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最短二日で取れるバイク免許! 原付二種/125ccまでAT車が乗れる『AT小型限定普通二輪免許』でホンダのPCXやCT125・ハンターカブだって乗れるんです!【バイク免許を取ろう③/AT小型限定普通二輪 編】

バイクの免許にはどんな種類があり、その免許があればどんなホンダ車に乗れるのかを解説する「バイク免許取得応援」のための連載企画。今回は125ccまでのオートマチック車限定免許である『AT小型限定普通二輪』で「できること」や「乗れる車種」を解説します!

125ccまでのオートマチック車に乗れる「AT小型限定普通二輪」とは?

125ccの原付二種モデルまで運転できるバイク免許のカテゴリーには「小型限定普通二輪」の他に、同排気量まででクラッチ操作を必要としない“オートマチック車”に乗ることができる『AT小型限定普通二輪』という免許があります。

それら「小型限定普通二輪/AT小型限定普通二輪」は、普通二輪免許に比べて非常に取得しやすい免許で、クルマの普通自動車免許を持っていれば、小型限定普通二輪は最短6日、AT限定であれば最短2日で取得が可能になりました。

近年125cc以下のバイクは魅力的なモデルがたくさん登場しており、近所の買い物や街乗りに便利でありながら、趣味性の高いバイクも増えています。また、任意保険がクルマのファミリーバイク特約で加入できるので、維持費も抑えられることも注目したいポイントです。

AT小型限定普通二輪免許で「できること」と「できないこと」って?

「AT小型限定普通二輪免許」の法定速度の上限は50cc以下の原付一種バイクと違って60km/hまでにアップ。原付一種では必要となる二段階右折も不要になるだけでなく、タンデム走行も可能になります。

バイクで高速道路を走行するは「普通二輪免許」以上が必要となりますので、ここで紹介する「AT小型限定普通二輪免許」だけでは(普通自動車免許を持っていても)高速道路に乗ることはできません。ですが、逆に言うと高速道路の走行以外のことは、ほとんどが250cc以上のバイクと同じように楽しむことができます。

そして、ホンダ車には「AT小型限定普通二輪免許」で乗ることができるラインアップが多いのも魅力です。

スーパーカブシリーズなどに搭載されている「自動遠心クラッチ」システムを搭載した車両は、走るにあたってギアチェンジが必要になるのですが、その際にクラッチレバーの操作を必要とせず、基本的にエンスト(エンジンストール)することがないので、オートマチック車に分類されます。

AT小型限定普通二輪免許のみでは、CB125Rやグロム、モンキ−125などのMT(マニュアルトランスミッション)のバイクに乗ることはできませんが、人気の「CT125・ハンターカブ」や2022年7月21日に新発売しく登場する「ダックス125」などには乗ることができます。

排気量:~125ccまでのAT車(自動遠心クラッチ含む) ■免許取得可能年齢:16歳~ ■二人乗り:◯ ■高速道路:×

制限速度は普通車と同じ60km/h

125ccまでのオートマチック車に乗ることができる「AT小型限定普通二輪免許」は、250cc以上のバイクやクルマと同様に、その道路に指定されている法定速度で走ることができます。

高速道路に乗ることはできませんが、一般道は普通のクルマやバイクと同じ60km/hまでの速度で走ることが可能になるので、移動時間の短縮や快適なツーリングも楽しむことができるようになります。

原付二種は「ニ段階右折」不要

50ccまでの原動機付自転車を運転できる「原付一種免許」では、決められた条件の交差点で右折をする場合『二段階右折』が必要になりますが「AT小型限定普通二輪免許」は、この二段階右折も不要となり、普通のクルマやバイクと同じように右折車線で右折することができます。

二段階右折の煩わさしさがなくなることで、よりストレスフリーな運転ができるようになります。

タンデム走行も可能

125ccまでのオートマチック車が運転できる「AT小型限定普通二輪免許」があれば、タンデム走行(二人乗り)も可能になります。

パッセンジャーを乗せて気軽に街乗りやツーリングに出かけることができますが、タンデム走行は免許取得から1年以上が経過している必要がありますので、そこはご注意くださいね。

AT小型限定普通二輪免許で乗れるホンダ車はこんなにある!

PCX(125)

フルデジタルの多機能メーターや、スマートキーの採用、優れた低燃費性能や環境性能に対応した新エンジン「eSP+」を搭載するなど、高性能で抜群の人気を誇る原付二種スクーターが「PCX」です。アイドリングストップ機能や、前後ABS、後輪への駆動力レベルを必要に応じて任意に選択できる「Honda セレクタブル トルク コントロール」を採用するなど、クラスを超えたハイスペックモデルになっています。、

■総排気量:125cc ■最高出力:12.5PS/8750rpm  ■最大トルク:1.2kgf-m/6500rpm  ■車両価格:357,500円(10%消費税込み)

PCX e:HEV(ハイブリット車)

