2020年6月の登場以来、大人気となっているCT125・ハンターカブ。登場3年目の2023年モデルで初のモデルチェンジを行うことが2022年10月7日(金)に発表された。
このモデルチェンジ、最新の平成32年(令和2年)排出ガス規制へ対応だけでなく…新色の「マットアーマードシルバーメタリック」が追加された他、リヤサスペンションのプリロード調整機能追加など、各部のブラッシュアップを行いながら、お値段据え置きのモデルチェンジ。発売日は2022年12月15日(木)となっている。
目次
新色として「マットアーマードシルバーメタリック」が登場!

マットアーマードシルバーメタリック(新色)
従来モデルは、イメージカラーの「グローイングレッド」、落ち着いた「マットフレスコブラウン」、2021年に追加された「パールオーガニックグリーン」の3色展開だった。
今回のモデルチェンジでは、「マットフレスコブラウン」に代わって、新色の「マットアーマードシルバーメタリック」が新登場。この新色はタフなアウトドアアイテムをイメージしたそうで、自然の中でのキャンプシーンの頼れる相棒にぴったりなカラーとなっている。
- グローイングレッド(継続色/左)
- パールオーガニックグリーン(継続色/右)
最高出力がアップした新エンジン
最新の平成32年(令和2年)排出ガス規制に対応するために、新型CT125・ハンターカブには、スーパーカブC125やダックス125と同系統のロングストロークのエンジンを採用したのも今回のモデルチェンジの大きなポイント。
従来モデルのエンジンが最高出力8.8PSを7000回転で発生させたのに対し、新型のエンジンは9.1PSを6250回転で発揮。排出ガス規制に対応しながら更なるパワーアップを果たしたというわけだ。

新型CT125・ハンターカブは、空冷4ストロークOHC単気筒の123ccエンジンを採用。似ているが全く別のエンジンであり、よく見るとオイルフィルターが追加されたり、ケースカバーの形状が変わっていたりする。キックペダルももちろん採用。

従来モデルは、空冷4ストロークOHC単気筒の124ccエンジン。圧縮比は9.3から10となり、パワーは0.3PSアップ。燃料消費率はWMTCモード値で67.2km/ℓから63.7km/ℓに変化している。
待望のプリロード調整を装備!
アウトドアイメージの強いCT125・ハンターカブだが、従来モデルだと二人乗りしたり、大きく重たいキャンプ用の荷物を積んだりすると後輪荷重が増えることで前後の荷重バランスが崩れ、ちょっと走りにくく感じる場面もあった。
新型は、なんとリヤショックに5段階のプリロード調整機構を新装備。このプリロード調整機構があれば、二人乗りや荷物積載時など、リヤの荷重が増えた場合にプリロード調整が行える。スプリング初期荷重を強めてやれば、リアの沈み込みを抑えることができ、より走りやすくなるというわけだ。
タフなCT125・ハンターカブだが、この5段階プリロード調整機構の装備によってタンデムツーリングにキャンプ旅と、よりタフなシチュエーションでの使い勝手がさらに高まったことになる。

新型CT125ハンターカブには、リヤショックに5段階のプリロード調整機構が追加。メーカー出荷時は中央の3段階目のレベルにセットされており、弱める方向に2段階、強める方向に2段階の調査が可能。スプリング下部にあるアジャスターをピンスパナ(フックレンチ)で回して調整する。

従来モデルのリヤショック。スプリング下部にプリロード調整機構はない。プリロード調整機構を得るためには、リヤショックをカスタマイズパーツに交換する必要があった。
お値段据え置きの44万円は超お買い得!
この他、新型CT125・ハンターカブと従来モデルを見比べてみると、エンジンのガードパイプの構造が左右別体式から、左右のパイプを途中で繋いだ一体型に変更されるなどの細部の小変更も加えられている。
新エンジンとなりパワーアップし、リヤショックにはプリロード調整機構を備えた新型CT125ハンターカブ。正直、この充実の改変&追加装備でお値段据え置き44万円とは、実質的な値下げと考えていいだろう。

新型CT125ハンターカブのエンジンガードは途中で左右のパイプが連結されている。

従来モデルは、エンジンガードのパイプが左右別体式になっている。
ちなみに、このモデルチェンジに合わせて、ホンダでは新作の純正アクセサリーパーツも豊富に用意。次回は気になるこの純正アクセサリーパーツを紹介するぞ!
【文:谷田貝 洋暁(外部ライター)】