入門用のバイク、って言われて何が浮かびますか?
足つきの良いRebel 250や、Dual Clutch Transmission(デュアル・クラッチ・トランスミッション)搭載のオートマチック車 NC750X。
可愛らしいモンキー125やCT125・ハンターカブなどの原付二種も良いですね。
ですが、入門用としてはやはり50ccの原付一種(以下原付)が一番だと思います。
これほど手に入れやすくて気軽に乗れるバイクは他にありません。
中でもクラッチ機構を備えないスクーターの気軽さはダントツです。
バイクブームは原付と共に
意外にも?ホンダにおける50ccスクーターの歴史はまだ45年ほど。
1976年に登場した「ロードパル」を皮切りに、1980年には大ヒットスクーターの「タクト」が生まれました。
そして、原付は主婦や学生やビジネスにと幅広い層に受け入れられ、1980年台には原付だけで年間200万台近く(驚き!)売れていたのです。
そして、日本人全員がバイク乗りになるのでは?と思えるほどのバイクブームとなり、1983年の日本における二輪車販売台数は330万台の大記録を打ち立てました。
時は流れて令和の今。その頃と比べるとバイクの年間販売台数は減りましたが、だからと言って原付スクーターの魅力が損なわれたわけではありません!乗り味や質感は向上し、安全性や環境に配慮した性能、そして便利な機能や装備の数々・・・
現代の原付スクーターは本当に快適になりました。
原付、乗ってみましょう!
原付はエンジンが付いた乗り物の中で、最も手軽に乗れて維持しやすい乗り物。
最高速度が30km/hや二段階右折などの制限もありますが、それ以上に楽しいこと、便利なことが待っています。
ちなみに、日本の自動車免許保有者数は総勢8,216万人(令和元年 内閣府発表資料による)ですから、単純計算で日本国内では3人に2人が原付に乗れると言っても過言ではないでしょう。
※普通免許(四輪)でも乗ることができます。
「そんなこと言われても車の免許を持ってないです」と言うのであれば「だったら免許取りませんか?」と言わせて頂きます。
原付一種の免許はなんとたった1日、金額は7,750円で取得可能なんです!
※法令で定める標準額です。詳しくは各都道府県公安委員会または運転免許試験場、免許センターにご確認ください。
適性検査(視覚や聴覚などのチェック)の後、学科テストを受けて合格(9割正解)すればあとは実技のみ。
教習は3時限ありますが、試験が無いので実技で落ちることはありません。
ほら、乗りたくなってきたでしょ。
Honda原付ラインアップをご紹介
原付が欲しくなった(笑)ところで、ホンダの原付スクーター3モデルの紹介です。
それぞれ異なるキャラクターを持つ個性あふれるスクーター。どの機種がお好みでしょうか?
タクト&タクト・ベーシック
初代の誕生から今年で42年目となるホンダスクーターの代表格。
今回紹介する3機種の中で最も軽量で、最もシート高が低い(タクト・ベーシック)ことからもわかるように「始めてのバイク」適性が高いのが特徴。
シンプルでクセの無いデザインは、王道のスクータースタイル。初代のスクエアタイプヘッドライトを現代風にアレンジしつつも全体のフォルムはまさにタクト。
初代タクト発売当時の資料にある「さらに個性的で、ゆたかな質感をもち、しかも経済的で便利な1人乗りの“のりもの”を」という言葉通り、1人乗りには必要十分な機能が盛り込まれた、実用的なスタンダードスクーターです。
ちなみに3機種の中でリアキャリアが標準装備なのはこの「タクト」だけ。オプションパーツだと工賃込みで1万円以上するアクセサリーが初めから付いているのはありがたいですよね。
タクトのモデル・バリエーションは2タイプ
ローシートで足つき性が良好な「タクト・ベーシック」が5色
アイドリング・ストップ機構を備えた上位グレード「タクト」は1色のみ
派手さは無いけど、実用車として考えたら間違いなくトップクラスの実力を持つタクトは、相棒と呼ぶにふさわしい活躍をしてくれるのではないでしょうか?
