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週末予算1万円ツーリング!東京から『XL750 TRANSALP(トランザルプ)』で福島県猪苗代湖へキャンプツーリング【前編】

「週末はバイクで出かけて非日常を楽しむ!」というライダーは多いと思います。
遠くまで行こうとするとバイクのタイプによっては長距離がキツイものもありますが、アドベンチャータイプのバイクはツーリングはもちろん、旅というレベルの長距離でも比較的快適に走り続けられるタイプです。

今回はアドベンチャーバイクであるXL750 TRANSALPを使ってキャンプツーリングへ出掛けることに。
予算1万円で週末を満喫しに行きます!

下道多めの猪苗代湖ツーリング

今回は東京からスタートして福島県猪苗代湖を目指します。
距離的にはそこまで遠くありませんが、重要なのは限られた週末の時間をより濃く、どれだけ楽しめるか。

今回は泊まりになるので小さくまとまるキャンプ用品と服などを積むためにラゲッジを使いました。
アドベンチャーバイクは荷物の積載がしやすいのも特徴の一つです。

特にXL750 TRANSALPはリアシートが広く、横幅もあったので積むのが簡単でした。リアキャリアが標準装着されているので、そこも便利に活用できました。

猪苗代湖へ行くなら東京から高速に乗ってしまえば4時間もかからず着いてしまいますが、個人的にツーリングは高速を走ってもつまらないので、ある程度のところまで高速を使って都心を抜けたら手前で降りて下道で面白そうな道を走り、目的地へ行くというのが好きなので、今回は福島県手前の宇都宮まで高速で行くことにしました。

宇都宮なら東京から1時間半ほどで着くため、まずは宇都宮で宇都宮餃子を食べて腹ごしらえすることに。

高橋餃子店

宇都宮インターを降りてから10分ほど山の方へ走ったところにあるのが宇都宮餃子で有名な高橋餃子店。
駅前などではなく、繁華街から離れた畑のすぐ横にあるため、こういったツーリング時にぴったりです。

取材した4月中旬、お店の脇には綺麗な梅と桜が咲いてました。

ニラ餃子、しそ餃子、キムチ餃子、イベリコ餃子など様々ありましたが、一番美味しそうだったしそ餃子定食を注文。
定食にするとライスとミニラーメンが付くのでボリューム満点です。

宇都宮餃子は野菜ベースの甘みのある餡が特徴ですが、しその風味と餡の野菜のほのかな甘みでご飯が進みまくり!
これはうまい。

しそ餃子が超美味しかったので…

ニラ餃子単品も頼んじゃいました。
定食もおすすめですが、色んな餃子を食べたいなら単品で頼むほうが量的にちょうどよく楽しめるかもしれません。
定食と餃子単品はちょっと多かったですが、それでもこの餃子はバクバク食べられてしまうから不思議。
美味しい本場の宇都宮餃子を堪能することができました。

 

【高橋餃子】
住所:〒321-0343 栃木県宇都宮市田下町455
営業時間:平日)11時30分~13時30分、17時30分~19時30分
定休日:月曜日
Web:高橋餃子店 宇都宮餃子会
 

高速と下道で違った楽しさがあるXL750 TRANSALP

腹ごしらえが済んだら早速下道で福島方面へ登り始めます。
宇都宮から登る場合、途中日光を通って猪苗代湖へ出ることができる121号線を使います。

この道に入るまでは少し車も多かったですが、入ってからは車がいても流れてるので、きれいな景色を横目に下道を楽しんで走ることができます。

行きの高速はXL750 TRANSALPでの巡航がすごく楽で、おまけにスクリーンのお陰で走行風も直接当たらないので疲れ知らず。船のクルーザーに近い感覚でゆったり移動できます。

ですが下道、特にワインディングでは先程のクルーザーのような安定感はありつつも、軽快なハンドリングが顔を出してきました。
これがゆったり走っていると中々楽しいんです。

飛ばして走るのではなく、流れていく景色を見る余裕があって、その上で乗っていて楽しいと思えるバイクなので、まさに旅にピッタリ!ツーリングも同様に快適ですが、XL750 TRANSALPで走っていて感じる「冒険感」はツーリングというより、行ったことのない場所へバイクで旅に出ている感覚。

流して走っているだけなのに、景色もあってか気分は冒険家です笑。

121号線はタイトではなく道幅が広く片側一車線ずつあって、緩やかなコーナーが多い道なので、時間に追われていない時は高速ではなく下道も走ってみてください。
ゆったり流れる時間が心地よく、いい具合に非日常を体感できる道です。

川沿いを福島へ向けて登っていく道なので、途中で景色が開けてダム沿いになるエリアがあります。
晴れて景色の良い日は走っていて開放感がある道でした。

ひたすら登って福島県へ入ります。

寄り道はたくさんしてみよう

栃木県を超えて福島県に入ってからは脇道で面白そうなスポットをいくつか発見しました。
こういう時、複数人で走っていたら寄りづらいのはもちろんですが、1人で来ていたとしても、バイクによって入りやすい、入りにくいがあると思います。

