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【バイク購入の基礎知識】車両本体価格だけじゃバイクは買えない!? 諸費用を含めた『乗り出し価格』が重要です!

晴れて免許を取得し、さぁバイクを買うぞ! とワクワクしているみなさん、ちょっと待った!
バイクを購入するためには車両本体価格以外にも、色々とお金が掛かるのをご存じですか?

バイク屋さんで契約する前に「乗り出し価格」のことを、ちょっと知っておいてくださいね!

「車両本体価格」のお金だけじゃバイクに乗れない?

免許も無事に取得できたし、次はバイクを買うぞ! と意気込んでいる未来のライダーさんへ、ちょっと知っておいて欲しいことがあります。

みなさんは「納車費用」という言葉をご存知でしょうか?

例えば、予算を70万円以内と考えているときに、お店で70万円ピッタリのバイクを買って走り出せるかどうか。

残念ながら答えは“ノー”、です。

一般的なバイクショップでバイクを購入する際には、車両本体のお金だけじゃなく「納車費用」というものが発生するんです。

ちなみに新車の場合で、メーカー公式WEBサイトの製品情報で提示されている車両価格は『バイク本体の値段のみ』を指しています。しかし、実際に走り出すには、そこに加えてナンバーの登録や自賠責保険の加入など、公道を走るための準備をするために別のお金が必要になるんです。

そして初期の整備に関わる費用、保険や手数料、税金等のさまざまな費用をバイクの車両価格に追加し、走り出す準備が整うまでにかかる金額の総額を「乗り出し価格」と言います。

バイクに乗り始めるには、この「乗り出し価格」分のお金を用意する必要があるのです。

このことを知らずにいざ契約しようとすると、想定していたよりもお金がかかることに驚いてしまうかもしれません。そうならないためにも「乗り出し価格」について、どのような費用がかかるのか知っておきましょう!

バイクを走れるようにするために必要なお金

一般的に、購入したバイクを公道で走れるようにするためには、最低でも「納車手数料」「登録手数料」「重量税」「軽自動車税」「自賠責保険料」が別途必要になります。

「納車整備手数料」は、「納車前整備」といわれる整備にかかる工賃や手数料を指します。「登録手数料」は、ナンバーの取得や、バイクを自分名義のものにするための手続きにかかるお金です。ナンバーが無ければ公道は走れませんからね。

この「納車整備手数料」「登録手数料」は、お店によって金額や見積もりの表記が異なります。

そして、義務づけられている税金が「自動車重量税」と「軽自動車税」の2種類。

「自動車重量税」は新規登録時と車検の際に支払います。ちなみに250cc以下の軽二輪は車検がないため、自動車重量税が発生するのは新規登録時のみとなります。また「軽自動車税」はその年の4月1日時点でのバイク所有者のもとに郵便で「納税通知書」が届きます。同封されている納付書で5月末日までに支払います。それから、これは教習所でも教わる内容ですが、バイクは必ず「自賠責保険」に加入しなければなりません。こちらも契約期間に応じた保険料が必要です。

この他にも、お店による独自のサービスやオプションパーツの追加によってお金がかかる場合もあります。

では、実際にこれら諸費用はどれくらいお金がかかるのでしょうか?

そこで、実際にHondaの400ccネイキッドモデル「CB400 SUPER FOUR」をHonda Dream で購入した時の参考例をご用意しました!

実際の「CB400 SUPER FOUR」の乗り出し価格はこうだった!

今回の参考例は実際に編集部関係のスタッフが、2022年にHonda DreamでCB400 SUPER FOURを新車購入したケースです。

今回のケースの場合の「乗り出し価格」は107万4227円でした。

内訳は以下のような感じ。

車両本体価格 928,400円
諸費用 58,520円
ディーラーオプション 87,307円
総額 1,074,227円

車両本体の税込価格92万8400円に加えて 14万5827円の追加費用が掛かっています。

ただし、この車両の場合はオーナーの意向でディーラーオプションを追加していますが、こちらは削ることができます。

なので、ディーラーオプションを除いた車両本体価格に、最低限必要な整備・登録・税金に関わる「諸経費」を上乗せした、CB400 SUPER FOURの乗り出し価格は98万6920円ということになります。

このケースの場合で、車両本体価格以外にかかった納車時の費用の内訳がこちらになります。

手続き代行費用 38,500円
G防犯登録費用 1,100円
自賠責保険料(37ヵ月) 11,390円
重量税 5,900円
印紙代 1,100円
ナンバープレート代 530円
納車時諸経費総額 58,520円

※自賠責保険料は購入当時のもの。

ちなみに、この「CB400 SUPER FOUR」はディーラーオプションとして、高速道路利用で便利なETC2.0と、転倒などの際に車体を守るスキッドパッドを納車時に装着しています。

こちらについての、パーツ本体や取付工賃の総額は8万7307円。内訳は以下になります。

ETC2.0車載器 46,640円
サブハーネス 3,850円
ETC取付工賃 15,840円
ETCセットアップ手数料 3,047円
スキッドパッド 12,650円
スキッドパッド取付工賃 5,280円
ディーラーオプション内訳総額 87,307円

ちょっと覚えておいて欲しいのが『取付工賃』の部分。お店でバイクにパーツを取り付けてもらう場合、その作業のために別途費用が発生します。

取付に時間のかかるパーツの場合、工賃も意外とバカになりませんのでご注意ください。

欲しいバイクがあったらお店に『見積もり』を出してもらおう!

 

いかがでしたか?

お店やバイクにもよりますが、バイクを購入して走り出すためには車両本体価格に加えて、おおよそ5~10万円くらいの追加費用がかかります。

また、加入が必須な「自賠責保険」に加えて、「任意保険」への加入も強く推奨されています。万一の事態に備えて任意保険には加入しておくことを全力でお勧めします。

これからバイクを買いたい! もしくは、気になるバイクがある!という時はまずお店に相談して事前に見積もりを出してもらってください。見積りを出してもらうのはもちろん無料ですから、それを見てから自分のお財布と相談しつつ、計画的にお金を準備しましょう。

バイクを購入するには、こうしてある程度の費用が必要になってしまいます。だけど、それさえクリアしてしまえば……その先には『お金には変えられない体験』が待っていますから、楽しみにしていてくださいね!

【文:石神邦比古(外部ライター)】

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