HondaGO BIKE LAB

50歳からライダーデビュー。エネルギッシュな女性ライダーが考える悔いのない人生

バイクに乗るようになったきっかけは人それぞれ。

京子さんは友達の言葉がきっかけでバイクに乗ることを決意しました。休日になると『CBR650R』で日本各地にツーリングに出かけています。

趣味と仕事を全力で楽しんでいる女性ライダーのライフスタイルを紹介させていただきます。

病気の友人の言葉で免許取得を決意

京子さんは現在63歳。 仕事を精力的にこなし、休日はバイクとゴルフに夢中。
家族との時間も大事にしています。
そんな京子さんですが、40代まではバイクと無縁の生活を送っていたのだと言います。

 

以前はクルマに夢中でした。ラリーに出場したりしていました。バイクにも興味があったのですが、両親の反対もあって乗ることができませんでした。

 

 ある日、友人が子宮がんを患い、余命わずかであることを知らされます。
病院にお見舞いに行った京子さんは友人との会話で今後の人生を考え直すことになりました。

 

友人に「なにかやりたいことある?」と聞かれたので「一度でいいからバイクで思い切り公道を走ってみたい」と話したんです。そうしたら彼女に「じゃあすぐ免許を取りに行って」と言われたんです。

彼女は富士山に登りたいと思っていました。でも富士山はいつでもあるからと登らずにいたら病気になってしまった。それで私に「免許を取りたいと思ったときに取らないと取れなくなるよ」と言ったのです。お見舞いの後、すぐ普通二輪免許を取りにいきました。

 

『悔いのない人生を送らなければいけない。』
それが友人が伝えてくれたことでした。

安心して乗れるバイクがいい

当初購入したのは250ccの4気筒ネイキッドでしたが、高回転型の特性で初心者の京子さんには乗りにくかったと言います。

 

初心者で高回転まで回せないから原付にも抜かれるくらい遅かったのです(笑)。キャブレーター車だったもので標高の高い車山に行ったら調子を崩して止まってしまいました。トラブルが嫌なので、すぐに車山を降りて、違うバイクを購入することにしました。

 

こうして手に入れることになったのが『CB400 SUPER BOL D’OL』の限定モデル。

 

『CB400 SUPER BOL D’OL 』に3・4年乗ったころ、そろそろ大型にも乗れそうだと思いました。若干不安はあったのですが、大型に乗らないままでいるよりも、とにかく挑戦してみようとやってみたら予想外に簡単に取得できてしまいました。

 

その後大型二輪に乗り換え。
リッターバイクにステップアップして日本中を旅するようになります。

 

自分の行った場所は日本地図にハートマークをつけていました。行ったことのない場所に行きたいと考えて、どんどんハートマークを増やしていったのです。

 

ただ、当時乗っていたリッターバイクは、ツーリング時にフロントホイールのベアリングが粉砕したこともあったのだとか。

 

ゆっくり走っているのに前輪が外れそうな気がしたんです。調べたらベアリングが粉々になっていました。結局350kmをレッカーしてフェリーで新潟まで行き、そこで修理して戻って来ることができました。一人だったら途方に暮れていたと思います。仲間がいて本当に助かりました。

 

その後も股関節の形成不全が悪化し、バイクを支えるときに痛みを感じるようになってきます。
リッターバイクでは体力的に取り回しが大変だと思っていたこともあり、乗り換えを決意することになりました。

『CBR650R』との出会い

次期車両候補はHondaにすると決めていたのだと京子さんは言います。

 

私がバイクに求めるのは一番に壊れないことです。自分では整備ができませんから。二番目が安心して乗れるバイクであること。その次がスタイルや燃費という順番です。Hondaは安心なメーカーだというイメージがあったのでHondaの中から探そうと決めたんです。

 

次の条件はミドルクラスであることでした。

 

跨ってってしまえば大型バイクでも平気で走ることができます。でも取り回しは大変。
ツーリングでも仲間が準備してさっと出かけられるのに、自分のバイクが傾斜地に停めてあって引き起こしに苦労して出発できなかったこともありました。
そんな状態だと一人で出かけることなんて考えられません。一人でも気軽に出かけたいから大型の中でも扱いやすいサイズのバイクにしようと思いました。

 

スポーツバイクが好きな京子さん、スタイルで惹かれた『CBR650R』に跨ってみて足つき性や車格などから乗りやすそうだと判断。次期バイクとして購入することを決定します。

納車されてストリートを走り出した瞬間、『CBR650R』が自分の求めていたバイクであることが理解できました。

 

とにかく楽でした。軽いし足つきもいい。それにバランスが良いからなのかな、安心感が全然違ったんですよ。
『CBR650R』は軽いのに、安心して走れるんです。信号待ちで強風に吹かれても平気だし高速道路で横風があって怖くありません。

 

休日になると各地へツーリング。 走れば走るほどに『CBR650R』の素晴らしさが伝わってきたと言います。

 

エンジンはスムーズで低速からトルクもある。それになんといってもとても優しい感じがするんですよ。ロングツーリングには最高のバイクですね。どんなときも安全に私を運んでくれるバイクがいいんです。『CBR650R』にはなんの不満もありません。

 

これまで乗ってきたバイクは、最初の車検が来る頃に乗り換えていた京子さんですが、『CBR650R』はこれからもずっと乗っていたいと思うほどに気に入っているのだそう。

仲間がバイクの楽しさを広げてくれた

京子さんのバイクライフは、多くの仲間がいることでその喜びがより大きくなりました。
所属しているのは「ツーリングクラブecho」です。

 

会長さんが素晴らしい方で10年くらい一緒に走っています。自由な雰囲気だし初心者のときは会長から色々と教えてもらいました。私を含め初心者は皆、会長に育ててもらいました。

 

クラブ主催のツーリングに中心に、ときには友人と数台で出かけたり、ソロで出かけることも。
日本各地へ出かけましたが、まだまだ行きたい場所がたくさんあるのだそう。

 

最北端や最南端は制覇したいし島もいいですよね。山口の角島は一度行ったけれどもう一度行きたいと思っています。人もよかったし食事も美味しい。美味しいものためにツーリングに行くようなものですから(笑)。

 

 

先日行った佐渡も良かったです。見るところによって景色がまったく違います。一つの島に色々な要素が濃縮されているような感じでした。ライダーに対して優しい人が多かったし、もう一度行きたいところです。私はワクワクするような体験をしたいといつも思っています。だからバイクでもワクワクする場所に行きたいです。

 

ツーリングだけではありません。
サーキット走行会やライディングレッスンの講習会などにも積極的に参加。
バイクは京子さんに色々なワクワクを届けてくれているようです。

京子さんには3人の娘さんがいますが、全員が二輪免許を取得しています。

 

娘たちには「絶対に二輪の免許は取っておいたほうがいいよ」って言いました。今は子育てで忙しいようですが、子供が手から離れた頃、旦那さんと一緒にツーリングをしたら楽しいだろうなと思っています。

 

娘さんたちが二輪免許を取得したのは、人生を全力で楽しんでいるお母さんのことを見ていたからかもしれません。

昔から色々なことに精力的に取り組んできた京子さんですが、そのパワーは年々増加している様子。
「やり残したことがない人生にしたい」と京子さんは言います。
『CBR650R』は、そんな京子さんのエネルギーの源になっているのかもしれません。

 

▶『CBR650R』の機種情報はこちら

【文/後藤武(外部ライター)】 

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