バイクライフ

憧れの仮面ライダーバイクXR250でオフロードの楽しさにハマった20歳専門学校生ライダーの今とこれから

公開日 2023.01.21 / 最終更新日 2023.01.17

免許を取ってからホンダのバイクに乗り続けてきたのが、20歳の専門学生タケルさんです。
16歳の時に原付免許を取得し、最初はお兄さんの原付を借りていましたが、18歳で専門学校へ進学する時、通学の手段としてスーパーカブ50を購入しました。

初めて購入したスーパーカブでバイクの楽しさを知る

原付免許を取得した16歳の頃は、原付と言えばスクーターのイメージしかなかったそうですが、郵便局や新聞配達でよく目にするバイクが、実はスーパーカブという原付であることを知ります。
調べてみるとカブにはスクーターには無い機能美やオシャレさがあることを知り、スーパーカブの虜になっていきました。
そしてスーパーカブに乗ったことでバイク熱が加速。
すぐに普通二輪免許を取りたいと考えましたが、新型コロナウイルス感染症の影響でバイク需要が高まり、教習所へ入所することも困難な状態。
19歳の時にやっと普通二輪の免許を取得することができたのです。

幼い頃から憧れていた仮面ライダーのXR250を購入

免許を取得する前からバイク探しを開始しましたが、候補にあがったのはXR250一択でした。
「小さい頃から仮面ライダーが好きで、テレビで観た「仮面ライダーファイズ」が乗ったXR250に乗りたいと思っていました」
XR250は現行車のラインナップになかったので、中古車の中から価格や程度を見て探すことに。
そして遂に憧れていたXR250のオーナーとなったのです。

愛車となったXR250の良いところとは？

憧れていたバイクだけにXR250はずいぶん気に入っているようです。
一番の魅力はやっぱりオフロードバイクらしいデザインだと言います。
「250ですが、タイヤが大きくて車高が高いので大型バイクと並んだ時でも見劣りしない存在感があると思います」
そして性能や乗りやすさについてもかなり満足している様子。

「車重が軽いので、バイクを押して歩いたり、バイクから降りてUターンする時も取り回しがしやすい点も気に入っています。単気筒エンジンの加速感も気持ち良いですね。操作性も軽いので長く乗っていても疲れません」

XR250はオンロードでも快適で乗りやすかった

オフロードモデルのサスペンション性能によって、オンロードでも快適に走れるのはタケルさんにとって意外なメリットでした。
「前後サスペンションがとても柔軟なので乗り心地が良いですよね。オンロードのコーナーリングも軽快で自由自在に走れるような感じがします」

オフロード走行の楽しさに目覚めることに

オフロードバイクを手に入れたことで、ダートも走るようになりました。
走り方を教わったことはありませんでしたが、XRの扱いやすいハンドリングとサスペンション性能を知って「これなら自分でもオフロードを走れるかもしれない」と思ったのだそう。
試しに自宅近くの林道を走ってみたら、これが予想外に楽しくて夢中になってしまいました。
今までの生活では体験したことのないアドベンチャーな遊び方が新鮮だったようです。

「このバイクだとサスペンションの性能が良いから、どんな道でも走れそうな自信が持てるんです。オフロードで遊んでいるとバイクを倒してしまったりすることもありますが、そんな時でも車体が軽いので簡単に起こすことができるし、車体が壊れたりすることもほとんどありません。小さな傷は入りましたが、それは勲章だと思っています」

憧れのバイクで雑誌作りとツーリングに挑戦

タケルさんは、XR250を購入して2ヶ月後に、初めてソロツーリングに行く決意をします。
それまでは自宅と学校の往復がメインで、遠くに行くことはあまり考えていませんでしたが、デザインを勉強していた学校の授業で「自分の好きなテーマで小冊子を作る」という課題が出されたのです。
XR250の魅力を伝える小冊子を作りたいと考え、色々な写真を撮影する為に計画をたて、富士五湖方面へ撮影を兼ねた日帰りツーリングに行くことにします。
「自分にとっては初めての大冒険といった感じでした。道志みちを抜けた直後、目の前に富士山が現れた光景は今でも目に焼きついて忘れられません」

