ツーリングと言えば夏のイメージもあると思いますが、実は夏のバイクってすっごく大変……。
なら、どの季節がバイクで一番楽しく良く走れるのか?
実はツーリングが最高に楽しい季節は秋なんです!
秋はツーリングに最適な季節!
バイクに乗っていない方やこれから乗り始める方は、バイクでのツーリングと言えば、夏を想像される方が多いと思います。
確かに、真夏の海沿いをのんびり流したり、緑の生い茂る山間部を駆け抜ける爽快感はたまらなく気持ちが良いです。ですが、一度バイクでの夏を経験したことがある方ならおわかりかと思いますが…
実はバイクでの夏って、ものすごく暑いんです!
クルマと違って運転手がむき出しのバイクには、もちろんエアコンなんていうものはありません。ライダーは灼熱の太陽のもとその日をもろに浴びて運転することになります。
さらに上からの熱に加えて、下からはバイクのエンジンによる熱もライダーに襲い掛かり、トドメは長袖長ズボン&ヘルメット!
イメージしているより夏のツーリングってずっと大変なんですよね……
特に最近の夏は暑さが半端じゃないですし。
そこで、もっともツーリングに適していると言われる季節が春と秋。中でも秋はバイクで出かけるのがとっても楽しい季節なんです!
バイクで走るのにちょうど良い気候
秋が楽しい理由としてまず挙げられるのが秋の気候。
前述した通り、夏の暑さはライダーにとって非常に厳しい環境です。対して日本で一般的に「秋」と呼ばれる9月から11月は暑さが和らぎ、バイクで走りやすい気温になります。
また、秋雨前線が到来するため9月から10月にかけて雨が降りやすくなったりもしますが、秋雨前線が通過すると、キレイに晴れ渡るようになり気持ちよく走ることができます。夏の暑さや冬の寒さに悩まされることなくツーリングを楽しめる秋は、バイクに最も適した季節と言っていいでしょう。
しかし、秋のツーリングが楽しい理由は気候だけではありません!
気候以外の点で秋ツーリングが魅力的な理由とは?
空気が澄んでいて綺麗な景色が楽しめる
秋は空気が澄んできて景色が綺麗に見渡せるのも魅力のひとつ。
日本各地では紅葉の名所もたくさんあるので、そういった絶景スポットに足を運ぶのも秋ツーリングの醍醐味のひとつ。
夏の終わりと冬の気配を感じながら景色を楽しむツーリングも楽しいでしょう!
旬の食べ物がたくさん!
そして「食欲の秋」という言葉もある通り、秋は旬を迎える食材が多くあります。
沿岸部ならサンマなどの魚介類。山間部ならきのこ全般に加え、ブドウなどの果実や栗を用いたスイーツを目的にしても良いでしょう。
秋の味覚を目的とした各地のグルメもツーリングのきっかけとしてピッタリです!
道の混雑が減る
学校の夏休みが重なる夏シーズンは、特に観光地を中心に観光客などのクルマで道が混雑する場合がありますが、秋にはそんな道路の混雑も多少は減ります。
夏の炎天下ほどではないにせよ、自立できないバイクを支えて渋滞を待つのは大変なので、混雑が少なくスムーズに走ることのできる点も秋ツーリングのメリットかもしれません。
虫も減る!
そして秋になると「人」に加え、もしかしたら嫌いな人も多いかもしれない「虫」が減っていきます。
愛車やジャケット、ヘルメットにこびりついた虫の死骸……嫌ですよね。
虫嫌いな人にとって秋ツーリングのひとつのメリットになるはずです。
楽しい秋ツーリングで注意したいポイント!
上記のように楽しいポイントも多い秋のツーリングですが、涼しくなるということは気を付けなければならないポイントもあります。
まず、昼は過ごしやすい気温が続く秋ですが、昼夜の寒暖差が激しく、朝晩は冷え込むことも多くなります。ツーリングの際は早朝の出発や遅い時間の帰宅に備えて、体温調節のできるライディングジャケットや追加のインナーなどの装備を用意した方が良いでしょう。
また、秋が深まるにつれて落ち葉も増えていきます。紅葉は綺麗ですが、地面の枯れ葉には要注意!
スリップにより思わぬ転倒に繋がる可能性もあるので、落ち葉が散乱している道は急ブレーキや急発進を避け、なるべくバイクを傾けないよう慎重に通り抜けましょう。
そして、秋雨前線が通過するまでは天気の移り変わりが激しく、急に空が雨模様になることも。天気予報のチェックや雨具の用意はしておいた方が良いかもしれません。
秋はバイクで目いっぱいツーリング楽しもう!
秋はライダーによって走りやすい気候に加え、綺麗な景色や美味しい食べ物などツーリングをより楽しくする要素がたくさんあります。
上記で解説したような注意すべきポイントを押さえて、秋のツーリングシーズンを目いっぱい楽しみましょう!
【文:石神邦比古(外部ライター)】