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林道ツーリングに行くなら要チェック!林道の楽しみ方・装備・走る上で気を付ける点など、林道経験者が解説

バイクは車以上に走れる環境が多い乗り物です。
オフロードバイクならオフロード走行が簡単にでき、バイクのサイズ感じゃないと走れない道もあります。

今回はそんなバイクだから楽しめる林道ツーリングの話。
林道ツーリングへよく遊びに行く僕が楽しみ方や装備、注意点など詳しく解説していきます!

林道ツーリングとは?

林道ツーリングとは舗装されたアスファルトではなく、未舗装のオフロードや昔使われていた旧道などをバイクで走るツーリングのこと。
エンデューロとも似ていますが、エンデューロは完全に普段バイクの走らない山などを貸し切ってコースを作る競技のため、林道ツーリングはそこまでハードじゃありません。

林道はいたるところにありますが、「ここが林道」と検索して出てくる場所は少なく、自分で探すしかありません。
よくあるパターンとして長いトンネルの近くにはトンネルができる前に使われていた旧道があり、そういった場所が林道になっている場合があったり、ルート案内はされないけど、地図アプリ上に山の中を通る細い道として林道が載っている場合があります。

しかし注意しなければいけないのが、封鎖されている林道。
フェンスで遮られていてこのような看板がある道は入ってはいけません

ひと昔前はこういった道の先にある林道を目指して多くの林道ライダーが走っていましたが、環境面や安全面などを理由に多くの林道は封鎖されていることが多いんです。
これを破って侵入してしまうと通報されてしまったり、他人の迷惑になってしまうため、林道ツーリングは閉鎖されていない道を探して走りましょう

林道ツーリングの装備

まず林道ツーリングの装備として重要なのがオフロードブーツとプロテクターです。
これだけなら家から履いていけばOKなんですが、自宅から林道が遠い場合はラゲッジを使って現地まで持っていきます。

この他にも汚れてもいい服やグローブなど林道に着いてから使いたいものがあるので、こういったアイテムが持ち運びできるラゲッジを一個持っておくと行動範囲が広がります

オフロードブーツは林道を走る上でかなり重要です。
普通のバイク用ブーツと違って頑丈に作られているためプロテクション面が大きく、前からの飛び石や倒木に足がぶつかって怪我するなどの心配がなくなります

ライトな林道ツーリングとはいえ、オフロードはオンロード以上に何が起こるかわからないので、実際に林道を何度か走ればブーツに助けられることも多々あると思います。

次にプロテクターも装備しておきたいアイテム。
プロテクター入りのライディングジャケットでもOKなんですが、個人的に一番上には普通の服を着たい派なので、僕は中に着るタイプのプロテクターを使っています。

オフロードは始めたばかりのときはオンロード以上に転倒する確率が高いので、林道を走る際は万全を期して装備しておきましょう。

また小物や貴重品類を持って走る場合はライディングに特化したバックパックもあると便利です。
一番上に着るジャケットは汚れてもいい服で、アクティブに走ると冬でも汗をかくので通気性のいい服を選びましょう

林道ツーリングは2台以上がおすすめ

オンロードをツーリングするだけならソロでも全く問題ないんですが、林道は普段人が通らない道なので、林道ツーリング中にトラブルに見舞われると一人で対処しなければいけません。

バイクが壊れて走れない場合もですが、それ以上に走行中転倒して崖の下に落ちてしまった時などが一人ではどうすることもできません。
最低仲間が一人いれば助けも呼びに行けるし、エンジンがかからなくても下山することができます。

様々な面から一人で林道ツーリングに行くのは危険なので、できるだけ複数人で行くようにしましょう

林道ツーリングはバイクも重要

今回林道ツーリングで使ったのはCRF250 RALLY
ラリーやエンデューロに特化した公道モデルとなっていて、高速を使った移動距離の多い林道ツーリングも余裕でこなしてくれるバイクです。

ラリーモデルを意識したフロントフェイスは唯一無二の迫力!
高速でも適度に風を防いでくれるので、純粋なオフロードバイクよりもツーリングでは快適に走ることができます。

