HondaGO BIKE LAB

クロスカブ110とスーパーカブ110、2台のカブで広がった夫婦のライフスタイル

乙幡さんご夫婦は、スーパーカブ110と新旧2台のクロスカブ110、合計3台のカブを所有。
休日になると、二人でツーリングに出かけているそうです。
「これからも、まだ知らない場所へ出かけていきたい」と話します。
今回は、そんな乙幡さんご夫婦のカブライフについてお話をうかがいました。

クロスカブ110を選んだわけ


ご主人の裕さんがバイクに乗り始めたのは16歳のとき。
以来、ずっとバイクに乗り続けてきました。

 

当時はバイクブームでしたから、自然とバイクに乗るようになりました。大学時代はプロダクションレースに出場していていて、卒業後はレーサーレプリカに乗っていたこともあります。その後オフロードに転向してからは、ずっとオフロードバイクばかりですね。

 


転機が訪れたのは15年前。
仕事の関係で単身赴任となったときです。
それまで所有していたバイクは自宅に残していくことになりました。

 

バイクがないと寂しくて、普段の足として125ccのスクーターを買ったんです。そうしたら経済的でとても便利。そこから原付二種の楽しさに目覚めました

 



ちょうどその頃、ホンダからクロスカブ110が登場。
スクーターよりも楽しそうだと考えて、買い替えることにしました。

 

初めてのクロスカブ110は本当に楽しかったですね。使いやすいし、ギアチェンジの楽しさがある。遠心クラッチなんですが、足の使い方でクラッチの微妙な調整もできる。今までのバイクとは違った面白さがありました

 


SSTRをきっかけに奥さんも免許取得


裕さんがクロスカブ110を購入して1年ほど経った頃、奥さんの幸恵さんも二輪の免許を取得することになりました。
キッカケは夫婦でSSTRに参加したことです。

SSTRは、日の出とともに太平洋側の海岸をスタートし、途中のチェックポイントを巡りながら、日の入りまでに石川県の千里浜にある「なぎさドライブウェイ」を目指すラリーイベント。
参加者は1万を超えます。
しかし当時、幸恵さんはバイクの免許を持っていませんでした。

 

クロスカブ110にタンデムで参加しました。すごく大変だったんですが、とても楽しかったんです。後ろに乗っていてこれだけ楽しいなら、自分で運転したらもっと楽しいかもしれないと思いました

 


実は幸恵さん、結婚当初はスクーターに乗りたいと思っていたそう。
しかし、お子さんが生まれ、子育てに追われるうちにバイクのことはすっかり頭から離れていました。
その眠っていた想いが、SSTRをきっかけに再び動き出し、すぐに教習所へ通うことにしました。

 

主人から「どうせならカブに乗りなよ」と言われていたので、AT小型限定普通二輪免許にしました





幸恵さんのために裕さんが予約したのはスーパーカブ110でした。

 

バイク選びは主人に任せていました。もしかしたら、最初からカブに誘導されていたのかもしれません(笑)

 


裕さんもこう続けます。

 

実は自分もスーパーカブ110に乗ってみたい気持ちがあったので、妻が買うという名目で自分が欲しいバイクを選んだ感じですね(笑)

 


結果的に、これが大正解でした。



 

最初は言われるがままスーパーカブ110に乗ることになったんですが、今振り返ってみると本当に良かったと思います。カブにはいろいろなモデルがありますが、スーパーカブ110はシート高が低く、車体も軽いので取り扱いがとても楽。私にはベストな選択でした

 


幸恵さんが免許を取得した翌年からは、夫婦でSSTRに参加するようになりました。
相棒はもちろん、クロスカブ110とスーパーカブ110です。

 

往路は1日で460kmほど走らないといけなくて、最初は本当に走り切れるのか不安でした。でもそれを自分で走り切れた経験は、私にとって大きな自信になりました

 


自らスーパーカブ110を運転して日本列島を横断し、夕日を見ながらゴールしたときの感動は、想像以上だったといいます。

遠心クラッチだから楽しい


スーパーカブ110は、幸恵さんをすっかり夢中にさせました。

 

クルマの免許を取るときにクラッチ操作で苦労した記憶があったので、バイクも大変かなと思っていました。でもクラッチ操作がないだけで、こんなに楽なんですね。エンストもしないし、坂道発進も簡単。それでいてギアを変える楽しさもある。いつも「楽しいな」と思いながら走っています。

 


裕さんも、そんな様子を楽しそうに見守っています。

 

