テントの張り方は難しいと思われがちですが、これを読めばテントを一度も立てたことがない人でもカンタンに立てられるコツがわかります!
テントの仕組みを理解すれば、どんなタイプでも立てられるようになる
近年のアウトドアブームで、キャンプ場はテントでいっぱいになるほどの人気です。
そんなキャンプを楽しむために「テント張り」は最初に覚えたい必須のスキルと言えるでしょう。
「テントは種類がたくさんあって、組み立て方もバラバラだからよくわからない…」と思っている方も多いかもしれません。
確かにテントの種類はたくさんありますが、実は一般的なテントの組み立て方法は下記の2種類しかないんです。
フライシートがないテント本体のみで構成されているものを「シングルウォール」、フライシートとテント本体の2つで作られているものを「ダブルウォール」と呼びます。
今回は一般的なダブルウォールテントとしてバイク乗りから人気が高い、コールマンのソロツーリングドームSTを使って、テントの組み立てを説明したいと思います。
1度立てれば後はカンタン!『ダブルウォールテントの張り方』
一般的なダブルウォールテントは雨や風を防ぐアウターの「フライシート」と、本体となる「インナーテント」の2つで構成されています。
まずはテントを張る場所を決め、インナーテントを広げます。
自立式テントはポールを組み立てたあとでも位置が変えられますから、位置決めは大体でOK。
夜露などの侵入を防ぐ「グランドシート」を下に敷くと良いでしょう。
次はポールの組み立てです。一般的なテントは2〜3本のポールで構成されていますので、それをインナーテントに取り付けていきます。
ポールはゴムワイヤーなどで連結されていますので、ワイヤーに負荷がかからないように真ん中から組み立てるのが理想です。
組み立てたポールをインナーテントの四隅にあるエンドピンの金具にセットします。
自立式テントの場合は立てる位置が決まっていれば、この時点でペグを打ってもOKです。
吊り下げ式テントは数カ所のフックにポールを取り付けていきます。
一般的なポールはクロスさせて「X字」になるように設置します。
これでインナーテントの組み立てが完了しました。
位置決めをしたら風で飛ばされないようにインナーテント本体をペグ打ちします。
フライシートをインナーテント本体に被せたら、最終的なペグ打ち作業になります。
ペグを打つ角度は、地面の硬さやテントの種類にもよりますが、ロープを引っ張る反対側に60°〜90°くらい傾けて打つと固定しやすく、風などで外れにくくなります。
さらに一般的なテントには風で飛ばされないように細めのロープが付属していますので、こちらも数カ所ペグ打ちして張ります。
風がない穏やかな日などは、このような追加のロープ固定が必要ない時もありますが、夜になると急に風が強くなってくる時もありますので、取り付けておくことをオススメします。
これでダブルウォールテントの組み立ては完了です!
今回のテントを組み立てた所用時間は5〜10分程度でした。
特殊な種類のテントを除き、どのテントも大体このような手順で組み立てますから、一度立ててしまえばそんなに恐れる必要はありません。
テント張りに必要なのは慣れなので、場数をこなせば誰でもサッと完成させられるようになるでしょう。
せっかくのキャンプですから、テント設営も楽しみながらキャンプを満喫してくださいね!
【文:岩瀬孝昌(外部ライター)】