またタンク容量が少ないオフロードバイクと違って12Lタンクなので長距離も安心です(オフ車は7〜9Lタンクが多い)。

オフロードバイクであるCRFの嬉しいポイントとしてウインカーの根本がゴム製となっているため、万が一転倒によってウインカーが地面に当たった際にも折れずにしなってくれます
バイクによっては少し転倒しただけでウインカーが折れてしまうこともあるので、こういった対策がされたウインカーは重宝します。

オフロードでもABSは強い

CRF250 RALLYは前後ABS装備となっています。
ABSがあればオフロード路面でフルブレーキングしてもタイヤがロックして転倒することもなく、安全に減速することができます

オフロードはブレーキングの強さがオンロードとは全く違うため、オフロードでも通用するABSは安全に走る上でかなり重要になってきます。

しかし、オフロードではリアタイヤをロックさせてバイクの向きを変えたい場合などがあります。
ABSがオンのままだとブレーキを思いっきり踏んでもロックしません。
そんな時はメーター横のボタンを長押しするとリアのABSのみ解除することができ、リアタイヤを滑らせてのライディングができるようになります。

オフロードを走り始めたばかりのライダーならずっとABSを効かせたままのほうが安心ですが、レベルが上ってくるとリアを滑らせたい時が来るはずなので、こういった対策がバイクに最初から搭載されているのは長い目で見て大きな強みとなります。

トレッキングを楽しむ林道ツーリング

まず大前提として林道ツーリングは速度を出して走るものではありません
舗装されていない道ですが、あくまで公道を走るツーリングなので、景色を楽しむトレッキング的な要素が強い遊び方です。

制限速度などは書いていない林道が大半ですが、万が一対向車が来ても止まれるスピードで走りましょう

舗装されていないオフロードではブロックタイヤを履いたオフロードバイクならかなりグリップしますが、基本オンロードとは全く違った感覚です。

ブレーキングだけでなく、加速時もタイヤが滑ることがあるので、走り込んでいくとタイヤのグリップに頼らない走り方ができるようになります。

写真のような砂利道を走るだけでも初めての林道ツーリングならかなり楽しめると思います。
実際林道は砂利道などが続いて途中から山頂付近までは土に変わり、下山する頃にまた砂利道に戻るなど、土だけでなく様々な路面を走ることになるため、山が十分に残ったブロックタイヤでの走行がおすすめです。

ハードなセクションは別の楽しみ

色んな林道を走っていると、場所によっては普通に走れないシチュエーションに出くわします。
角度が急な上り坂だったり、落ち葉が濡れて滑りまくる路面など、林道でしかありえないハードなセクションを走れるというのも林道ツーリングの魅力です。

スピードを出して楽しむのではなく、セクションをクリアすることに喜びを感じるので、走りきった際の達成感が凄い!

オフロードバイクは軽いので無理な場合は人力で押して緊急回避できます
こういった場合でもオフロードブーツを履いているとバイクを押せるだけ踏ん張れるので、下手なバイク用ブーツよりもグリップします。

確実にライディングレベルが上がる遊び方

林道は日本全国様々ありますが、林道を走ってオフロードの楽しさに目覚め、その後、更に派生していくことがよくあります。
実際に僕も林道ツーリングから始まって、色んな林道を走るうちに安全なコースで飛ばして走ってみたくなりモトクロスを始めることに。
グリップに頼らない走り方をより深く学ぶためにフラットトラックもはじめました。

オフロードの楽しさを体験するという意味では林道ツーリングはオフロードをライトに楽しめる遊び方だと思います。
ですが奥が深いのでハマるとオフロードのもっと深いところを体験したくなるかもしれません。

林道ツーリングではバイクで自然を楽しむことができ、普段道から見ているよりもずっと近くで自然を体感できます
思い出以外でも経験値として得るものが多い遊び方なので、オフロード、アドベンチャーバイクユーザーの方は是非チャレンジしてみてください!

【文/佐藤快(外部ライター)】

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