現在発売されているホンダのバイクたちには、その祖先や血統に繋がっているバイクが存在します。そんなホンダの歴代バイクを1台ずつ振り返りながら「もし現在のバイクに置き換えるとしたら?」を考えてみる名車探訪の連載企画。今回は1952年に発売されたカブシリーズ第1段となる『Cub F(カブ F型)』です!
Honda Cub F/ホンダ カブ F型(1952年6月)
「カブシリーズの歴史はこの1台から始まった」
現代でも販売されるカブシリーズの最初の1台となる「Cub F(カブ F型」は、自転車の後輪部分に補助エンジンと燃料タンクを取り付けた、まさに原動機付き自転車でした。
「白いタンクに赤いエンジン」のキャッチフレーズと販売店網の全国的展開により、発売1年を待たずして月産1万台を達成したほど大ベストセラーとなりました。
50ccの2ストロークエンジンを搭載。エンジン単体の重さは当時世界最軽量となる6kg!
1Lで120km走るという燃費性能で、最高速度は35km/hだったそうです。
ちなみに、諸説ありますが「カブ」の名前の由来は、自由奔放に走りまわる小熊を意味する英語から名付けられたとも言われています。
“カブ”の名前は後に発売される「スーパーカブ C100」に受け継がれます。
【現行車に例えるならどんな車種?】
さて、ここからはあくまでも編集部の私(岩瀬)の個人的な主観で「現行車のバイク」に置き換えてみる妄想企画です。
こちらは分かりやすく「カブ」シリーズの末裔である「スーパーカブ50」と比較してみたいと思います!
「現代でも人々から愛され続けるカブシリーズのスタンダード」
2017年にカブシリーズの世界累計販売台数が1億台を突破した、ホンダが世界に誇るSuper Cub(スーパーカブ)シリーズのスタンダードモデル。
「カブ F型」の登場から、60年以上も愛され続けるこのシリーズは今でもしっかりラインアップに名を連ねています。
1958年に登場した「スーパーカブ C100」から、エンジン型式は2ストロークから4ストロークに変わっていますが、排気量も50ccの原付一種モデルである『Super Cub 50』が「カブ F型」にもっとも近い現行車と言えるでしょう。
【文:岩瀬孝昌(外部ライター)】
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