますが、より安全にバイクを楽しむために、ホンダでは「胸部プロテクター」の着用を推奨しています。
ひと昔前に比べるとバイクの「ボディプロテクター」全般に関する意識が高まっているように感じますが、ヘルメットとは違い、着用義務がないバイクの胸部プロテクターはどれくらい普及しているものなのでしょうか?
胸部プロテクターはどれくらい普及率している?
警視庁が公開しているこちらの公式ホームページには「二輪車利用者に対するヘルメット及び胸部プロテクターの着用状況調査結果」という内容が発表されています。
この調査では、市街地を走るライダーが着用している「ヘルメットの形状」や「アゴ紐の結束状況」などを調査したことに加えて、「胸部プロテクター着用率」などが掲載されています。
2022年7月から8月にかけて行われた調査によると、胸部プロテクターの着用率は8.9%という結果になりました。
2015年度の調査では7.1%だったのに対して、着用率が徐々に増え始めていることがわかります。
この調査結果からもわかるように、年々、胸部プロテクターの認知度や普及率がアップし始めているのは、最新の胸部プロテクターは付けやすさや機能性が向上しているからと言えるでしょう。
ホンダの胸部プロテクターが採用する「テクセル(TECCELL)」とは?
ホンダでは、まだ世間的に胸部プロテクターの認知が広まる前の、1996年頃からボディプロテクターの重要性を提唱し、他のアパレルブランドに先駆けて企画・販売しました。
そんな歴史を持つホンダのボディプロテクターは進化を続け、強度や安全性はもちろん、軽量化や着用の容易さなどが格段にアップしています。
そのラインアップの中で代表されるのが、モーターサイクルウエアブランド「アールエスタイチ」とのコラボレーションによって誕生した「テクセルチェストプロテクター」シリーズです。
「TECCELL(テクセル)」とは、六角形のハニカムコアと呼ばれる加工技術を取り入れた、非常に強度の高い特殊な樹脂形成素材で作られた素材。
しかも、バイク用胸部プロテクターとして、ヨーロッパの安全規格である「CE規格 Level2(最高クラス)」をクリアしているほどなんです。
また、熱可塑性樹脂の単一素材成型により、プロテクター本体の広範囲で衝撃吸収することを可能にしているだけでなく、スチールやアルミなどの金属素材と比較しても、同等の曲げ剛性と大幅な軽量化を実現しています。
今回はホンダのテクセルチェストプロテクターのラインアップの中でおすすめの2アイテムをご紹介します。
Honda テクセルセパレートチェストプロテクター(ベルトタイプ)
こちらがモーターサイクルウエアメーカー「RSタイチ」とのコラボレーションで開発された、セパレートタイプのチェストプロテクターです。
着るジャケットを選ばないベルトタイプの胸部プロテクターになっているので、身体に合わせて調整することでフィット感も高められます。
セパレートタイプなので、フロント部分が開閉でき、煩わしかった胸部プロテクターの装着も簡単にできるようになっています。
また、ベルト部分の6箇所のボタンを外すだけで簡単に着脱することが可能で、単体プロテクターとしても使えます。
もちろん安全面も高く、海外基準の衝撃吸収性能を示す『CE』表示は「DC-TYPE B」、規格グレードを示す数字は「レベル2」になっています。
テクセルセパレートチェストプロテクター(ベルトタイプ)|希望小売価格 18,920円(消費税10%込み)
サイズ:フリー
商品詳細はこちら
Honda テクセルチェストプロテクター(ベルトタイプ)
こちらは一体型タイプの「テクセルチェストプロテクター」です。
プロテクター部分のセパレートはできないタイプですが、テクセルコアの軽さや強度は先ほどのセパレートタイプの同等以上の性能と、低価格を実現しています。
肩、胴周りのベルトは体格に合わせて長さ調節が可能で、ベルクロを引っ張るだけのカンタン仕様。
一体型ではありますが、ベルトを外してもホンダのライディングギアに備わっている6箇所のスナップボタンに取り付けられるので単体プロテクターとしても使用できます。
テクセルチェストプロテクター(ベルトタイプ)|希望小売価格 14,850円(消費税10%込み)
サイズ:フリー
商品詳細はこちら
現在、ホンダのプロテクターのラインアップも増え、Honda GO BIKE GEARで購入することができます。
胸部プロテクターは慣れれば『着用が当たり前』になる
かつての日本では1965年頃まで、バイクのヘルメットの着用は義務化されていませんでした。
極端な話ですが、仮に現在でもヘルメットの着用義務がなかったとしたら、あなたはヘルメット無しでバイクに乗ろうと思えるでしょうか?
……危なくて、とてもじゃないけど無理ですよね。
レースやスポーツ走行などでサーキットを走るライダーは、レーシングスーツ(革ツナギ)を着ないと、とてもじゃないけど安心して走れたものじゃないと言います。
しっかりとした安全装備を身につけることで安心感が生まれ、ライディングスキル向上の近道にもなります。
バイクの胸部プロテクターは、着用に慣れてしまえば、ヘルメットやライディングギアと同じくらい自然に身に付けられる安全装備になってくれるでしょう。
この機会に是非、ホンダの胸部プロテクターをチェックしてみてくださいね!
【文:岩瀬孝昌(外部ライター)】