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【え?空冷?】新型『CB1000F』を「予備知識ゼロ」でレビューすることになった→聞いてた話と違うじゃないか!?【Hondaの道は1日にしてならず/CB1000F ①第一印象 編】

Hondaの現行大型バイクラインアップの中で「CBのトップモデル」として2025年11月14日に発売された新型「CB1000F」。いまHondaで最も話題のバイクを試乗しました。ただしメカなどの予備知識が完全にゼロの状態で……

新型『CB1000F』のイメージってどんなもの?

長年、Honda『CB』を象徴してきた「CB1300」シリーズが30年以上の歴史に終止符を打ち、その後を継ぐかのように登場した新型『CB1000F』と『CB1000F SE』。誰が見たって「次なるHonda“CB”のトップモデル」だということは疑いようがありません。

今さら言うことでもないけど、そのスタイリングはレジェンドバイク「CB750F/CB900F」をオマージュしたもの。私(北岡)は「CB750F/CB900F」が華々しく活躍した当時をリアルタイムで知る世代ではないのですが、それらのバイクが伝説級のライダーと共にレースの世界で偉業を打ち立てたことくらいは知識として知っています。

CB750F(1979年)

そして現代に蘇った新しい『F』は心臓部にスーパースポーツ「CBR1000RR」直系エンジンを搭載。CB1000Fとしての正式な国内発表前には「鉄馬 with チタニウム」というコンセプトモデル2台が優勝を果たしたこともあり、新型CB1000Fに対して「レース」とか「速いバイク」のイメージが刷り込まれていました。

そんなCB1000Fは発売前の10月中旬にHonda主催で試乗会も開催。残念ながら私(北岡)はそこに参加できなかったのですが、ある日突然「新しいCB1000Fに乗ってみて!」と言われまして……開発コンセプトやメカニズムなどの予備知識を何も持たないままで新型『CB1000F』に相対することになりました。私は名だたるプロライダーではないので、今回は「CB750F」の現役当時を知らない普通のツーリングライダーが『新型CB1000F』に乗ったらどう感じるか? という視点で素直にお話しようと思います。

聞いてた話と違うじゃないか!?

そんな経緯はさておき、新型CB1000Fの実車を見た第一印象として思ったこと。

それは「思った以上にレトロ感ある佇まい」ということでした。写真で見るよりも燃料タンクからシートカウル後端につながるラインが水平基調に近いというか、意外にも実車には“見るからに戦うバイク”という攻撃的な印象は感じられませんでした。ホイールこそ前後17インチで現代的ですが、こういうスタイルのバイクって……

こうして……やっぱり!

「ハンドルを右に切った状態でちょっと後ろから見る」のが抜群にカッコいいです。CB1000Fはレトロバイクじゃないと思うけれど、私(北岡)はこういう“味わい系スタイル”が個人的に好きなので親近感が高まります。あからさまに「最新のスポーツバイク」然としていないので、かえって安心感があるというか……

でも、そこから色々と驚かされました。まず“音”です。

リッタースーパースポーツ由来のHonda製エンジンなので、さぞかし綺麗な4気筒サウンドを奏でるのだろうと思いきや……エンジンに火が入った途端からCB1000Fはけっこう荒々しい!?

ゴォウッ! という低音と共にエンジンが目覚め、その後のアイドリングもゴウゴウゴリゴリと唸る感じ。それに伴ってエンジンもテイスティに震えます。4気筒の鼓動感。だけど整いすぎていなくて、ちょっと空冷エンジンっぽい? この排気サウンドと鼓動感は私を含む「味わい系バイク」が好きな人にはけっこう刺さると思う。理屈抜きにテンションが上がります。

ここまでの新型CB1000Fはまるで純粋なネオレトロ系バイクのような印象で……聞いてた話(←自分のイメージ)と違うじゃないか!?

しかしっ!

軽っ!?

サイドスタンドからの引き起こしが尋常じゃなく「軽い」んです。エンジンがスーパースポーツ由来で軽量なのもわかるし、実際の車両重量もCB1000Fは214kgしかないので軽いことは予想していましたが、体感的にはそれ以上。

誤解を恐れずに言えば「400ccか?」と思ったくらいです。少なくとも1000ccエンジン&鉄フレームのバイクの重量感じゃありません。

ライダー身長/176cm

それでいてシート高は795mm。これも実際のシート高より体感としてはかなり低く感じます。

足が降ろしやすいというか、シートやサイドパネル周辺もかなりスリムに設計されている印象。体感的にはシート高780mm以下だと言われても驚きません。これまた「リッターバイク」とは思えないほどの安心感……

付け加えると「跨ったままのバック」もヒョイヒョイいけます。なんだか色々とラクすぎるんだが!?

乗る前のイメージは「レースを背景にもつスーパーバイク」だった新型CB1000F。

だけどフタを開けてみたらレトロ感のある佇まいに加え、排気サウンドもゴリゴリする低音でちょっと空冷エンジンっぽい。だけど触れてみると、往年のバイクたちとは比較にならないほど軽くて、安心感の塊みたい。

正直、この時点ではちょっと混乱していました……新型CB1000Fってどういうバイクなんだ!?

だけどその後もさらに追い打ち。

走り出してみたところ再び……聞いてた話と違うじゃないか!?

【文/北岡博樹(外部ライター)】

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