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レーシング女子岡崎静夏がじっくり乗ってみました!【Honda車×静夏の部門別セレクション・2022春~2023春】 Shizuka of the year

今年もやっちゃいますよ「Shizuka of the Year」!
レースで磨き上げられた鋭敏なセンサーと独自の感性が選び抜いたホンダの最新モデルは!?
そして最優秀賞はまさかの……!

【テスター:岡崎静夏】 チャーミングな笑顔でも中身はスパルタンな「バイクフリーク」。’09~’10年、MFJレディースロードレースで2年連続王者に。全日本はGP-MONOを経て’12年からJ-GP3に参戦中。

〈スタイリング部門〉 CB1300 SUPER FOUR:見た目も中身も好きすぎて

丸目1灯の「バイクらしいバイク」は、自分の大好物!
正統派ネイキッドとして「単車」と呼びたくなるCB1300 SUPER FOURは、文句ない1台です。
カッコいいのはもちろんですが、さすがは1300㏄、力強さと頼もしさ、そして迫力があって、ルックスはもう最高すぎます。身長158cmの自分が乗っても意外と大きさを感じさせない優しさも大好き。

[主要諸元]
■全長2200/全幅795/全高1,125/軸距1,520/シート高780(mm)/車重266kg
■水冷4スト並列4気筒 DOHC4バルブ 1,284cc/最高出力 113ps/7,750rpm/最大トルク11.4kg(m)/6,250rpm/6速リターン/燃料タンク容量21L
■タイヤサイズ F=120/70ZR17/R=180/55ZR17
■車両本体価格 1,562,000円~(消費税込み)
※諸元はSTD

何か文句ありますか? ないでしょう(笑)。
あまりにカッコよすぎて、男子成分多めの自分でも、眺めるたびに目がハートになってしまいます。

どっしりとした落ち着きがありつつ、テールまわりはシュッと跳ね上がりスタイリッシュ&ダイナミック。大人っぽさと若さが絶妙にバランス。

〈スポーツ部門〉 X-ADV:想像以上にスポーツバイクの仲間!

「自分で操って、スポーツライディングするからこそ、バイク」が、私のポリシー。
正直言って「X-ADVはバイクと呼べるのかなあ」と疑っていましたが、めっちゃスポーツできる!(笑)意のままに加速できるパワフルなエンジン、接地感が高くバイクらしい姿勢変化も楽しめる車体。X-ADV、十分にスポーツバイクの仲間です!

[主要諸元]
■全長2,200/全幅940/全高1,340/軸距1,580/シート高790(mm)/車重236kg
■水冷4スト並列2気筒 SOHC4バルブ 745cc/最高出力58ps/6,750rpm/最大トルク7.0kgf(m)/4,750rpm/電子式6段(DCT)/燃料タンク容量13L
■タイヤサイズ F=120/70R17/R=160/60R15
■車両本体価格 1,320,000円(消費税込み)

22Lの大容量ラゲッジボックスに、ETC2.0やUSB-Cポート。そしてクラッチ操作レスとスクーターらしい利便性もたっぷりです。
刺激的な街乗り、快適なロングツーリング、楽しいワインディング、入り込みたくなるフラットダート。舞台を選びません。

〈ツーリング部門〉 Rebel 1100 T DCT:乗れば乗るほど染みわたる独特な魅力

ゆったりと心地よく走り続けることができる、フォワードステップのクルーザー。
普段はレーシングライダーとしてこれでもかというぐらいステップワークしている自分にとって、ステップワークなしでもナチュラルに反応してくれるRebel 1100 T(DCT)はすごく不思議な存在です。DCTも含め、乗れば乗るほど体に馴染みますね。

[主要諸元]
■全長2,240/全幅845/全高1,180/軸距1,520/シート高700(mm)/車重248kg
■水冷4スト並列2気筒 SOHC4バルブ 1,082cc/最高出力87ps/7,000rpm/最大トルク10.0kg(m)/4,750rpm/電子式6段変速(DCT)/燃料タンク容量13L
■タイヤサイズ F=130/70B18/R=180/65B16
■車両本体価格 1,424,500円(消費税込み)

「最初からこれありきの設定だったのでは!?」と言いたくなるほど、車体デザインに馴染んでいるサドルバッグとフロントの大型カウル。
重量増の恩恵か、STDモデル以上にエレガントな乗り味が楽しめます。社長室のソファーに座っているかのような優雅な気分で満喫しましょう。

