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バイクに飽きを感じたら一度はレンタルで乗るべき！CB250Rはバイクの楽しみ方を体で教えてくれる新世代ネイキッド

公開日 2023.10.22 / 最終更新日 2023.12.01

タイヤが2つ付いていてエンジンが載っているというシンプルな乗り物であるバイクですが、その楽しみの深さは底知れない物があります。
しかしバイクによって得意分野が違うため、人によっては1台のバイクで感じられる楽しみには限界があるという意見も。

楽しんだら次、とポンポン乗り換えてしまうのも一手ですが、愛着もあるし、何よりかなりお金がかかってしまうので誰でもできる方法ではありません。
そんなときに便利なのがレンタルバイク。

今回はバイクに薄々飽きを感じていたライダーがCB250Rに乗ってみたら今まで見えてなかったバイクの楽しみ方ができたというお話です。

渋さも感じさせるネイキッド

CB250Rは水冷単気筒エンジンを搭載したネイキッドタイプのバイク。
ネイキッドと聞くと教習車にも採用されているCB400SFのようなスタイルを想像しますが、CB250Rはそれとは違っていて、フルカウルスポーツバイクのカウルを外し、アップハンドルにしたストリートファイタースタイルのネイキッドとなっています。

水冷単気筒エンジンは低速からパンチがあって高回転までキレイに回るのでオンロードなら比較的どんなシチュエーションでも扱いやすい特性です。
吹け上がっている最中に急にパワーが出てきたりもせず、回転数相応のパワー感なので街中では低回転のみでギアを繋ぐことができ、加速したいときは回転を引っ張れば適度な鼓動感と共に加速していくため、欲しいときに必要な文のパワーを得やすいフィーリングです。

歯切れのいい音を響かせるマフラーに取り付けられているマフラーガードに入っているCBという刻印もおしゃれなポイント。

フロントは倒立フォークを採用し、ホイールは前後17インチを装着しています。
ラジアルマウントのブレーキキャリパーが生み出す制動力と倒立フォークの剛性感があるため、乗っているときの安心感は抜群！

幅広のバーハンドルのおかげでバイクのコントロールに慣れていない方でも比較的扱いやすいハンドリングとなっています。

中身はストリートファイターですが、灯火類はLEDとなっており、これまでのネイキッドスタイルに因んだ丸目一灯タイプとなっているため、最新型なのにどこか渋さも感じさせてくれるのがCB250Rのいいところ。
今回撮影したマットガンパウダーブラックメタリックはマットな質感ですが、光の当たる角度によって様々な表情を見せてくれる粋なカラーです。

乗ったのは30代ライダー

今回CB250Rに乗ったのはバイク歴5年のゆうじさん。
バイクを2台所有していますが、以前ほどバイクに対しての熱が無くなってきていると言います。

「普段は250のストリートバイクと古いオフロードバイクに乗っていて、通勤に使ったり休日はバイク仲間と出掛けたりしていたんですが、最近になってライフステージが変わりつつあるというか、以前ほどバイクに乗らなくなってしまったんです。バイクが嫌いになったわけじゃないんですが、今持っているバイクでできること以外のこともしてみたくて、今回CB250Rをレンタルしてみることにしました」

身長170cmのゆうじさんが跨ってみると足つきは問題ありません。
両足ベッタリ地面に付くわけではなく少しかかとが浮く程度ですが、片足をステップに載せればもう片方はベタ足になります。
車体が軽いので取り回しも楽に行うことができました。

街での乗りやすさは一級品

早速レンタルしてプチツーリングに出かけることに。
まずは街中で乗ってみると「乗りやすっ！！」というゆうじさんの声。
普段ストリートバイクに乗っているなら十分扱いやすいマシンのはずですが、CBのどこが乗りやすく感じたのでしょうか？

「まだ普通に走ってるだけですが既にめっちゃ乗りやすいです。普段乗ってるストリートバイクも乗りやすいんですが、CBの乗りやすさはもっと別の次元にあって、自分がこうしたい、って想像したらバイクが自然とその通りに動いてくれるんです。しっかり整備された新しいバイクというのもあると思いますが、これがCBのキャラクターなんでしょうか…？」

