ホンダの『CB250R』ってどんなバイク? 気になる燃費や足つき性を実際に触れてみてレポートします。
その他にもおすすめポイントや装備など、基本情報を詳しくお届け!
Honda CB250R(2021)
排気量別に4モデルが展開されている新世代CBシリーズの250ccバージョンがCB250Rです。
開発コンセプトに「日常の移動を遊びに変える “SPORTS ROADSTER” 」を掲げ、2018年に初登場。
街乗りからワインディングまでを幅広く楽しめる、マルチな性能を与えられているのが特徴のネイキッドバイクとなります。
排気量249ccのエンジンは加速力や瞬発力に重点を置いたフィーリングとなっており、144kgという軽さの車両重量もあって、誰もが気軽にスポーティな走りを楽しむことが可能です。
初登場から1年後の2019年には、前後サスペンションを変更し、初代モデルよりも足つき性を向上。乗り心地を犠牲にすることなく、シート高を5mmダウンさせています。
250ccのオンロードスポーツとしてクラストップレベルの軽さと扱いやすいトルク特性のエンジンによって、抜群の運転しやすさを備えており、バイクに不慣れな初心者であっても走ることを楽しむことができる1台です。
新世代CBシリーズに共通するダイナミックな台形プロポーションもCB250Rの魅力のひとつとなっています。
CB250R|メーカー希望小売価格 564,300円(消費税10%込み)
CB250Rのライディングポジションや足つき性は?
コンパクトでスリムな車体ながら身長176cmの男性ライダーが跨っても『小さい』と感じることが無く、乗車姿勢に窮屈さはありません。
ハンドルに手を添えても、上半身はほぼ直立させることができるのでツーリングなど長時間の乗車も快適。
やや高めの位置にセットされたステップが、フレンドリーな性格の奥にホンダ『CB』としてのスポーツ性を秘めていることを感じさせます。
2019年のアップデートで795mmとなったシート高に加え、スリムな車体のおかげもあって足が下ろしやすいのが好印象。身長176cmのライダーの場合は両足ともにカカトまでべったりと接地します。
そのうえ車両重量が144kgしかないので、扱いに不安は皆無。160cm程の身長があれば、誰でも取り扱いに困ることは無いでしょう。
また、サイドスタンドからの引き起こしやエンジン停止状態での取り回しが軽々と行えるのもCB250Rの美点のひとつです。
CB250Rの燃費は?
スリムなスタイルのため、CB250Rの燃料タンク容量は10Lとなっています。
使用燃料はレギュラーガソリンです。
高速道路8割、一般道2割程度で503.9kmの距離を走って、合計ガソリン給油量は14.23L。
満タン法で計測した燃費はガソリン1リットルあたり40.5kmという良好な結果となりました。
CB250Rの主要装備を解説
新世代CBシリーズに共通するイメージの丸形デザインのLEDヘッドライトは、上下にラウンドシェイプのライトガイドが配置され、250ccクラスとは思えない高級感を感じさせます。
ウインカーもヘッドライト同様にLEDを採用しています。
フロントブレーキはΦ296mmのウェーブディスクとラジアルマウントされたNISSIN製の対向4ポットキャリパーの組み合わせ。
ブレーキの握り始めからリニアに効力を発揮してくれるうえに、コントロール性に安定感があるのが印象的なフィーリングでした。
街乗りからワインディング走行まで一切不満を感じることがなく、どんなシチュエーションでも安心してブレーキングできる扱いやすさが際立つブレーキシステムです。ABSはIMU(車体姿勢推定システム)付きで急ブレーキ時に後輪の浮き上がりを抑制してくれます。
最高出力27馬力を9,000回転で発生する水冷単気筒エンジンを搭載。力強い発進トルクが頼もしい印象でしたが、低~中速域だけでなく、レッドゾーン付近の高回転域まで一気に回りきろうとするスポーティさも兼ね備えています。
純粋に『楽しい!』と思える元気の良さがCB250Rの持ち味と言うことができます。
スロットル操作に対するレスポンスも良く、単気筒スポーツの面白さを体感できるエンジンとなっています。
存在感の強いマフラーは、ゆっくり流す時には単気筒エンジンらしい歯切れの良いサウンドを奏で、ライダーを楽しませてくれます。
しかし、高回転域まで回した時は思ったよりも迫力あるサウンドに変化。
アクセル操作とリンクしたような排気サウンドに、ライダーの気分は否応なく盛り上がります。
ゆったり流す時の快適な乗り心地の中にも、しっかりとしたコシを感じることができるリアサスペンションは分離加圧式を採用。
ワンランク上の上質さを感じるフィーリングと高い路面追従性を併せ持っており、スポーティに走りを楽しむシーンでも、フワフワとした頼りなさを感じることはまったくありませんでした。
リアブレーキはΦ220mmのウェーブディスクを採用。高い制動力を体感することができると同時に、唐突さの無い、扱いやすいフィーリングを両立させています。
コンパクトなフルデジタルメーターはスピードメーター・タコメーターの他、燃料計や水温計を見やすくレイアウト。
使用した燃料の量を表示する機能やサイドスタンド表示など、かゆいところに手が届く機能が盛り込まれた実用的なメーターです。
スポーツバイクとしては広めの座面と十分なクッション性が確保されており、丸1日走った程度ではお尻に痛みを感じることはありませんでした。
後部座席も同様で、タンデムで楽しむことも現実的に想定されているシートだと感じています。
また後部座性の座面がフラットで、ツーリングバッグなども安定して積むことが可能です。
新世代CBシリーズのデザインの要となる立体感のあるガソリンタンク。容量は10Lと若干少なめに感じますが、燃費が良いエンジンなので航続距離に対する不満を感じることはありません。
路面からのインフォメーションをライダーに明確に伝えるテーパー形状のハンドルバーを採用。
ハンドル切れ角が左右ともに40度もあるため、Uターンなどの小回りも得意分野。最小回転半径は2.3mとなっています。
フロントフォークは大径41mmの倒立フォークを採用し、剛性を確保。リアサスペンション同様に良好な乗り心地とコシのあるスポーティなフィーリングを両立させています。
フロントフォークのアウターチューブは2019年のアップデート時にシルバーからブロンズへとカラーが変更。高級感を演出しています。
【文/北岡博樹(外部ライター)】
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