登り坂やコーナーでギアが合うと、気持ちよく加速しますよね。妻はその感覚がちゃんと分かっているみたいで、「面白い」って言っています。コーナーリングも怖がらずに楽しんでいますね

 


数々のバイクを乗り継いできた裕さんにとっても、クロスカブ110は魅力的な一台だそうです。



 

軽くて乗りやすいし車体とエンジンのバランスがいい。のんびり走っていても楽しいバイクです

 


そして最大のメリットは経済性。

 

2人で1日走っても、ガソリン代が合計1000円以内に収まることもあるくらい燃費がいいんです。原付二種なので、任意保険は自動車のファミリーバイク特約も使えます。本当に経済的です

 


幸恵さんは、利便性の高さも魅力だと話します。

 

買い物にもスーパーカブ110を使っています。都心部では自転車より速いし、クルマより使いやすい。駐輪場にサッと停められるので、駐車場探しに苦労することもありません

 


取り回しの良さはツーリング先でも大きなメリットになります。

 

撮影スポットで写真を撮るときも移動が簡単です。大きなバイクを重そうに動かしている人を見ると「大変そうだな」って思います。自分には本当に合っているバイクですね。メリットはたくさんあっても、デメリットは思いつきません

 


日本各地をカブで走破


ツーリングはいつも二人一緒。
日帰りツーリングでは、往復で250kmほど走ることが多いそうです。
泊まりがけのロングツーリングにも頻繁に出かけています。

 

思っていた以上に妻がツーリングに行きたがるので、自然と出かける回数が増えました

 



幸恵さんがバイクに乗るきっかけとなったSSTRには、コロナ禍だった2021年を除き、毎年欠かさず参加しています。

 

バイクに乗るきっかけがSSTRだったので、毎年参加するのが当たり前という感覚です。1年がSSTRを中心に回っているような感じですね

 


 

初日は時間に追われて走りっぱなしになりますが、帰りも楽しめるのがSSTRのいいところです。いつも2日かけて戻ってくるので、帰路は自分たちのペースで寄り道しながらのんびり走れます



 

時間までにゴールするというスピード感のある刺激と、のんびりしたツーリングの両方を味わえます。往路は毎年同じようなルートになってしまうんですが、時期によって景色が変わるのも楽しいですね

 


最近は「にっぽん応援ツーリング」にも参加。
本州・北海道・九州・四国、それぞれで東西南北の4極、合計16極を制覇するラリーです。
乙幡さんご夫婦は、5年かけて16極を走破しました。

 

遠方へ行くときはフェリーを使います。軽トラックにバイクを2台積んで大阪まで行き、そこからフェリーに乗ったこともありました

 


北海道へ行った際は、クロスカブ110をN-VANに積み、裕さんがクルマを運転。
幸恵さんはスーパーカブ110で自走しました。



 

どちらのカブも軽いので、積み下ろしが簡単でストレスがありません

 


そのときどきの状況に合わせて、さまざまな旅のスタイルを選べる。
それもカブの大きな魅力でしょう。

インスタグラムが世界を広げてくれた


そんなお二人の世界を大きく広げたのがInstagramでした。

 

娘に「そんな生活しているなら、インスタやったらいいじゃない」って言われたんです。私はそれまでインスタを使ったことがなかったんですが、家内が共用アカウントを作ってくれて、二人でツーリングの様子などを投稿するようになりました

 



最初はあくまで自分たちの記録のつもりでスタートしたのだそうです。
ところが、いつの間にか交流の輪が広がり、投稿すること自体が旅の楽しみのひとつになっていきました。

乙幡さん御夫婦のInstagram o2_1964はこちらです。

行ったことのない場所は、まだまだたくさんある


最近、乙幡さんのガレージには新型クロスカブ110が増車されました。

 

最初に買ったクロスカブ110の走行距離が伸びてきたので、もう1台購入しました。新しいクロスカブ110は、二人で共用しています

 


幸恵さんは、現在のスーパーカブ110に乗り続ける予定。

 

とりあえず、このバイクで10万kmは走りたいですね。その先のことは……まだ考えていません

 


どうやらお二人にとって大切なのは、バイクそのものよりも「どこへ旅に出るか」ということのようです。

 

いろいろな場所へ行きましたが、まだ行けていないところのほうが多い。これからも走りたい場所がたくさんあります

 




目的地へ急ぐのではなく、寄り道をしながら新しい発見や出会いを楽しむ。
その時間をSNSでフォロワーさん達と共有する。
日本列島を二人で味わい尽くすようなツーリングスタイルを満喫できるのは、カブを選んだからかもしれません。

【文/後藤武(外部ライター)】

関連記事

最近チェックした記事