PCXの充実した装備はそのままに、電動アシストモーター(ACGスターター)を搭載したハイブリッドモデルが「PCX e:HEV」です。スロットルを開けるとバッテリーを動力源とするモーターが最適なトルクを算出してエンジンをアシスト。燃費性能や加速性能に優れたワンランク上のスクーターです。

■総排気量:125cc ■最高出力:12.5PS/8750rpm(電動機モーター:1.9PS/3000rpm)  ■最大トルク:1.2kgf-m/6500rpm (電動機モーター:0.44kgf-m/3000rpm) ■車両価格:448,800円(10%消費税込み)

リード125(READ125)

エレガントなデザインと充実した装備が魅力の原付二種スクーターがリード125です。37リットルも入るシート下のラゲッジスペースや、モバイル端末などの充電に便利なUSB Type-Cの電源ソケットなどが備わっているので普段使いの利便性にも優れています。

■総排気量:125cc ■最高出力:11PS/8750rpm  ■最大トルク:1.2kgf-m/5250rpm  ■車両価格:330,000円〜324,500円(10%消費税込み)

ディオ110(Dio110)

コンパクトな車体に110ccの空冷単気筒エンジンを搭載した街乗りに便利なスクーターが「ディオ110」です。2020年でフルモデルチェンジされデザインを一新し、スマートキーの採用や液晶ディスプレー付きのメーターなど装備が充実しました。コストパフォーマンスに優れた1台となっています。

■総排気量:109cc ■最高出力:8.7PS/7500rpm  ■最大トルク:0.92kgf-m/5750rpm  ■車両価格:245,300円〜242,000円(10%消費税込み)

スーパーカブ C125(Super Cub C125)

初代スーパーカブ C100のスタイルをオマージュしつつも、現代の技術と洗練されたデザインによって生まれ変わった新しいカブが「スーパーカブ C125」です。スマートキーの採用やヘッドライトやテールランプなどの灯火類は全てLED仕様、フロントブレーキにはABSを標準装備されるなど、機能面も充実しています。走行には自動遠心クラッチのシフト操作が必要になりますが、AT小型限定普通二輪免許で運転することが可能です。

■総排気量:125cc ■最高出力:9.8PS/7500rpm  ■最大トルク:1.0kgf-m/6250rpm  ■車両価格:440,000円(10%消費税込み)

CT125・ハンターカブ

悪路でも走りやすい前後17インチホイールに、幅広のハンドル、アップタイプのマフラーを採用したアウトドアスタイルのカブが「CT125・ハンターカブ」です。趣味の道具もたくさん載せられる特大のリアキャリアや、5.3リットル入るガソリンタンクなど、ツーリング性能が高いのも魅力です。走行には自動遠心クラッチのシフト操作が必要になりますが、AT小型限定普通二輪免許で運転することが可能です。

■総排気量:125cc ■最高出力:8.8PS/7000rpm  ■最大トルク:1.1kgf-m/4500rpm  ■車両価格:440,000円(10%消費税込み)

スーパーカブ110(Super Cub 110)

世界の累計販売台数が1億台を突破したスーパーカブシリーズの110ccモデル。クラッチ操作が不要な自動遠心クラッチを採用し、街乗りからビジネスシーンまで幅広く使用することができます。走行には自動遠心クラッチのシフト操作が必要になりますが、AT小型限定普通二輪免許で運転することが可能です。

■総排気量:109cc ■最高出力:8.0PS/7500rpm  ■最大トルク:0.90kgf-m/5500rpm  ■車両価格:302,500円(10%消費税込み)

クロスカブ110(CROSS CUB 110)

スーパーカブにアウトドアテイストを盛り込んだ遊びゴコロ溢れる原付二種モデルが「クロスカブ110」です。ヘッドライトにもパイプ形状のフロントキャリアを装備し、レッグシールドを廃してスッキリとしたデザインになっています。走行には自動遠心クラッチのシフト操作が必要になりますが、AT小型限定普通二輪免許で運転することが可能です。

■総排気量:109cc ■最高出力:8.0PS/7500rpm  ■最大トルク:0.90kgf-m/5500rpm  ■車両価格:308,000円/319,000円(10%消費税込み)

ダックス125(Dax125)

1970年代にホンダのレジャーバイクとして人気を博した「ST50(ダックスホンダ)」が125cc原付二種モデルとして復活したのが「ダックス125」です。可愛らしいさと遊びゴコロが同居するスタイリングと、クラッチレバー不要の自動遠心クラッチを採用した新しいファンバイクです。走行には自動遠心クラッチのシフト操作が必要になりますが、AT小型限定普通二輪免許で運転することが可能です。

■総排気量:125cc ■最高出力:9.4PS/7000rpm  ■最大トルク:1.1kgf-m/5000rpm  ■車両価格:440,000円(10%消費税込み)※2022年7月21日発売予定

『AT小型限定普通二輪免許』で乗れるホンダのラインアップはこちら!

【文:岩瀬孝昌(外部ライター)】

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