バイクに長い間乗ってきた人も、初心者の人も、一度は体験してみるべきなのが『CBR250RR』っていうバイクが持つ絶妙のバランス感です。
スポーツバイクは『パワー』だけじゃ語れない
もう最初からぶっちゃけで言ってしまいますが、CBR250RRっていうバイクは『走りが好きな人』みんなに一度は乗ってみて欲しいと私(北岡)は思っています。
その理由は『ライダーとしての蓄積』が増えるから。
CBR250RRは、250ccの並列2気筒エンジンを13,000回転という高回転まで回して41馬力を絞り出すエンジンもすごいんですが・・・個人的に注目してほしいのは、むしろ車体側のバランス感にあります。
例えばCBR250RRって、フロントブレーキはダブルディスクじゃなく、大径ディスクを選択しているとはいえシングルディスクなんです。
でも個人的には、こういうところに『ホンダの本気』を感じます。
ダブルディスクは本格派な感じがしてカッコいいんですけど、引き換えに当然バネ下重量が増えることでサスペンションの動きを阻害します。
おそらくエンジニアの人は最高出力41馬力/重量168kgのバイクを『スポーティに走らせる』ためには、シングルディスクのほうが総合的に良いと判断したんでしょう。
見た目ではなく『実』を取ったからこそのシングルディスク。
私にはそう思えてなりません。
実際に乗ってみても制動力に不安を感じるシーンはありませんし、逆にコントロール性の高さに驚くばかり。
併せて、きっちりとフロントタイヤの接地感も確保されている。このバイクに乗ると『なんでもかんでもスゴそうな装備がついていればいい訳じゃない』ってことがよくわかります。
フレームだってそう。アルミフレームではなく鋼管トラスフレームを採用していますが、これだってパワーと車重を鑑みて、最適なものを選んだ結果です。
だけどリアタイヤの接地感に大きく影響を及ぼすスイングアームはきちんとアルミ製で、フロント同様にバネ下重量の軽減に配慮しつつ剛性を確保。とにかく『前後サスペンションの動き』に強いこだわりを感じることができます。
CBR250RRで走れば『バイクが上手くなる』と直感でわかる
そんなCBR250RRで走って、まず感じるのは『走りの基本』を再確認できるっていうこと。
長年バイクに乗ってきたライダーで、その人が大型バイクにも乗り慣れていたりすると、むしろそのパワーに助けられて、走りが雑になっているケースはよくあります。
私(北岡)もそうでしたけど、CBR250RRに乗ると、それに自然に気づくことができるんです。
そして、バイクのスポーティさはパワーじゃないっていうことを身を持って体感できる。
ある意味、それはものすごく新鮮ですし、勉強にもなります。
それこそレンタルで乗ってみるだけでも『気づき』はたくさんあるに違いありません。
それらを色々ひっくるめて、ひと言で言うなら『これに乗ってたら、自分はもっと運転が上手くなれる』って感じられるのがCBR250RRっていうバイクです。
それこそ、こういうバイクが人生最初の1台だったら良かったのに・・・って思っちゃうかもしれません(笑)
なので、バイクはこれから!っていう初心者の人にもおすすめ。CBR250RRが愛車だったら、きっと正しくライディングスキルを伸ばしていけるはずですから。
それにまぁ・・・
CBR250RRってめちゃくちゃスタイルもカッコいいし、『こだわりを感じるバイク』ですから、若い人からベテランライダーまで満足感も高いと思います。
ただ、レンタルで乗ってみて『ヤバいこれ欲しい・・・』となってしまっても責任は取れません(笑)
でも多くの人が、CBR250RRに乗ったらそういう気持ちになっちゃうと思うけど!
ちなみにですね、
CBR250RRは『250ccクラスのスーパースポーツ』として、車両本体価格(税込)が80万円超の高額な部類になりますけど、レンタルバイクで借りる分には、その他の250ccと同じ料金だからお得だったりするんですよ?
バイクで走ることが大好きなライダーのみなさん、CBR250RRの『絶妙バランス』を知らないままなんて、正直ちょっと損だと思います。
一度でいいからこの完成度、自らの感性で感じてみてください。絶対に『得るもの』があると思いますから!
【文/北岡博樹(外部ライター)】
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