XL750 TRANSALPはこの巨体で結構クイックな動作ができるので、気になったところにサッと入って様子を見てみる、という遊び方もできます。
ただし、荷物をフル積載の状態でUターンなどは僕のような身長170cmのライダーだと少し厳しいので、最悪降りて手押しでUターンする覚悟が必要です。

今回も気になったところを数か所寄り道してみましたが、まだ4月だったということもあってか閉鎖されていたりで先に進めず…。
でもこういった好奇心をくすぐってきて、それに答えてくれるのがXL750 TRANSALPなので、寄り道も一つの思い出になります。

猪苗代湖には無料キャンプ場がある

出発したのが早朝ではなかったことと、所々寄り道したのもあってか結構時間食っちゃいましたが、無事日が落ちる前に猪苗代湖へ到着!今晩は湖畔の無料キャンプ場で夜を明かします。

崎川浜キャンプ場

湖畔でのキャンプってなんかロマンを感じちゃうもの。
湖の音を聞きながら寝て、朝日を浴びて起きたい…ということで今回は猪苗代湖の湖畔にあるキャンプ場を選びました。

崎川浜は市が無料で開放している場所でBBQや水上バイクなどを楽しめるスポットです。直火禁止、ゴミは持ち帰るなど、キャンプの基本ルールを守ればテントを張って寝ることもできます。

開放しているのは5月〜10月ですが、今回は市の方に問い合わせて特別に開放前に野宿兼撮影させてもらいました。

 

 

松の木が立ち並ぶ防風林を抜けると湖畔に出ることができます。
基本はこのエリアどこでも野営できますが、平らな場所は湖畔少し手前なのでこのあたりにテントを張ることに。

お金を払って利用するキャンプ施設ではありませんが、オンシーズンは利用できるトイレ、炊事場があります。

無料なのにありがたい…!

正直キャンプ場に行ったほうが豪勢に過ごせますが、このロケーションでキャンプができて、それが無料で楽しめるというのに一度泊まってみたかったので選びました。
キャンプではなく、野営になりますが間違いなく非日常を味わえるスポットです。

バイクの乗り入れはできませんが、防風林の前に駐車場が用意されています。
日が落ちる前にササッと設営開始!

【埼川浜
住所:〒965-0203 福島県会津若松市湊町大字静潟
Web猪苗代湖(埼川浜)の紹介<会津若松市 Webサイト>
 

近くに会津東山温泉がある

野営場なのでシャワーも風呂もありませんが、この近くには会津東山温泉があります。
福島きっての有名な温泉エリアなので、温泉宿が密集しています。

基本は宿泊の方が多いようですが、宿によっては温泉のみの利用もできるため、今日の疲れは温泉で癒すことに。
日帰り入浴を実施している宿は多かったですが、宿泊客数やシーズンによって受け入れができるときとできない時がある宿が多かったので、事前に予約するか、問い合わせてみてください。ちなみに僕は原瀧(はらたき)さんを利用させてもらいましたが、めっちゃいい湯でした。

湖畔でゆったり流れる時間

温泉で疲れを癒やしたらテントに戻って夕食を準備します。
もはや日が落ちてしまったら湖畔かどうか肉眼でもわかりませんが、音でわかるので自然のBGMを聞きながら準備開始。

と言っても、個人的にバイクでのキャンプツーリングは最低限の荷物しか持っていきたくないので、盛大な調理はできません。

でもせっかくだから焚き火はしたい。
そんなときに使っているのが小型の焚き火台、ソロストーブとも呼ばれるものです。
松の枯れ葉と枝を集めて火を点けると…

あっという間に着火。
二次燃焼の力で一気に中々の火力まで燃え上がってくれますが、小さな焚き火台は燃え尽きるのも早いので、燃料を足さないと割とすぐ落ち着いてしまいます。

ソロで野営するなら火の管理もそこそこ大変なので、逆に燃料を投下しないとすぐに弱くなるというのは重宝してます。

湖畔は4月だと夜はまだ寒かったので、お湯を沸かして味噌汁を作ったんですが、こういうところで食べるインスタント食品ってなんでこんなに美味しいんでしょう。
他にもコンビニのパンを炙って温めたり、サバの缶詰を温めてパンと食べたりして湖畔の夕食が終了。
あとは明日に備えて寝るだけです。

次回、ツーリング完結

1日目はこうして無事終了。
高速もワインディングも楽しめて、いい景色を見てその前でテント張って寝れているので、中々の非日常です。
車だとこんな気軽にはできませんが、XL750 TRANSALPなら思い立ったその時に行動しやすいので、今回のように週末だけサクッと気分転換したい!という時におすすめです。

次回はツーリング完結編とXL750 TRANSALPに搭載されているスマホとの連携機能、Honda RoadSyncを使ってみたレビューも合わせてお届けします!

▼後編記事

【文/佐藤快(外部ライター)】

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