もうしばらく走ってみると、コーナリング面でも普段との違いがあったそうです。

「普段乗ってるバイクだと交差点を曲がる時も若干『よいしょ』ってバイクを自分で曲げてる感じがあるんですが、CBは交差点くらいの低速で曲がるくらいなら意識したその方向にバイクが曲がって行ってくれるので、感覚としては目線を曲がりたい方向に向けて走り出したときにはもう曲がり始めてるくらいです」

「特に他の車と混ざって走るような混んでいる交差点なんかでは他の車の動きも確認しながら曲がるので、バイクを意識してコントロールしなくていいだけでも運転が楽に感じました。結果的に安全にも繋がっていると思います」

「曲がるときのラインもコントロールしやすいのも感じたポイントです。普段のバイクの場合同じように曲がることはできますが、自分が曲がりたいと頭の中で想像したラインのちょっと外側だったり、逆に内側に入ってしまったりするんですが、CBの場合は想像したラインのほぼドンピシャにバイクが進んで行ってくれるんです。交差点なので本格的なコーナリングとかはまだわかりませんが、こんなにコントロールしやすいならこの後のワインディングが楽しみです」

Uターン時も安心

街の移動でバイクを使っているとUターンが必要なこともよくありますが、CBはそういったシチュエーションでも扱いやすさは健在でした。
「正直Uターンを小さく回れるとか、素早く曲がれるとかは僕のスキルだとそこまで感じなかったんですが、さっき交差点で感じたような考えたときにはもうその方向にバイクが向き始めるので変に考えることが少なくてUターンのハードルが低くなっているのは感じました。車重も軽いしこれなら最悪曲がりきれなくてもコントロールしきれる、と思えるのも大きいと思います」

ポジションを矯正してくれる

街中を抜けて郊外へ出てみると車も少なくなって走りやすい環境になりました。
乗り始めてしばらく経ちますがここで普段とは違う姿勢になっていることに気づきます。

「CBは跨ると自然とバイクをコントロールしやすい姿勢を自然と取ることができていました。普段乗っているストリートバイクやオフ車は座るシート位置やハンドルを握ったときの腕の曲げ方などはかなり自由なのでそれも良いと思ってたんですが、結果的にコントロールしにくい姿勢になってしまっていることがありました。でもCBは座る位置や足の角度、手の置き方など勝手にバイクが乗りやすいフォームに矯正されます」

「しかもそのポジションだと本当に扱いやすく乗れて、ただ直線を走っている時も、バイクを少し寝かせてコーナリングしている時も一番乗りやすいポジションで走れるので、さっきから感じていた想像通りにバイクが動いてくれるというのは正しいポジションというのが大きいと思いました」

バイクのポジションやフォームは運転に慣れるまで正しい位置を掴むのは少し大変なバイクもありますが、今回のCBは一発目から正しいポジション、フォームをバイク側から教えてくれるので、間違った方向に行きにくくライディングスキルも自然と上がっていきます。
実際ゆうじさんが普段のバイクに乗っている場面も見たことがありますが、その時よりも格段に乗れていたのでCBの矯正力には逆らわず合わせに行くとバイクが操りやすいポジションとフォームを体で感じることができます。

ワインディングは楽しさが詰まっていた

いよいよお待ちかねだったワインディングに到着。
普段乗っているバイクがワインディングを楽しむことに特化したマシンではないため、CBのようなスポーツネイキッドで走ってみたいとのこと。
いざ走ってみるとCBのまた違った一面が出てきました。

「まず普段乗っているバイクよりも圧倒的に安心感があります。思ったライン通りに走れるし、ブレーキもガッツリ効くので『止まれなかったらどうしよう』みたいな不安を感じることなく走れます。スピードを上げたらまた違うのかもしれませんが、僕がやってみたかったワインディングのスピード域では何の不安もなく楽しむことができました」

「実は以前250のフルカウルスポーツマシンにも乗ったことがあるんですが、前傾姿勢のスポーツバイクだとスポーツするのは楽しいんですが、景色を楽しむ余裕とかなくてひたすらストイックなライディングになってしまったので個人的にはそういうのは求めてないんです。僕がやってみたかったのは適度にスポーツが楽しめて、それだけじゃなくて景色とか空気感を楽しむ余裕を持ってワインディングを走ること。だからこそCBをチョイスしたんですが、ここまでバッチリハマっているとは思いませんでした」