CB250Rは免許取り立てのビギナーからベテランまで多くの人達に愛されています。
オーナーの方々にその魅力を聞くとデザインや乗りやすさと言う人が多かったのですが、実はスポーツ性もとても高いマシンです。
そこで今回は20代のスポーツ派ライダーにCB250Rに乗っていただくことにしました。
果たしてどんな印象を語ってくれるのでしょう?
ネオレトロなネイキッドスポーツモデル
CB250Rはレトロモダンなデザインが特徴のネイキッドスポーツモデルです。
搭載しているエンジンは水冷4ストロークDOHC4バルブ単気筒250cc。
低中速からトルクがあってストリートをキビキビ走ることができる特性になっています。
フレームはパイプワークが特徴的。
倒立フォークと前後17インチのラジアルタイヤを装着し、スポーティーさも感じられます。
とても乗りやすいのでビギナーからベテランまで幅広いライダーに人気になっているバイクです。
スポーツライディング大好きな24歳
今回CB250Rに乗っていただく蔵人さんは24歳。
お父さん、お母さんもライダーです。
小さな頃から家族でモータースポーツを楽しんできたこともあってバイクに乗ってみようと自然に考えるようになり、21歳で普通2輪免許を取得。
当初はそれほどバイクに夢中というわけではなく、時々自宅にある150ccスポーツバイクを使って友人と近所を走るくらいだったのですが、家族でサーキットに行くようになってからレースに出たいという情熱が湧き上がってきたのだそう。
中型のスポーツバイクを購入してサーキットで練習し、レースにも参戦したいと考えている真っ最中です。
そんな蔵人さんなので興味があるのはスポーツ性が高いバイク。
現在、購入候補になっているのはカウル付きのスポーツバイクですが、バイク熱が盛り上がってきていることもあってスポーツネイキッドにも興味津々です。
「ネイキッドバイクをジックリ見たのは初めてなんですけど、CB250Rはタンクなどのデザインがいいですね。」
蔵人さんが好きなのはアグレッシブでマッシブなバイク。
迫力あるマフラーやアンダーカウルなどのデザインも気に入った様子。
倒立フォークにラジアルタイヤ、ラジアルマウントされたブレーキキャリパーなどの装備が充実しているからサーキット走行でもできそうだと言います。
バイクに跨ってみて好印象だったのは車体の軽さと足つき性の良さ。
「車体が軽くて両足がベッタリつくから車体を支えやすいし、取り回しも軽いです。」
サーキット走行で使うセパハンのスポーツバイクの場合は前傾姿勢になり、気合を入れてハンドルを握るような感じになりますが、CB250Rの場合は手を伸ばすと自然な位置にハンドルがあります。
「スポーツバイクに乗ることが多いから前傾姿勢に慣れているけど、ネイキッドのポジションもいいですね。これだったらスポーツライディングも楽しめそうです。」
蔵人さんの体格にシックリと車体が馴染んだようです。
ストリートが楽しい特性
ひと通りバイクを見ていただいたところで早速ストリートを走ってもらうことにしました。
最初に感じたのは力強いエンジン特性。
「思っていたよりもトルクがあるからストリートは走りやすいです。下から力があってギアチェンジを多少サボっても普通に走ってくれる。普段乗っている150に比べるとずいぶん楽に走ることができます。」
低中速域だけでなく、高回転のフィーリングも良かったと言います。
「引っ張ってみたらと高回転までキレイに回りますね。気持ちいい加速です。」
パイプハンドルのポジションとハンドリングにもすぐに慣れてコーナーリングを楽しめるようになりました。
「峠道のようなところだとパイプハンドルのポジションはとてもいいです。セパハンのバイクよりも自由にバイクを動かせる感じがします。」
これまでスポーツバイク一筋だった蔵人さんですが、CB250Rのハンドリングはスポーツバイク以上に楽しめたと言います。
「コーナーリングが楽しいです。スポーツバイクが好きだったけどCB250Rには別の面白さがありました。軽いんだけど安定感もあるからバイクにまかせてコーナーを曲がっていく感じが気持ちいい。サーキットと違って峠は思い切り攻めることができないじゃないですか。でもCB250Rなら適当なペースで走っても楽しめます。」
CB250Rでバイクの考えが変わった?
CB250Rに1日乗ってみて蔵人さんはバイクに対する考え方も少し変化してきたようです。
「サーキットを走りたいのでスポーツバイクに乗りたいという気持ちは変わらないんですが、ストリートで使うバイクを購入するとしたらCB250Rがいいかな。峠も楽しめるしツーリングとかでも疲れなさそうです。ストリートでも乗りやすいから色々な使い方ができますよね。」
新しいバイクの世界を知ったことで蔵人さんのバイクライフは少し広がりを見せたようです。
「今はサーキットを走る準備で忙しいけど、落ち着いたらCB250Rみたいなバイクで色々な場所に行ったり、ロングツーリングしてみたいと思いました。」
乗りやすさと扱いやすさが高い次元でバランスしているから、どんな使い方をしてもライダーを満足させてくれる。
そんな懐の広さがCB250Rの一番の魅力なのかもしれません。
【文/後藤武(外部ライター)】