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これぞCBの理想形!! レーシング女子岡崎静夏の『いつもバイクで!』【CB1000F編】

人気沸騰中のCB1000Fに試乗できるとあって、ワクワクで臨んだCB好きの岡崎静夏。走行後には、さらなる増車を検討することに!?

昔風の硬派なルックス、中身は超絶フレンドリー


CB1000 HORNETをベースに開発され、ʼ25年11月にデビュー(SEはʼ26年1月)したのが、かつてのCB750Fを思わせる外観が与えられたCB1000F。私はビッグワンことCB1300スーパーフォアを所有するほどのCB好きなので、当然ながらCB1000Fは気になる存在。でもだからこそ乗る前は、期待感だけでなく、ホーネットをベースにCBの世界観が表現できるのだろうか……という懐疑的な部分もありました。

私が思うCB1300SFの特徴や長所は、「大きく、重く、速くない」ところにあります。これらをネガティブな要素と捉える人もいると思いますが、私にはそこが大事で、だからこそ大好きなんです。

一方で新型CB1000Fは、これとはだいぶ方向性が違います。車体は、もちろん1000ccクラスなので超小型軽量ではありませんが、バイクに慣れてさえいれば女性でも無理なく取り回せる大きさと重さ。唯一、サイドスタンドで駐車した状態から引き起こすときに、ハンドルまわりに重量感がありますが、CBらしさとして受け入れられるレベルです。ライディングポジションも、身長158cmの私でも問題なく、165cmくらいあればよりフィットしそう。もちろん、シートの前後長がしっかり確保されているので、もっと高身長でも窮屈に感じることはなさそうですが、小柄なライダーでも持て余しそうな感じが伝わってきません。

そしてこの新型CB1000F、とにかく走りの質がいいんです! まず大前提として、開発ベースはホーネットですが、容姿だけでなく乗り味も完全に違います。そして、意外と大きめの振り幅でイメチェンしてあるのに、コーナーで変にハンドルが切れ込むなんてこともなく、しっかりバランスされています。むしろ、こんなにクセを感じず、それでいて味わいもあるバイクというのは珍しいくらい。だから、操縦することを強く意識しなくても、手足のようにスッと走れます。

全部がわかりやすく、ハンドリングも素直。私が求めるCBがここにいました!


ʼ17~ ʼ19年型のCBR1000RR用をルーツとするエンジンは、新設計カムシャフトでバルブタイミングとリフト量が最適化され、左右2気筒ごとに異なるバルブタイミングの採用、エアファンネルや3室構造マフラーの専用設計、1速と2速のローレシオ化などで味つけしてあります。単純に数値で比べると、最高出力はホーネットよりもかなり抑えられているし、発生回転数も2000回転低いので、高回転域における4気筒エンジンの伸びを求める人には、物足りなく感じるかもしれません。でも、サーキットならともかく、日本の公道でその領域を使うことは非現実的。

それにCB1000Fは、そうは言っても124PSを発揮する十分すぎるほどの力強さを備えています。加えて、とにかく楽しく操れる低中回転域の加速性能と出力特性。また、走行性能に直接関係はないのですが、アイドリングの排気音は迫力満点で、旧車テイストがたっぷりです。

車体は、前述の素直なハンドリングに加えて、フロントタイヤがどこにあってどんな状態かとか、入力に対してブレーキの効力がどう立ち上がってきたのかとかが、手に取るようにわかりやすいのも好印象。漠然と、このバイクでジムカーナに挑戦してみたいとも思いました。

CB1000 HORNET とCB1300SFと旧CB1000R。そのどれ寄りなんだろう……と想像していたCB1000Fでしたが、結論としてはそのどれにも近くなく、それぞれの長所を詰め合わせたようなバイクでした。何度も言いますが、とにかく素直で扱いやすく、まるで自分の操縦がうまくなったかのようです。

じつは私、今回試乗したシルバーはあまり好きじゃなかったのですが、車体色なんてどうでもよくなるくらい、めっちゃ欲しくなりました!

CB1000F:SHIZUKAの評価


1)スタイリング:私の中で「CB」として大事なのは、ちょっとだけ跳ね上がったテールカウル。燃料タンクだけでなく、細かい部分まで“らしさ”たっぷり!

2)スポーツ性:低中回転域トルクに優れるエンジン特性や、クイックすぎずダルくもない車体の動きは、公道で現実的に楽しめるスポーツ性をもたらします。

3)ツーリング:ライポジはキツくなく、車体は重すぎず、エンジンは十分にパワフルで、ハンドリングに嫌なクセもありません。旅も楽しめること間違いナシ!

4)街乗り:正直なところ、乗るまではもっと取り回しづらいと想像していたのです
が、Uターンを含むちょこまかとした操縦もかなりしやすいのが驚き!

5)コストパフォーマンス:開発ベースのCB1000 HORNETから、わずか+5 万5000円に抑えられているのが驚異的。カッコよさと楽しさを考えたら“ 買い”です!

SHIZUKAのお気に入りポイント


【はっきり言って……、全部好き!!】
性能や装備のどこか一部分ではなく、このバイクのすべてが大好きになっちゃいました。冗談抜きに、今すぐ欲しいくらいです!

●まとめ:田宮 徹 ●写真:楠堂亜希
※当記事は(株)内外出版社ヤングマシン電子版掲載記事(2026年5月号)の内容を編集・再構成したものです。

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