遠くない未来にバイクもすべて電動化……なんて言われてもピンとこない。だけど『とある理由』で三輪バイク『ジャイロ イー(GYRO e:)』の試乗会に参加してみたら、ちょっと電動バイクに対する考え方が変わりました。
バイクも電動になる、って言われても……
バイクはガソリンで動く内燃機エンジンのサウンド、味わいがあってこそ!
なので電動バイクはあんまり興味ないナァ……っていう人の気持ち、わかります。だって私(北岡)もそうですから。
だけど今回はちょっと気になって電動バイクの試乗会に行ってみました。
その理由は……
電動の三輪バイク『ジャイロ イー(GYRO e:)』に乗れる!
乗れるバイクが三輪バイクのジャイロ イー(GYRO e:)だったから。
実を言うと我が家には、日常のアシとしてジャイロキャノピー(GYRO CANOPY)があるんです。
そして、うちのジャイロキャノピーは買い物やら駅までの通勤に大車輪の活躍中。それが電動になるとどうなるのか? ちょっと気になったもので……
もちろん我が家のジャイロキャノピーと今回乗れる『ジャイロ イー(GYRO e:)』はルーフの有り無しがあるので、バイクとしての動き方はぜんぜん違います。
でも、ホンダの三輪バイクに乗り慣れていることは確か。
『趣味より実用性のジャイロだったら電動もアリかな~』なんて思いながら試乗会に参加したんです。
で、色々と説明を受けてからバイクとご対面。
シート下部分にリチウムイオンバッテリー『Honda Mobile Power Pack』を二個装着。これで30km/h定地走行テスト値の場合、一充電につき72km走れるそうです。
ただまぁ、定地走行テストの数値ですから、実際の街中ではもっと航続距離は短くなるでしょう。おそらく重量物満載でガンガン走ると半分くらいの距離になるはず。
とはいえまぁ、36kmも走れば今の我が家のジャイロ事情には十分合致します。なんなら月イチくらいの給油の面倒が無くなるのでいいかも!って思うくらい。
月イチくらいの給油なんて面倒じゃない!と思うかもしれませんが、駅とかスーパーとか『ある程度、決まったとこばっかり行くバイク』は走るコースもお決まりなので、そのコースから外れる『給油』は逆に面倒に感じるんです。
でも、電動でバッテリーが外せるなら便利そう!
って思っていたんですが、実際に持ち上げてみたら……リチウムイオンバッテリーってそれなりに重い。
なので開発者の人に『コレ、直接充電できるケーブルとか考えなかったんですか?』と聞いたんです。だって家の前で直接コンセントから充電できたらもっとラクだし。
そういたら返ってきた答えが……
『今回はあくまで「ビジネス用途」に限定しているのでこういう仕様なんです。通常、企業が複数の配達バイクを運用する場合は専用の駐輪スペースがあります。そこに充電器を複数増設するのでは導入にコストもかかります。家庭用となれば、やり方は全然変わってくると思います』
とのこと。さらに。
『ですから充電器も省スペースで、棚に並べて置けるような形状にしてあるんです』
これを聞いて私は『あ、ナルホド』と納得。確かにビジネス用途限定ならば、これがベターでしょう。充電方法に対しての疑問が一瞬で氷解しました。
さすがホンダ。趣味のバイクとは完全に切り分けてる。家庭用じゃなく、完全に純粋な『働くバイク』として考えるなら、この電動はアリだな……と思いました。環境問題のことは、無視できるものではありませんからね。
電動の三輪バイク『ジャイロ イー』の実力は?
それを理解すると興味は純粋に『電動の三輪バイク』はどうなのか?って部分に集中します。
そして実際に乗ってみたら……
これが、なかなかどうして!
続編でその『ジャイロ イー』の走りについてお伝えしますので、よろしければ続きもお読みくださいね!
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