バイクに乗る時も足元までお洒落は気を付けたいけど、超カジュアルなスタイルの『ドライマスターフィットフープシューズ』でもツーリングとかって大丈夫?
スニーカータイプの『ドライマスターフィットフープシューズ』の実力は?
バイクの運転において『靴』をどうするか? っていうのは、実はとても大きな問題。
靴ひとつでバイクが運転しやすくなったり、長時間のライディングでは疲れも抑えられたりするんです。
でも、見た目的にあんまりゴツいのはイヤ・・・っていう人も多いはず。
そこでホンダ ライディングギア 2021秋冬ラインアップのライディングシューズの中で、いちばんライトな印象の『ドライマスターフィットフープシューズ』を試してみたら・・・目立たないけど、きちんとツボを押さえた『バイク用の高性能な靴』だと判明しましたっ!
まず見た目ですが、ほとんど普通のハイカットのスニーカー状態。バイクに詳しい人じゃなければ、ライディングシューズには見えないと思います。
これなら街乗りでも全然違和感が無いから、タウンユースも余裕でOK!
でも、靴としての履き心地はどうか?っていうと・・・
柔らかな履き心地&フィット感がいい!
いきなりちょっとマニアックかもしれませんが、私(北岡)はライディングシューズには結構こだわるほうなので、まずインソールからチェック。
思った以上にしっかりした厚みのあるインソールが出てきました。
これがまた適度な弾力があって、足の裏にフィットします。おかげでバイクを降りた時に歩くのがすごくラクでした。
なんだか靴に足を入れるのが気持ちいいとすら感じる、ソフトな感触です。
これならツーリングで使っても、ステップからの振動や衝撃も緩和してくれそうなので、長時間ライディングにも向いていると思います。
インソールの
そして、抜群のフィット感を生み出すのがBOAⓇフィットシステム。
ダイヤルを回すだけで好みのフィット感に調整することができます。あともうちょっと・・・みたいな微調整ができるのが素晴らしいポイント。
ワンタッチでリリースもできるので、靴の脱ぎ履きが素早くできるのも気に入った部分です。 ゴツい靴の中には、脱いだり履いたりするだけでひと苦労・・・なんていうものもありますからね。その点でドライマスターフィットフープシューズは最高に気軽です。
その他に『へえ~!?』と感心したのはシューレースに見える部分。実はここ、ヒモではなく『ゴム』でした。
見た目をカジュアルなスニーカーに見せるためのアイデアです。
実際のBOAⓇフィットシステムのシューレースは、このシューレース風ゴムとベロの間にすこし見えていますが、言われなきゃ気が付かないレベルでした。
しかもこの靴、こんなにカジュアルなのに防水仕様なんです。
高い透湿性と防水性を両立するドライマスターFIT(アールエスタイチ オリジナル素材)を採用しているので、急な天候の変化でも慌てることはありません。
ツーリングに使うなら、靴が防水仕様なのは『ほぼ鉄則』だと個人的には思っています。
そして、私の場合は、ライディングシューズは『靴底が滑らないこと』がとても重要だと思ってます。
雨で濡れたアスファルトや白線、マンホールなどで靴がツルッといって、そのまま立ちゴケ・・・では目も当てられません。
それに、ライディング中にステップの上で足が滑らないことも大事。
バイクのホールドのためも含めて、靴は本当に重要なのですが、ドライマスターフィットフープシューズは安心のVibram社製のソールを採用。安心感が高い!
バイク用として高機能
そして『走るための性能』も見た目とは裏腹にけっこう本格的!
いちばん気に入ったのはここ!
靴の内側、ステップのヒールガードが当たる部分に滑り止めのラバーが装備されているんです。
こんなにカジュアルな見た目なのに、スポーティな走りにも対応できるよう配慮されているところに軽く感動しました・・・
さらに!
くるぶし・ヒール・つま先にはインナープロテクターが入っていて安全性にも配慮されているんです。
ヒール部分にはウイングマークもあしらわれていて、お洒落! と思いきや、実はこれがウイングマークをモチーフにしたリフレクター。
スタイルだけでなく、夜間走行の安全性にも寄与するという抜け目の無さはいっそ感心するほどでした。
インナープロテクターの入ったつま先。左足のシフトペダル側にはシフトパッドがさりげなく配置されています。
靴を傷めないので、長く履くことができそうです。
しかも、つま先部分には適度な厚みを持たせてあるのでシフトチェンジもしやすいんです!
ライトなツーリングなら全然余裕のパフォーマンス!
正直な感想として言いますが、全然普通にツーリングできる完成度になっていると思います。
気軽さ、履き心地、歩きやすさに加えて防水透湿仕様。ライディングシューズとして性能や安全面にもこだわりがあります。
2泊以上するようなロングツーリングや、高いレベルのスポーティな走りを求める場合は、より性能にこだわった靴を選ぶべきかもしれませんが、日帰りや1泊レベルのツーリング程度なら余裕でこなしてくれると思います。
もちろん街乗りは本領ですし!
あと私、思ったのですが・・・
なんなら雨の日とか、バイクに乗らなくても、便利すぎるがゆえに、この靴を履きたくなっちゃうかもしれません(笑)
【ドライマスターフィットフープシューズ】
メーカー希望小売価格 23,100円 (消費税10%込み)
カラー:ブラック/グレー
サイズ:23.0~28.0cm
商品情報はこちらから
▶Hondaライディングギア Webサイトはこちら
※この記事での表示価格はすべて消費税10%込みです。
【文/北岡博樹(外部ライター)】