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ウインカーやライト、テールランプが点かない!? 灯火類のトラブルは想像以上に危険がいっぱい!【脱! バイク初心者 虎の巻/灯火類の故障 編】

長くバイクに乗っていると一度は出くわすのがウインカーやヘッドライト、テールランプ(ブレーキランプ)の点かないといった故障。
トラブルに遭遇しないためにはどうすればいい?

灯火類が故障した状態のバイクは基本的に走っちゃダメ

最近のバイクではヘッドライトやテールランプ、ウインカーといった灯火類がすべてLED化された車両が多く、電球(LEDバルブ)の寿命も長くなっていますので、昔のように出先でウインカーやライト類が寿命を迎え、球切れを起こすことは少なくなってきたと思います。

とはいえ灯火類がハロゲン球のバイクもまだまだ多いですし、バイクの場合は立ちゴケなどでウインカーなどが破損してしまう可能性も否定できません。

ちなみに灯火類が点かない状態のバイクで一般公道を走行することは、原則的に道路交通法第62条の『整備不良車両の運転の禁止』にあたるため交通違反となり、罰則・罰金が設けられています。

そして球切れなどで灯火類が点かない場合でも、バイク自体は問題なく走行できてしまうケースはけっこう多いんですが、実は灯火類が点かない状態というのは『想像以上に危険』だということをご存じでしょうか?

灯火類は『周囲から見てもらうため』の装置

ここで気を付けたいのが、うっかり灯火類のトラブルに気付かず走ってしまった時のことです。

わかりやすいのがウインカーやブレーキランプ(ストップランプ)などですが、これらは運転者が『この後、どのように動くか』を周囲に知らせる役割のものであり、それが機能していないと周囲のドライバーやライダーからは、バイクが『突然曲がってきた』とか『いきなり減速してきた』という状態になります。

すこし考えればわかることですが、この状況はものすごく危険!

ブレーキランプが故障していたら後続車に追突される可能性が飛躍的に高まることは明白ですし、ウインカーの故障によって右左折での事故を招いてしまう場合も。

もちろんウインカーやブレーキランプだけでなく、ヘッドライトやテールランプが点灯しない状態だと、夕方や夜間走行ではリスクがとても大きくなります。

そうならないためにはどうすればいい?

誰だって、望んでリスクを背負いたい訳じゃないですから、灯火類のトラブルには気を付けたいもの。

じゃあその対策は何をすればいいかと言うと……乗車前の点検、基本はこれに尽きます。

【関連記事】

灯火類のトラブル回避にはHondaも推奨している『ブタと燃料』を走り出す前にササッとチェックするのがおすすめ。特に、久しぶりにバイクに乗る時などはきちんと点検することをおすすめします。

もちろん出先で予期せぬトラブルに見舞われることもありますし、緊急時の対応としては教習所で習った『手信号』という手段もありますが、普段あまり見かけるものではないので周囲から手信号だとわかってもらえる保証はありません。それにバイクの場合は、ハンドルから一時的にとはいえ片手を放すことになるので、手信号はあくまで緊急時の最終手段と考えておいたほうが無難です。

せっかく走りに出たのに、つまらないトラブルで楽しいはずの時間が台無しになっては元も子もありません。

バイクで走るのが大好きだからこそ、走り出す前には愛車のチェックを!

先の『ブタと燃料』のチェックは慣れればチェックに5分もかかりませんので、是非覚えて、やってみてくださいね!

【文/北岡博樹(外部ライター)】

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