〈街乗り部門〉 Dax125:一緒にいるだけでうれしくなるワンコ

軽量コンパクトな車体は、ご近所をトコトコお散歩したくなります。安定感や接地感が高いから、好奇心に誘われるままに、どこにでも入って行きたくなります。そして走っていると、たくさんの人に声をかけられます。この感じ、まさにワンコ!「ダックス」の名前通りのかわいがられキャラで、一緒にいるだけでうれしくなりました。

[主要諸元]
■全長1,760/全幅760/全高1,020/軸距1,200/シート高775(mm)/車重107kg
■空冷4スト単気筒 SOHC2バルブ 123㏄/最高出力 9.4ps/7,000rpm/最大トルク1.1kgf(m)/5,000rpm/4段リターン/燃料タンク容量3.8L
■タイヤサイズ F=120/70-12/R=130/70-12
■車両本体価格 440,000円(消費税込み)

キャラとしては、のんびりトコトコ派。
でも、かわいいだけじゃありません。スポーティーな走りも頑張って健気にこなしますよ。
アップライトなポジションと軽さで、発進停止の繰り返しやバイクを降りての押し歩きなど、何をやるにも手がかからないイイ子。

〈コストパフォーマンス部門〉 LEAD125:しっとりとした大人の魅力があふれ出す

「おじさん」と言うより「ジェントルマン」。スクーターに求める快適性と利便性を高いレベルで兼ね備えているがゆえに、チャキチャキのスポーティさよりも、しっとりとスマートな落ち着きが目立ちます。装備はしっかりと充実していて、走りも不満なし。この包容力と安定した魅力は、上品な紳士そのものです。

[主要諸元]
■全長1,845/全幅680/全高1,130/軸距1,275/シート高760(mm)/車重116kg
■水冷4スト単気筒 SOHC4バルブ 124cc/最高出力11ps/8750rpm/最大トルク1.2kgf(m)/5,250rpm/無段変速式(Vマチック)/ 燃料タンク容量6L
■タイヤサイズ F=90/90-12/R=100/90-10
■価格 324,500円~(消費税込み)

〈特別賞〉 HAWK 11

意のままに動いてくれる「操作性」に加えて、バイクからのインフォメーションがたくさん伝わってくる「操作感」がプラスされ、公道ペースが本当に楽しい! FRPロケットカウルが象徴的なこだわりデザインも見事です。

公道のペースでもライディングの面白さを存分に味わえます。操作にどう応えてくれるか、何を伝えてくれるかが楽しみで仕方ない。

あえてFRP素材をチョイスしたロケットカウル、リベット留めのスクリーンなど、カスタムテイストに満ちてます。

〈特別賞〉 CB1000R

加速、減速、旋回というライディング操作ひとつひとつがピュアに面白い!
あり余るエンジンパワーで狙った通りの姿勢を作れた時は「バイク乗りでよかった」と思います。いくら繰り返しても飽きることがありません。

CBR1000RR直系のエンジンが素晴らしすぎます。パワーはもちろん、操作に対して忠実に反応してくれるのが楽しさのモト。

サーキットというよりは、ワインディングがお似合い。スロットルワークで思い通りに車体姿勢を作れる楽しさといったら。

〈最優秀賞〉 My CB1300 SUPER FOUR SP 30th Anniversary :若干 職権乱用!? 最優秀賞はまさかの愛車

見事、スタイリング部門賞に輝いたCB1300 SUPER FOUR ですが、昨年ついに買っちゃいました!
「街乗りバイクを買うのはレースを引退してから」と決めていましたが、なんと私と同い年の30周年記念モデル。しかも前後サスペンションはオーリンズで、ブレーキキャリパーはブレンボ。これはもう、思い切るしかなかったです!

完璧に惚れ込んだバイクが、自分にとって初めての新車。しかも自分と同い年で、装備もカッコよさも最高!
こんなこともあるんですね。

’22年12月24日にホンダドリーム沼津さんで納車していただきました。納車日がクリスマスイブって、ホント、持ってます。

●まとめ:高橋 剛 ●写真:楠堂亜希

※当記事はヤングマシン2023年6月号掲載記事の内容を編集・再構成したものです

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