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【動画】世界中に衝撃を与えた6気筒エンジン! 究極を意味する「X」を冠した『CBX(1000)』【ホンダ歴代バイク今昔図鑑/CBX(1979年)編】

ホンダでは歴代モデルやレーシングマシンが「動態保存」されていて、定期的にマシンを実際に走らせる走行確認テストを実施しているんですが、その映像がホンダのオフィシャルYouTubeで公開されているんです!今回は「CBX(1979年)」の貴重な映像を紹介します!

量産車世界初のDOHC24バルブ6気筒を搭載した“究極”のCB

1970年代に入ると、排気量の拡大やエンジンの多気筒化が進み、特に輸出市場では1000cc以上の排気量が当たり前になってきた時代。

国産メーカーが次々と1000ccモデルを発売する中、ホンダも次なる「CB」の開発が急がれました。

それまでCBシリーズの頂点に位置していた4気筒エンジンの「CB900F」がスケールアップされるだろうと思われていたところ、ホンダは世界を震撼させる「6気筒エンジン」を搭載したマシンを投入します。

そのスペシャルマシンが今回紹介する「CBX(1000)」です。

量産市販車初の6気筒エンジンを搭載した「CBX」は、CBシリーズの頂点を意味する「X」の文字を付けて登場した名実ともにCBのフラッグシップマシンです。

リッターオーバーの“空冷4ストロークDOHC並列24バルブ6気筒”という前代未聞のエンジンレイアウトは、エンジンの部品点数や幅、重量はもちろん、製造コストなどもかさむことから「市販車向きではない」とまで言われていたほどでした。

しかし、ホンダのGPレーサー「RC166(66年・250cc)」や「RC174(67年・300cc)」などの技術力を応用し、ライバル車との差別化に加え、ホンダの技術力を再びアピールする狙いも込めて、日本はもとより世界に向けて“6気筒CB”を発売させました。

エンジンの最高出力は9000回転で105馬力を発揮。

6気筒エンジンにも関わらず、車両重量は247kgと、同クラスの4気筒エンジンと変わらないほどの軽さを実現しています。

ダイヤモンドタイプのフレームに、6本並んだエキゾーストパイプ、空冷フィンが美しいエンジン幅の広さによる“圧倒的な存在感”も魅力でした。

メーター周りは速度計とタコメーター、ガソリンメーターが並んだ三つ目タイプ。

エンジンは1500回転くらいのアイドリングから1万回転くらいのレッドゾーンまでほとんど振動がなく、驚くほどマイルドで滑らか。

4気筒よりもエンジンの振動を打ち消しやすい6気筒エンジンは、驚くほど振動が少なくシルキーに加速していきます。

また、張り出したエンジン幅を詰める目的からクランクケースの両端を切り落とすなどの工夫も施されています。

更にハンドルやステップ、ブレーキペダル・チェンジペダルには、量産車では初となるジュラルミンの鍛造パーツが装着された豪華仕様でした。

初期型のCBXの最高速度は225km/h、0-400mのゼロヨン加速は11.65秒で、当時の世界最速を記録しました。

後のモデルチェンジで改良されたCBXの81年型からは、高速ツーリング向きのフェアリングや、乗り心地重視のプロリンクサスペンションなどを装備することで、ツアラーモデルとして生まれ変わっていきました。

ライダー目線からの映像もあり、実際に乗って走っている様な気分が味わえます。

約2分程度の映像ですが、今ではなかなか見ることができなくなった貴重な走行ムービーを是非ご覧下さい!

【動画はこちら】→https://www.youtube.com/watch?v=ZGOOxgbi0v8

最新モデルはコレ!『CB1100』

■ホンダ「CB1100」:1,254,000円(消費税10%込み)

ホンダの現行モデルで6気筒といえば、ゴールドウイングシリーズですが、トラディショナルなCBシリーズの最新モデルといえば「CB1100」シリーズになるでしょう。

4気筒エンジンの“空冷CB”として2010年に誕生し、数回のマイナーチェンジを経て「RS」や「EX」などもラインアップに加わりました。

先日、CB1100シリーズの「ファイナルエディション」が発表され、空冷CBは53年もの長い歴史に幕を降ろすことになりますが、特製エンブレムなどの装備を奢り、10月から11月末頃まで期間限定受注で販売されます。

【文:岩瀬孝昌(外部ライター)】

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