もちろんこの時は小冊子を作る素材を集めなければいけなかったので、観光するよりもバイクの写真を撮影することばかり考えていました。
「どの角度から撮ればカッコよくバイクが映るかなと考えながら無我夢中でシャッターを切っていました」
この冊子作りで知らない景色と出会うツーリングの楽しさを知り、XR250で色々な場所に出かけていきたいと考えるようになったのです。

XR250に乗ってみて気になったところとは？

始めて所有するXR250今の愛車がとても気に入っているというタケルさんですが、気になるところがないわけではありません。
「オフロードバイクだから仕方ないことなんですが、初めて跨った時は両足がつま先しかつかないことが不安でした。乗り始めたばかりの頃は運転がおぼつかなく、信号待ちで停車する時にヒヤッしていたんですが、車体が軽いこともあって、すぐに慣れてしまいましたね。最近ではこのシートの高さがプライドというか『俺はこんなに足付きの悪いバイクを乗りこなしているぞ!』っていう優越感に浸ってます。」

他のバイクのことなどを知るようになって欲しくなったのは燃料計。
ただ、トリップメーターを見ていれば給油のタイミングは分かりますし、燃費の変化も自然とわかるようになるので、ライダーとしてのスキルが上がることもメリットの一つと考えているようです。

これからはオフロードバイクを思いっきり楽しみたい

XR250を手に入れて間もないので、今はやってみたいことばかり。
「まだまだオフロードの経験が少ないので今後は色々なオフロードコースを走ってみたいですね。オフロードバイクでしか行けないような過酷で険しいコースにもいずれ挑戦したいです」
オフロードを楽しみたいという気持ちが膨らんでいくにしたがって、XRのタイヤチョイスも変わりそう。

「僕は通学などの街乗りがメインなので、オンロード性能の高い現在のタイヤで満足しています。意外にもオフロードもしっかり走ってくれますし。でもこの後はオフロード向きのタイヤに履き替えて、ダートコースを激しく攻めてみたいとも思っています」
使い方によってタイヤチョイスを考えるのも今のタケルさんにとっては楽しみなことのようです。

バイクがライフスタイルを大きく広げてくれた

XR250に乗るようになってタケルさんの行動範囲やライフスタイルは大きな広がりをみせるようになりました。
今後はバイクを使ったアウトドアも楽しみたいと考えているようです。
「友達と車でキャンプに行ったことがありますが、バイクでのキャンプはまだ未経験なんです。キャンプ道具はテントとシュラフくらいしか持ってないので、これから色々買い揃えてバイクでソロキャンプもやってみたいと考えています」
XR250のある生活を満喫しているタケルさんは、現在のバイクに長く乗って楽しんでいきたいと考えているようですが、実はCRF250シリーズも気になっている様子。

「バイクのカテゴリーにも色々ありますが、オフロードバイクが一番好きなんです。だからホンダのCRF250Lやラリーに乗ってみたいですね。今乗っているXR250は20年以上も前のバイクなので、最新のオフロードバイクの性能や乗り心地がどんなに進化しているのか興味があります」

今まで乗ってきたバイクも興味があるバイクもすべてホンダなのは何か理由があるのでしょうか？
「自分の欲しいバイクを選んだら、それがたまたまホンダだったんですが、たぶん自分の頭の中に『ホンダのバイクには乗りやすくて、信頼性が高い』というイメージがあったからではないかと思います。僕はまだ技術が未熟で乱暴な操作をしてしまうこともあるんですが、ホンダのバイクだからキチンと応えてくれているんじゃないかなと思うことがあるんです。一番自分に合っているのかもしれませんね」
現在の愛車が20年も前のモデルなのに故障もなく、性能の劣化が感じられないこともホンダのバイクに対する信頼につながったとも語ってくれました。
タケルさんのホンダとオフロードバイクの付き合いはまだまだ長く続いていきそうです。