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バイクの安全運転は愛情から! ヘルメットのお手入れで愛が芽生える?【バイクライフ・ステップアップ講座/ヘルメットの日常メンテナンス 編】

突然ですが、バイクで走った後にヘルメットのお手入れってしてますか? ヘルメットを日常的にお手入れしていると、綺麗になるだけじゃない効果もありますよ!?

ヘルメットへの『愛』が安全につながる?

みなさんはバイクで走りに出て、家に帰ったあとヘルメットのお手入れってしてますか?

暑い時期だと虫がついたり、汗をかいたりもするのでこまめに手入れするかもしれませんが、冬はどうでしょう?

ちなみに私(北岡)は、バイクに乗ったあとは必ず被っていたヘルメットを拭くようにしています。

そうするようになったのは、以前、プロのレーシングライダーが自分のヘルメットを「ものすごく丁寧に扱っている」のを見たからです。

プロのレーサーにとってヘルメットというのは、その他の装備品同様に『自分の命を守ってくれるもの』という意識が非常に強く、そのためヘルメットを雑に扱うことは絶対に無いんです。

無事に走れているのはヘルメットのおかげ。日常的にそう思っているんでしょう。

我々、一般のライダーもそれは同じ

でもそれは、よく考えるとプロのレーサーに限った話じゃなく、我々のような一般のライダーにも同じことが言えます。

逆に言えば『ヘルメットを丁寧に扱う人は安全意識が高い』ということもできます。

なので私も、バイクライフを楽しむために、ヘルメットのお手入れは欠かさないようにしているんです。

日常のお手入れは簡単なものでいい

だからといって、毎回毎回、スミズミまで綺麗にする必要はありません。たまに徹底清掃するのは良いと思いますが、毎回それじゃ大変ですから。

で、日常のお手入れは基本的に『拭く』だけです。

私の場合は水に濡らした柔らかい布で帽体の全体を拭いて、その後に乾いた布で拭く。そして内装を乾かしてから保管する。基本はそれだけです。

ここで重要なのは水拭きもカラ拭きも、かならず『柔らかい布で拭く』ということ。おすすめは100円均一ショップなどでも売っていますがマイクロファイバーのタオルなどです。

綿のタオルでもかまいませんが、何度も使って固くなってしまったタオルは避けるようにしてください。綺麗なヘルメットを傷つけてしまいますから。

油汚れなどは中性洗剤をプラス

ちなみに、ヘルメットを買った時についてくる説明書にも書いてあることですが、手で触ったことによる皮脂などの油っぽい汚れや、ちょっと汚れが手強い場合は中性の台所洗剤がおすすめ。それを水に溶かして優しく吹き上げるんです。

ヘルメットメーカーに問い合わせてみたところ、最近の台所洗剤は濃縮タイプが主流なので、水に混ぜる量は本当に1滴とか2滴で十分とのことでした。

その『薄めた中性洗剤』を染み込ませた柔らかい布でパーツや帽体を拭いてあげてください。ちなみに洗剤の成分が表面に残ってしまうのはあまり良くないので、万全を期したい人は、この後に軽く水拭き→乾いた布でカラ拭き、をすると理想です。

ひどい油汚れがついてしまった時も、基本的には対応は同じ。中性洗剤を含ませた水で優しく吹いてあげてください。

ちなみに『汚れがヒドいから』といって、パーツクリーナーやアルコール系の溶剤を使ったりするのはNGです。

パーツクリーナーやアルコール系の溶剤などはNG!

帽体そのものにも推奨できませんし、それ以上にベンチレーション部分やパーツ類の接合部などから、そういった溶剤などが入り込むと、内部のパーツを浸食してしまうことがあります。ヘルメットの根本的な安全性に支障をきたす場合もあるので注意してください。

直接的な『安全』ではないけれど……

自分のヘルメットですから、みなさんきっと『自分のお気に入り』の一品を選んだことだと思います。

そのお気に入りヘルメットに『いつも守ってくれてありがとう!』っていう気持ちを持つだけでも、安全運転への意識は不思議と高くなるもの。

簡単でいいからヘルメットのお手入れをするだけで、バイクへの愛情が増すだけじゃなく、安全に対する意識も変わります。逆に、汚れてボロボロのヘルメットを被っていると『アイツはバイク乗りとして3流だな』って周囲から思われてしまうかもしれません。

バイクが上手な人ほど、ヘルメットは綺麗&大切に扱っている。そう思っておいても間違いではないと思います!

【文/北岡博樹(外部ライター)】

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