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レーシング女子岡崎静夏の『いつもバイクで!』【CL250 E-Clutch編】電子制御クラッチ仕様でもっと気軽に、快適に!

熟成が施されたCL250にタイプ追加されたE-Clutch仕様で、岡崎静夏がプチ旅へ。さらなる気軽な乗り味と秀逸な制御に大満足!

後づけ感がまるでない最高のパッケージング


ʼ23年5月デビューのCL250は、クルーザーのRebel 250を土台に開発されたスクランブラー。この連載でも扱いましたが、ホンダドリームの試乗会で伴走を務めたときにも何度か乗る機会がありました。

そんなCL250がʼ25年10月に一部仕様変更。ステップ形状やシート内部素材、メーター構造などに改良が施され、Honda E-Clutchを搭載するCL250 E-Clutchがタイプ追加されました。そこで今回は、ライダーのクラッチ操作なしでも発進停止や変速が可能なこのE-Clutch仕様でツーリングしてきました!

軽二輪クラスではRebel 250に先行導入されていたE-Clutchは、既存のエンジンに大きく手を加えることなく、低めのコストでクラッチを電子制御化できる技術。エンジンの右側にはアクチュエーターユニットが追加され、ステップがやや前にあるRebel 250の場合はこれが脛の内側が触れることを前提とした設計になっていましたが、CL250は脚との干渉が一切なく、ユニットの存在をまるで感じさせません。

E-Clutchの制御は、これまで以上に秀逸な印象。発進や極低速走行でも違和感がなく、シフトアップは本当に滑らかでショックが少なく、シフトダウンでは単気筒エンジンの強いエンジンブレーキを巧みに逃がして車体の挙動をまったく乱しません。はっきり言って、私がマニュアルで操作するよりも上手。クラッチ操作が不要になることで、操縦が楽になりツーリングの疲労が軽減されるのは当然ですが、快適性までもが高められていると感じました。

選んでおいて損がない性能と価格に大満足!


ちなみにCL250は、ちょっとしたフラットダートならトコトコと走破できる性能を秘めていますが、このようなシーンでも、クラッチ操作は基本的にバイク任せで大丈夫。そしてE-Clutchは、クラッチレバーを握ると一瞬でマニュアルクラッチモードになるので、状況に応じてライダーが半クラッチなどのコントロールをすることも可能です。

マニュアル操作後は、自動で電子制御状態に戻るのですが、自動モードへの復帰は素早く、一方でマニュアルでクラッチ操作しているときのフィーリングにも違和感なし。私は、バイクの操縦がカラダに染みついていることもあり、とくに低速走行時は舗装路でもついレバーを握ってしまうことが多々あるのですが、スッと自動制御モードに回復してくれるので、操作に混乱することがありません。いつでも任意でマニュアルクラッチ操作ができるため、例えばバイク初心者が、公道でライディングを楽しみながらクラッチの練習をするのにも向いていると思います。

軽二輪クラスとしてはちょっぴり大柄な雰囲気で、シートもやや高め。女性や小柄な人には、これだけがネガティブな要素かもしれませんが、逆に身長があるライダーでも窮屈に感じづらいのは魅力でしょう。

単気筒エンジンは低中回転域の反応に優れ、大柄な車体だけどもっさりした感じはなく、ライダーが意図すればキビキビと操れます。とはいえ、積極的にスポーツするよりは、ストロークがやや長めに確保された前後サスのピッチングを感じ、サウンドチューニングが施された意外とワイルドな排気音に包まれながら、ゆったり走るほうが向いているかも。E-Clutchの利点は、自動制御モードなら絶対にエンストしないところにもあり、初心者でも気軽に、バイクを走らせることそのものを存分に楽しめると思います。

E-Clutchのユニットは目立たず、制御は最適化されており、後づけ感は皆無。車重は3kgしか増えず、マニュアルクラッチ仕様との価格差はたったの5万5000円です。CL250に乗るなら選ぶべきはE-Clutch仕様だと、断言しちゃいます!

CL250 E-Clutch:SHIZUKAの評価

1)スタイリング:鋼管を多用した骨格、存在感のある前輪、ニーパッド付きの燃料タンクなど、大好きな要素がたくさん。オシャレな市街地でも映えます!

2)スポーツ性:スポーツするバイクじゃないし、急かされる乗り味でもないですが、安定感のあるハンドリングは、スポーティに操ることも許容してくれます。

3)ツーリング:従来のCL250が持つ扱いやすさに、E-Clutchが気軽さをさらにプラス。クラッチ操作が不要なので、長距離を走っても疲れづらいのも魅力。

4)街乗り:ハンドル幅があり前輪もやや大径なので、狭い場所での機動力はやや低めですが、視点が高めでエンストの心配もなく、快適に操れます。

5)コストパフォーマンス:装備は簡素ですが、全体的に安っぽさはなく、しかもE-Clutchという最新機構も備えていることを考えたら、コスパはいいと思います!

SHIZUKAのお気に入りポイント


【最適化が施されたE-Clutch】
仕様は異なるとはいえ単気筒エンジンの根幹はRebel 250と同じですが、E-Clutch制御はCL250専用で、より機敏な印象!

(クレジット)
●まとめ:田宮 徹 ●写真:楠堂亜希
※当記事は(株)内外出版社ヤングマシン電子版掲載記事(2026年3月号)の内容を編集・再構成したものです。

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