便利な前かごなどの純正アクセサリーもあります。
タクトシリーズ純正アクセサリーはこちらから
毎日乗るからこそ使い勝手の良さが際立つ、通勤通学や買い物など普段使い中心の乗り方をするなら「タクト」がお勧め。
タクトシリーズ情報ページはこちらから
Dunk(ダンク)
毎日履けるスニーカーのように気軽でシンプルな佇まいと、面で構成された上質感のあるソリッドなデザイン。
既存のスクーターとは異なる独創的なスタイリングがポイントで、アウトドアスタイルやスポーツミックスなどのファッションとの相性もバッチリ。
毎日をよりアクティブに楽しむための「Mobility Gadget(モビリティ ガジェット)」がダンクです。
そして、ダンクを構成している「ちょっとイイ感じ」のパーツ群からは、開発陣のこだわりが見て取れます。
真っ赤なリアサスペンションスプリング、カスタム車のようなバーハンドルとスポーツマインドをくすぐるスピードメーター、精悍な異形ヘッドライトや一体型デザインのウインカー+LEDテールランプなど、上質なパーツセレクト&造り込みで所有欲を掻き立てます。
走りの面でも他車を一歩リード。
国内メーカーのスクーターで唯一ディスクブレーキを備えており(2022年1月現在)、スポーティなデザインの軽量アルミキャストホイールとの組み合わせが足元を引き立てます。
今の時代の必需品、スマホの充電に必要なアクセサリーソケットや、紙パック飲料すら入る大型インナーラックも超便利‼
他にも燃費向上や環境に配慮したアイドリングストップ機構や、現Honda原付スクーターの中では最大容量となる23Lのシート下ラゲッジボックスなど、充実した装備でライダーをサポート。
プレミアム感のあるワンランク上のスクーターを選ぶなら「ダンク」で決まり!
Dunk情報ページはこちらから
ジョルノ
ダンクとは対照的に、暖かみを感じる「丸」をテーマにデザインされたジョルノ。
愛らしくもスタイリッシュな佇まいは、自分らしさやライフスタイルを表現するのにぴったりなスクーターです。
ボディカラーもバイクというよりインテリアグッズやファッション雑貨に近い色だと思いませんか?
個人的に気になったのはサマーピンクのジョルノだったのですが、この色どこかで見覚えあるなあと思っていたら・・・あの「天気の子」バージョンのスーパーカブで採用された色と同じカラーでした。
1月に発表された新色なのに「サマー」?って思った疑問が解決。それにしても鮮やかなピンクが眩しいです。こんなポップなカラーを乗りこなせたら素敵だなぁ。
ジョルノはそのデザインやカラーリングなどの見た目に注目されがちですが、実用スクーターとしても立派なんですよ。
12V電源や500mlのペットボトルが入るインナーラック、折り畳み式のリングフック(コンビニフック)など、ライダーの「欲しい」はしっかり装備。
丸いヘッドライトやメッキパーツなどノスタルジックな佇まいでありながら、安全性や環境問題にも配慮した最新のエンジンや各種快適装備で組み上げられたジョルノはスクーター界のネオクラシックと言えそうです。
落ち着いたトーンのカラバリと、可愛らしくもシックなデザインが魅力のファッションスクーター。
ちょっとアンニュイな雰囲気でバイクを楽しみたいなら「ジョルノ」ですね。
ジョルノ情報ページはこちらから
3機種共通の主な機能
今回紹介した「タクトシリーズ」「ダンク」「ジョルノ」共通の主な機能や装備はコチラ。
50cc水冷4ストロークエンジン 「eSP」
日常での扱いやすさにこだわり、発進加速や登坂路走行も快適でパワフルな走りを追求。さらに、走行状況に応じてガソリンを効率的に使うPGM-FIや低フリクション技術により、省燃費にも貢献。
シャッター付キーシリンダー
盗難抑止に効果を発揮するシャッター付キーシリンダーを装備。
フューエルリッド
シートを開けずに素早く給油できるようフロアステップに配置
シート下のラゲッジスペース
タクト・ベーシック19L、タクト&ジョルノ20L、ダンク23L(Honda調べ)
コンビブレーキ
左のレバー(後輪ブレーキ)をにぎるだけで、前輪にもほどよく制動力を配分し、バランスよくブレーキングをサポート。
他にも魅力的な機能や装備がまだまだあります。気になったら各モデル情報ページで詳しく見てくださいね!
早速明日にでも免許を取りに行こう!
バイクの楽しさを知るには、バイクに乗ることが最速の近道。
原付免許は1日で取得できるし、原付スクーターなら面倒なギアチェンジなど不要のオートマチックで簡単操作。
「バイクって怖い?」「いいえ、楽しいです」
「原付スクーターでも楽しい?」「楽しいよ!」
Hondaの原付専門Webサイト「原付クラブ」
「原付クラブ」は、原付に乗りたくなる情報満載!コチラもあわせて見てくださいね。
【文/井上修示(外部ライター)】