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キャリアもスキルも関係ない。新型『NT1100』は日本を狭くする!【ホンダの道は一日にして成らず 第31回/Honda NT1100 後編】

3つのホンダの人気車種から『良いトコロ』を抽出したように感じるNT1100。
でも、それをしたのは何のため?

すべてのバイク乗りが『壮大な旅』を夢に見れる

私(北岡)の主観に過ぎませんが、NT1100っていうバイクの中にはアフリカツイン(CRF1100L Africa Twin)シリーズやCB1300シリーズ、X-ADVのようなホンダの人気モデルたちのDNAが潜んでいるように感じる、というのは先の【中編】で具体的にお伝えした通り。

そして、それらの個性は『ひとつの目的』を目指すために、NT1100の中に組み込まれているような気がしています。

【中編】からの続きです

その目的とは何か?

これも私の主観というか、実際に走ってみての個人的な感想なんですけど、大きく間違っていることはないと思いつつ言います。

『誰でも1日1,000kmを走る旅ができる』

たぶんNT1100ってそういうバイク。誤解を恐れずに言えば、それこそ大型二輪免許を手に入れたばかりの人ですら、そんな旅ができる。あるいは、それほどの超ロングツーリングを『できる!』と思わせてくれるバイクなんです。

1日1,000kmの旅って、普通の感覚だと『そんなの無理!』って感じるレベルだと思います。

でも、NT1100で走ればきっと、スキルやキャリアに関係なく『1,000kmくらいイケそうじゃない?』って普通に思えてしまうはず。

そのためにNT1100の中には、前述のホンダの人気モデルたちの長所が目的達成のために1台の中に組み込まれているんです。そして高速道路も峠の走りも、それこそ街乗りでさえも『イージーであること』が徹頭徹尾、貫かれています。

バイクツーリングっていうのは楽しいものですけど、ツーリングの距離が長くなればなるほど、予想もしなかった過酷なシチュエーションに追い込まれることがありますよね。

だけどNT1100とだったら、仮にそういった過酷なシチュエーションに追い込まれても、あまり過酷に感じないんじゃないか? とさえ思います。

変な感想かもしれませんが、NT1100っていうバイクは、1000ccオーバーの大型ツーリングバイクとして、これまでにないレベルで『圧倒的に気楽』なんです。

長距離を走るために快適な性能が与えられているのは大前提みたいなもの。
ホンダはそこから、そのバイクが持つ『快適性能』を、誰もが余すことなく使い切れるようにしてきたのではないか? と思っています。

純粋なスポーツバイクにおいて『扱いきれないハイパワーには意味がない』と言われるのと同じ感覚で、ツーリングバイクでも使い切れない快適性能に意味はありません。

でもNT1100なら、少なくともオンロードのツーリングにおいては、その高性能を思う存分に引き出すことができる。

なので、仮に大型バイク初心者の人がNT1100に乗れば『自分で感じている自分の限界』をやすやすと突破しちゃうと思います。そして、その徹底されたイージーさを熟練の旅人が扱えば、想像を超える大冒険が実現できるに違いありません。

NT1100のことを『DCT(デュアル・クラッチ・トランスミッション)によって大きな快適性を手に入れた大型ツーリングバイク』とまとめてしまうのは簡単です。
でも、それだけじゃない。

このバイクに乗れば『現実問題として』それまでの自分が到達できなかった彼方の土地まで、余裕で走っていくことができるようになる。

今まで遠いと思っていた場所が、NT1100となら、そう感じられなくなる。

旅バイクとしての高性能を使い切る、という大型ツーリングバイクの新しいアプローチが日本を狭くする。NT1100って、きっと、そういうバイクです!

 

【文/北岡博樹(外部ライター)】

 

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