21年の春にフルモデルチェンジされ生まれ変わったCRF250シリーズ。
ラインアップにはオフロードスタイルのCRF250Lと、本格ラリーマシンスタイルのCRF250 RALLYがあります。
今回は、スクリーンや12リットルタンクなど、旅向きの装備が充実しているCRF250 RALLYで実際にツーリングに出てみることにしました!
CRF250 RALLY|メーカー希望小売価格:741,400円(消費税10%込み)
HondaGOバイクラボのおすすめツーリングプランを走ってみる!
今回のツーリングでは、HondaGOバイクラボおすすめの『ツーリングプラン』を利用してみることにしましょう。
この『ツーリングプラン』は、各地のホンダドリームをスタート地点に、地域色を生かした周遊コースが組まれており、『HondaGO RIDE』アプリのユーザーなら誰もが利用可能となっています。
距離も日帰りツーリングにちょうどよく設定されているので、皆さんも利用してみてはいかがでしょうか?
今回、僕が実際に走ってみることにしたのは、ホンダドリーム新宿を起点とした216.2kmの周遊プラン。
実際には自宅からのアプローチ距離もあるので総走行距離は300kmを超えそうですが、目一杯走りたい気分だったのでちょうど良さそうです!
ルートは『ホンダドリーム新宿』を出発して関越自動車道を北上。花園インターチェンジまで走り、埼玉県の小鹿野町を回って国道299号線で圏央道の狭山日高インターチェンジを目指し、関越自動車道に戻るルートのようです。
コースタイムは各所の休憩などを入れて約6時間とのことですが、距離とだいたいの所要時間がわかるので、これからツーリングを始めてみようというビギナーライダーにはプランが立てやすくてとても安心ですよね。
それにベテランライダーにとってもこのツーリングプランは楽しいものになりそうです。
なぜか?
それは“自分の組み立てたプラン”じゃないから。ツーリングの経験を積むと、日帰りで行けるような近場のツーリングエリアって、どうも「秩父か~。この辺りは去年走ったんだよな…」なんて感じになっちゃうんですよね。
マンネリと言いますか、1度目、2度目くらいは楽しく走れるものですが、自分でプランを立てるとどうも似たようなコースになってしまい、だんだん新鮮味が無くなってしまいがちです。
でも不思議なことに、同じツーリングエリアでも他人が作ったツーリングプランを走ってみると、これがとても面白い。
というのも、自分では絶対目的地にしないスポットやコースが入っていたりするので新鮮味が増す。
「興味ないから…」なんて好き嫌いせずに、あえて行ってみると思いがけず面白かったり、新しい発見があったりするものなのです。
ちょっと最近ツーリングがマンネリ化してきたんだよな…なんていうベテランライダーさんも、HondaGOバイクラボおすすめの『ツーリングプラン』ならきっと新しい発見があると思いますよ。
高速道路が快適なCRF250 RALLY
さて旅の相棒に選んだCRF250 RALLYは、オフロードモデルのCRF250Lに比べてツーリング性能、それも高速道路を使うようなロングツーリングの性能を強化したモデルになっています。
大容量12リットルタンクのおかげで、今回のツーリングでは途中の給油も必要なく、また、本格ラリーレーサースタイルのスクリーンを備えるおかげで高速道路走行が快適なんです。
走ってみてあらためて感心させられたのはやっぱりスクリーンです。
オフロード系のバイクって風を防ぐスクリーンがないために、高速道路では上半身に直接 風を受けることになる。
確かに走行風を浴びるのはバイクの醍醐味ですが、高速道路移動などの場合に長時間にわたって走行風を浴び続けているとそれだけで疲れてしまうんです。
ところがCRF250 RALLYはこの防風のためのスクリーンを備えているおかげで高速道路走行がとても楽チン。
しかもCRF250 RALLYが凄い!と思わされるのは走行風をカットしすぎないようにしているところでしょう。
CRF250 RALLYのスクリーンは、体への風当たりを大幅に減らしながらも肩口、ヘルメットの頭頂部などにあえて走行風が当たるような設計になっている。つまりバイクならではの風を受ける感覚はしっかり味わえる。疲労につながるような強い走行風はしっかりガードしながらも、風を浴びて走るバイクの楽しさはちゃんと残してあるんです。
CRF250ラリーとなら寄り道も楽しい
HondaGO バイクラボおすすめのツーリングプランの面白いところは、要所となる転換点や休憩ポイントを紹介しているものの、ライダーに余裕があれば寄り道などもし放題というところ。
僕は関越自動車道路の花園インターチェンジを降りたあと小鹿野方面へ行くのに、バイパスの国道140号線ではなく一般国道の140号線を使って荒川沿いの道を走ってみることにしました。というのも現地に到着してみれば、いつもは大混雑の長瀞(ながとろ)へと続く道がなんだかガラガラに空いていたんです。
川沿い石畳が連なる景色が有名な長瀞は関東人にはお馴染みの景勝地。
そんな景勝地を見ながら荒川を下る船遊びなども盛んで、この辺りは常に行楽渋滞しているイメージがあるんですが、考えてみれば真冬に川下りをする人はあまりいないですよね(笑)。これ幸いと荒川の渓谷美を横目にCRF250 RALLYを走らせます。
今回利用した『ツーリングプラン』の目的地は、埼玉県・小鹿野町にある『小鹿野バイクの森』が設定されていました。この施設では、アライヘルメットやチェーンのD.I.D、マフラーで有名なヨシムラジャパンなどの展示物も公開されていますが、ライダーのお目当てはなんといっても『バイク弁当』でしょう。
バイクのタンクをモチーフにした弁当箱で有名な大滝食堂が『小鹿野バイクの森』の施設に入っているのです。展示物を観ていると、醤油の焦げるいい匂いがどこからともなく漂ってきて食欲をそそります。
お腹も満ちたところでツーリングは折り返し。秩父盆地から国道299号線を南下しワインディング区間へと向かいます!
ですがちょっと時間が余っているようなので、僕は正丸トンネルを抜けたところで左折して、刈場坂峠に上がってみることにしました。
CRF250ラリーは旅の万能マシン
高速道路にダートにワインディング、今回のツーリングでは色々な路面をCRF250 RALLYで走ってみましたが、ここまで色々な道を走ることができるツーリングマシンはなかなかないぞ!?と驚きました。
バイクはそれぞれ得意とする道がだいたい決まっており、高速道路、ダート、ワインディング、街乗りと一つの分野が得意なモデルはたくさんあります。ですが、全方位の分野をそつなくこなしてくれるマシンって実はあまり多くはないんです。
そこへいくとこのCRF250 RALLYは高速道路が快適で、ワインディングはもちろんダートもそつなくこなし、オフ車由来の軽い車体はUターンも楽々。つまり全方位及第点の万能ツーリングマシンと言えます。
こんなバイクを相棒にすれば、好奇心に任せてどんな細い道でも入っていけそうですね!
【文:谷田貝 洋暁(外部ライター)】