CB125R は水冷4ストロークDOHC4バルブ単気筒エンジンを搭載した原付二種のスポーツバイク。
ミドルクラスに負けない本格的な装備と高い質感が魅力です。
そんなCB125Rを「今一番欲しいバイク」とべた褒めしているHondaマニアがいます。
どんなところに惹かれているのが、あらためて試乗していただきながらお話をお聞きすることにしました。
Hondaのビッグバイクを3台所有
日野さんは5年ほど前にリターンしたライダーです。
大型二輪免許を取得して憧れだったロスマンズカラーのCBR1000RR(2008年モデルのSC59)を購入しました。
その後、ロングツーリングのため CB1300 SUPER BOL D’OR(スーパーボルドール)を増車。
最近はお友達から、レプソルカラーのCBR1000RR(2007年モデルのSC57)も入手して、ビッグバイク3台を使い分けています。
CB125R が欲しい!
根っからのHondaマニアである日野さんが、近所を走るときに使うセカンドバイクとして欲しいと考えているのがCB125Rです。
原付二種の維持費の安さが理由かと思いきや、日野さんは250㏄よりも楽しいからなのだと言います。
「え、125㏄の方が楽しいの?」と思われるかもしれませんが、日野さんのお話を聞いてみたら「なるほど」と思わされました。
もちろん250㏄には250㏄の良いところが沢山あるのですが、125㏄にも250㏄に負けないくらい魅力があるのだということが分かっていただけるはずです。
CB125Rってデザインや車体サイズがCB250Rとほとんど同じです。『それだったら250㏄の方がパワーがあって良いんじゃない』って友達は言います。違うんですよ。125㏄には250㏄にはない爽快感があるんです。
高回転のフィーリングが快感で刺激的
すでにCB125Rを調べ尽くしている日野さんですが、あらためて走っていただくと笑顔で戻ってきました。
やっぱりこのエンジンは楽しいですね。高回転まで気持ちよく回っていく感じが素晴らしい。これがCB125Rの楽しいとこなんですよ。
普段ビッグバイクに乗っている日野さん、パワーを使い切るシチュエーションはほとんどありません。
その点、高回転まで回して走ることができるのは大きな魅力。
しかもその時のフィーリングや排気音がとても快感で刺激的なのだと言います。
原付二種とは思えないコーナーリング性能
コーナーリングの素晴らしさも日野さんを引き付けている点。
原付二種でありながらラジアルタイヤを装着したCB125Rは、バンクさせたときもビッグバイクにも負けないくらいの安心感があります。
それでいて車両重量が130kgと軽量なので素晴らしいコーナーリング性能を発揮するのです。
サスペンションやブレーキも完成度が高いですよね。CB125Rは質感の高いパーツを豊富に使用していて、それぞれのパーツの性能も素晴らしい。とてもしっかり作られているバイクだなという感じがします。
モデルチェンジがきっかけで注目
実は日野さん、発売された頃からCB125Rが少し気になっていました。
その気持ちが大きく膨らむことになったのは、モデルチェンジでエンジンがDOHC化されたときでした。
エンジンがDOHCになったじゃないですか。高回転まで気持ちよく回るようになったんだろうなと思ってすごく気になりだしたのです。実際に乗ってみたら思っていた通りのバイクでした。
フロントフォークもCB1000RやCB650Rと同じ構造になりましたよね。125㏄なのにそんな贅沢なメカニズムを採用したことに驚きました。Hondaもこのバイクに本気なんだなって感じました。
TFTメーターとか装備も手を抜いていない。ビッグバイクから乗り換えてもチープな感じがしないのも気に入っている点です。
とCB125Rにベタ惚れの様子。
今回で試乗したのは2回目ですが、気に入らない点など見つからないのだと言います。
次こそはCB125R を増車したい
CB125Rの購入を決意した日野さんですが、まだ踏み切れない理由がありました。
本当はCB125Rを購入するつもりでいたんです。ところが友人がレプソル(CBR1000RR)を手放すという話を聞いたんです。ずっと好きなバイクだったので、衝動的に購入してしまいました。それで置き場所がなくなってしまったんですよ。
しかしそんなことで日野さんのCB125Rに対する情熱が収まるはずがありません。
ガレージを整理して置き場所を作ったら、すぐにでもCB125Rを増車してしまいそうです。
CB125Rを手に入れたら、近所を走るのは全部このバイクになりそうです。軽いからガレージから出すのも簡単で気軽に走り出すことができるし、軽くて良く走るから近所を走るだけでも楽しめます。
でもCB125Rを手に入れたとしてもビッグバイクの出番がなくなることはなさそうです。休日になったら今まで通りロングツーリングに出かけるのだと言います。
日野さんにとってビッグバイクが週末を楽しくするスペシャルな乗り物だとしたら、CB125Rは日常のライフスタイルを充実させてくれる身近な存在。
排気量は小さくても、同じくらい魅力的なバイクなのです。
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【文/後藤武(外部ライター)】