多くの人に愛されているスーパーカブ。
一人で走っていても楽しいのですが、仲の良い友達と2台で走るとまた違った喜びが見えてきます。
今回は21歳の若者2人にクロスカブ110とスーパーカブ110でショートツーリングに行っていただき、感想を聞いてみました。
高校時代からのバイク好き
長野さんは昔からバイクが大好き。
ホーネットやCBX550Fなど、Hondaの古いバイクを所有し、乗るだけでなく整備なども楽しんでいます。今回、長野さんにはクロスカブ110に乗っていただくことにしました。
友人の渡辺さんとは高校生時代、一緒にバイクで走っていましたが卒業して別々の進路に進んだこともあって、一緒に走るのは3年ぶりです。
田園風景がカブには似合う
走ったのは田園風景が広がるローカルな道。
遠くにいくよりは、近場で寄り道しながら気ままに走るようなスタイルがカブにはあっていると思ったからです。
こういう道をカブで走っていると、飛ばそうという気にならないところがいいです。排気音も静かだから自転車で走っているような気軽さがありますね。
色々なバイクを乗り継いできた長野さん。
古いスーパーカブ50を所有したこともあるのだとか。
同じような走行フィーリングと思っていたら、大きく進化していてビックリしたようです。
パワーも街乗りだったら十分です。発進でもたつかないし、スーッと気持ちよく加速してくれる。125ccクラスのバイクってスピードが出てくると回転の上がり方が苦しくになる印象がありましたが、クロスカブ110はそういうストレスがまったくありませんでした。「こんなスムーズに加速していくんだ」って驚きました。4速ミッションもいいですね。昔乗っていた古いスーパーカブは3速なのが不満でしたが、今回はシフトを繰り返しながら走るのが楽しかったです。
身長188㎝の長野さんが乗っても窮屈な印象はなかったようです。
ブレーキも良く利くし、サスペンションもすごくいいのでコーナーが楽しい。バイクとしての完成度が高いです。メーターにギアポジションが表示されてわかりやすいところとか、細かい部分まで乗り手のことを考えて作られたバイクなんだと思いました。
砂利道も少し走りましたが、とても走りやすかったですよ。最近オフロードバイクが欲しいと思っていたのですが、林道など走る場所は多くないし、クロスカブ110であぜ道を走るほうがいいかもしれません。
途中、渡辺さんのスーパーカブ110とマシンを交換して違いも教えていただきました。
一緒に走っていてもパワーの違いはあまり感じませんでした。低回転のフィーリングが微妙に違うかなと思ったくらいでした。
撮影の途中で長野さんと渡辺さんが2人だけで遊びに行くことになりました。
2人で大喜びしながら出かけていきましたが、戻ってきたら「はしゃぎすぎて写真を取り忘れていた」とのこと。
それくらい夢中で走り回っていたようです。
撮影後も「楽しかった」を連発してる2人。
カブ2台で走るのは、ライダーを童心に戻してしまうような効果があるのかもしれません。試乗を終えて感想を長野さんにお聞きしてみました。
クロスカブ110は良かったです。デザインも好みだし走っていて楽しい。これでキャンプに行きたいですね。でももし購入するんだったらスーパーカブ110もいいですね。趣味のバイクは色々持っているから、このクラスを買うなら、実用性に振り切ってしまっても良いかなと思います。レッグシールドがついていてちょっとした雨や水たまりでも足が汚れない。車体も低くて取り回しとかもやりやすそう。今回2台のカブに乗って、あらためて良いなと思いました。とても実用的だけど走りも楽しめるバイクですね。
そして2台のカブで走ったことで、これまでにないバイクの楽しさが感じられた様子。
渡辺と2台で走るのが、こんなに楽しいとは思っていませんでした。カブ独特のマッタリ感が笑顔にしてくれる。ロードスポーツでロングツーリングに行ったら、話す内容がカブのときとは違うかもしれませんね。
カブって、乗っている人を幸せな気持ちにさせてくれる乗り物なのかもしれません。
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【文/後藤武(外部ライター)】