夏は暑いからといって素手でバイクに乗っている人も見かけますが絶対にNG! グローブがあったほうがバイクは楽しく運転できます。今回は春夏用「バイクグローブ」の機能性や安全性について解説します。
素手は百害あって一利なし。夏も『グローブ』はつけていたほうが上手く走れる!
梅雨が明けると、夏のツーリングシーズンがやってきます。
しかし、薄着になる開放的な夏だからこそ、逆に季節にあった安全性の高いライディングウェアを身につけたいものです。
その中でも重要な装備のひとつが「夏用のバイクグローブ」。
「真夏は暑いから…」と言って、素手でバイクに乗ったりしていませんか?
それは万が一の時にとても危険ですし、正確なバイクの操作に支障をきたす場合があります。そこで今回はホンダ ライディングギア2022の春夏モデルにラインアップされている「プロテクトメッシュグローブ」を題材として、夏用のライディンググローブの機能性や快適性について解説してみたいと思います。
バイクの夏用グローブは『高機能の塊』です!
シンプルな外観でありながら、充実の機能性と高いプロテクション性能を備えたメッシュグローブがHonda プロテクトメッシュグローブ。
どんなウェアや車種にでもマッチするスタイリッシュなデザインと、高い機能性でコストパフォーマンスに優れたモデルになっています。
通気性が高いメッシュ素材と伸縮性のあるストレッチ素材
走行風を効果的に取り入れられる細かいメッシュ素材をグローブ全体に使用しているので通気性が良く、速乾性も抜群。
また、手首の部分には新開発の通気素材を使用し、非常に伸縮性が高いので手首の動かしやすさや着心地がよいのが特徴となります。
安心のソフトナックルガード&リフレクター
手の甲には内蔵型のソフトナックルガードが装備されているので、万が一の時に傷つきやすい箇所を効果的にプロテクトしてくれます。
生地の厚みがある秋冬用のバイクグローブと比べると、春夏用のバイクグローブは薄手になりやすく、安全面などが劣ってしまうように思われがちですが、頑丈な素材とプロテクション機能もしっかり備わっているのです。
こちらの「プロテクトメッシュグローブ」にデザインされている「HONDAロゴ」や「ウイングマーク」は実はリフレクター素材になっています。
ツーリングの帰りが遅くなった時や、夜間の走行などで、対向車などのヘッドライトがリフレクターにあたって光ることで被視認性を高めてくれます。
手汗で滑るのを防げる
真夏でもバイク用グローブを着用したほうがいい理由は安全面だけじゃありません。
素手でハンドルグリップやスロットルを握ると、手汗などで滑ってしまって正確にバイクの操作ができないことがあるんです。
バイクの運転にはグリップを握るだけでなく、ブレーキやクラッチなどのレバー操作、ウインカーなどのスイッチ操作もありますから、グローブ装着による操作性の向上はライディングのしやすやにも直結してきます。
汗ムレを軽減してくれるメッシュ素材と、余分な汗を吸収してくれる素材のおかげで、真夏でも快適にハンドル操作ができます。
掌に衝撃を受け流すカーボンスライダーを装備
ライダーは万が一、転倒すると掌が一番先に地面に接触するケースが多いと言われています。
グローブの種類にもよりますが、夏用のバイクグローブでも、掌に軽量で強度に優れる「カーボンスライダー」が装備されています。
掌が地面などに接触した時、このカーボンスライダーが滑ることで強い衝撃を緩和、受け流してくれる役割を果たしてくれます。
グローブをしたままモバイル端末を操作できる
ホンダ ライディングギアにラインアップされている春夏用のグローブは、ほとんどのモデルがスマートフォン対応グローブになっています。
グローブの人差し指には、スマートフォンのディスプレイを操作できる「特殊皮革」が使用されています。
グローブをしたままでもスマートフォンの操作ができるので、バイクを降りてちょっと調べ物をしたり、メッセージのチェックなどをするのにも便利です。(※スマートフォンの種類によっては作動しないディスプレイもあります)
いかかでしたか?
ライディングジャケットやヘルメットなどに比べると、バイク用のグローブには『そこまでこだわりがない』という人もいると思います。
だけどバイクが上手い人ほどグローブ選びにこだわるものです。夏用のバイクグローブはしっかり着用することで、安全性の向上だけでなくスムーズにライディングができるようになるので、バイクに乗るのが更に楽しくなります。
皆さんもお気に入りのバイクグローブを見つけて、夏もツーリングを快適に楽しんでくださいね!
【文:岩瀬孝昌(外部ライター)】