スーパーカブ110にアウトドアテイストや遊びゴコロを盛り込んだクロスオーバーモデルとして登場したクロスカブ110(CROSS CUB 110)。CT125・ハンターカブの登場でクロスカブ110の立場はどうなった?
CT125・ハンターカブの登場で逆に再注目!
クロスカブ110(CROSS CUB 110)の揺るがないポジション
ご存知「スーパーカブ」シリーズは、2017年に世界販売台数の累計が1億台を突破しました。
老若男女あらゆる世代に親しまれる、日本が世界に誇る偉大なバイクシリーズと言っていいでしょう。
今回はそのカブシリーズの中でも、特に若者からの人気が高い『クロスカブ110』にスポットをあててみたいと思います。
初代クロスカブ110はスーパーカブ110にアウトドアテイストをプラスして、ちょっとした未舗装路の走りもこなしてくれるクロスオーバースタイルのカブとして2013年に登場しました。
その後、2018年にフルモデルチェンジされ、レッグシールドを排したスタイリッシュなデザインでリニューアルされ、現在のデザインに生まれ変わっています。
アウトドアテイストを取り入れた「カブシリーズ」と言えば、昨年2020年6月に「CT125・ハンターカブ」が発売されましたよね。
そこで、現在の原付二種クラスのカブシリーズにはどんな種類があるのかおさらいしてみましょう。
原付二種クラスのカブシリーズにはどんな種類がある?
①スーパーカブ110|車両本体価格:280,500円(消費税10%込)
②スーパーカブ110 プロ|車両本体価格:302,500円(消費税10%込)
③スーパーカブ C125|車両本体価格:440,000円(消費税10%込)
④クロスカブ110|価格:341,000円~(消費税10%込)
⑤CT125・ハンターカブ|車両本体価格:440,000円(消費税10%込)
CT125・ハンターカブの登場で、原付二種クラスのカブシリーズは全5種類になりました。
ビジネスクラスの定番モデル「スーパーカブ110」「スーパーカブ110 プロ」、初代カブ「C100」を現代に蘇らせた高性能カブ「スーパーカブ C125」に加え、アウトドアカテゴリーとして「クロスカブ110」と「CT125・ハンターカブ」がラインアップされています。
特にクロスカブ110とCT125・ハンターカブは、共にアウトドアテイストを盛り込み、未舗装路走行も想定されたクロスオーバースタイルですが、どんなところが違うのでしょうか?
ハンターカブを選ぶ前にもう一度知っておきたい、クロスカブ「3つの魅力」!
ここからは、筆者の私(岩瀬)が感じた、ハンターカブとの「3つの違い」をご紹介します。
『とにかく軽い!使い勝手に優れた万能性』
まず、クロスカブ110の魅力は車体や取り回しが超軽いこと。
まるで自転車を扱うように押し引きできるので、日常的な使い方がとてもラクなんです。
排気量の違いが15ccほど違いますが、クロスカブ110の車両重量は106kgで、対するCT125ハンターカブの車両重量は120kg。
同じ原付二種のカテゴリーで重さが14kgも違うんですね。
体感的にもハンターカブの方がひと回り大きく感じられたほどです。
『クロスオーバースタイルとしての豪華装備が満載!』
続いてはクロスカブ110の主要装備やスタイリングについてです。
カブシリーズの特徴でもあった「レッグシールド」を外したことで、スッキリとしたストリートモデル的なデザインになっています。
クロスカブ110は前後17インチのセミブロックタイヤを標準装備し、アップライトなハンドルとパイプフレームのヘッドライトガードなどを装備。
ハンターカブほどの完全なトレッキングスタイルではありませんが、アウトドアテイスト溢れるデザインになっています。
『ハンターカブと比べて価格が10万円も違う!』
次に、やっぱり購入の決め手のひとつである車両の価格です。
クロスオーバーモデルとして必要充分な装備がありながら、クロスカブ110の車両価格は341,000円~(消費税10%込)。
対するCT125・ハンターカブの車両価格は440,000円(消費税10%込)で、約10万円の差があります。
スタンダードのスーパーカブ110(280,500円)と比べても、約6万円プラスされているだけなんですね。
このことからもクロスカブ110はコストパフォーマンスにかなり優れたモデルと言えるでしょう。
オールラウンドな立ち位置を確立したマルチカブ
もし、ダート走行やトレッキングをメインに考えている人はCT125・ハンターカブを選んだ方が良いかもしれません。
しかし、クロスカブ110はオールラウンダーの立ち位置にいるカブシリーズのマルチプレイヤーです。
街乗りが中心で、時々レジャー&ツーリングを楽しみたい人ならクロスカブ110がおすすめです!
次回はクロスカブ110の魅力をさらに深堀りしてみたいと思います!
【文:岩瀬孝昌(外部ライター)】
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