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新型『ホーク11』ってどんなバイク? 燃費や足つき性、装備などを解説します!【ホンダバイク資料室/HAWK 11(2022)】

これまでとは違うアプローチで生まれた大型オンロードスポーツバイク『HAWK 11(ホーク11)』の装備や解説に加えて、実際に走ってみての燃費や跨ってみての感想など、基本情報をお伝えします!

Honda HAWK 11(2022)

『速くない。でもすこし速い』をテーマとして、バイクを乗り継いできた大人のライダーに向けて生み出された大型オンロードスポーツがHAWK 11(ホーク11)です。

アフリカツイン(CRF1100L)シリーズに搭載された直列2気筒エンジンでワインディングを走りたい! という想いからはじまったこのバイクは、通常のHondaとは違うアプローチで開発が進み、日本国内専用モデルとして2022年9月29日に発売となります。

普遍的なロケットカウルを個性としながらも、懐古主義に終わらない新しさを感じるスタイリングが特徴のひとつです。

完成度の高い1082ccのエンジンは豊かなトルクを持ち、テイスティなクルージングから、エキサイティングなワインディングでの走りまで幅広く楽しめるパフォーマンスを秘めています。

スーパースポーツ『CBR-RR』シリーズから乗り換えたライダーですら満足できるような『ワインディングスポーツ』として、パワーや速さだけではない、バイクで走ることそのものを楽しめる1台に仕上げられています。

HAWK 11|メーカー希望小売価格 1,397,000円(消費税10%込み)

HAWK 11(ホーク11)のライディングポジションや足つき性は?

ライダー身長/176cm

跨った瞬間は思った以上の前傾姿勢に驚くことになりますが、実際に走り出してみると、ワインディングから一定速度のクルージングまで幅広く対応できるライディングポジションになっていることに気が付きます。

一定速度のクルージングでは快適さも感じられる範囲の前傾姿勢にとどめられているにも関わらず、コーナリングではバイクとの一体感が限りなく高く、『公道を走るスポーツバイク』として、ひとつの理想とも言える乗車姿勢と言うことができます。

ライダー身長/176cm

ライダー身長が176cmの場合、両足カカトまでベッタリと接地し、車両重量も214kgに抑えられているのでバイクの取り扱いに不安を感じることは一切ありませんでした。

車体も重すぎないので、エンジンを停止した状態での取り回しもリッターバイクとして考えれば安心感が高め。跨ったままのバックも十分に可能です。

ライダー身長/156cm

足つき性に関しては特筆すべきは身長156cmの女性ライダーが跨っても、何とか両足を接地させることができたこと。HAWK 11のシート高は820mmと決して低くはありませんが、足が下ろしやすく、数値以上に足つき性が良好です。

サイドスタンドからの引き起こしも、女性でも十分に可能な範囲でした。

HAWK 11(ホーク11)の燃費は?

今回は高速道路8割、一般道2割程度のイメージでトータル605.9kmの距離を走って、合計ガソリン給油量は26.63Lでした。

使用燃料はレギュラーガソリンです。
満タン法で計測した燃費はガソリン1リットルあたり22.75km。リッタークラスのスポーツバイクとして考えれば十分に良好な燃費性能と言うことができます。

燃料タンク容量は14Lなので計算上は1回の給油で連続318kmを走れることになりますが、走行距離200kmをひとつの目安に給油していくと安心だと感じました。

HAWK 11(ホーク11)の主要装備解説

光や風景の写り込みまでを美しく見せるため、あえてFRP(繊維強化プラスチック)による一体成型を採用したロケットカウルはHAWK 11のアイコンです。はじめから『ロケットカウルありき』で設計されているバイクのため、ロケットカウルに“後付け感”がまったく感じられないのも注目すべきポイント。

Hondaのバイクらしく、見た目だけではない防風性能も備えており、実用性も備えた機能部品でもあります。ヘッドライトやウインカーなど灯火類はすべてLEDです。

フロントフォークには倒立式のショーワ(日立Astemo株式会社)製SFF-BP(セパレート・ファンクション・フロントフォーク・ビッグピストン)を採用。ワインディング走行に対応できるしなやかな動きと倒立フォークならではの剛性感で、コーナリング中も安心感を感じさせてくれます。

ラジアルマウントされた対向ピストン4ポッドキャリパーとΦ310mmのダブルディスクの組み合わせは非常にコントローラブルなもので、コーナーの奥までブレーキを残しながら走るような、繊細な要求にも応えてくれます。ABS標準装備。

排気量1082ccの直列2気筒エンジンは最高出力102馬力を7500回転で発生。4000回転以下の常用域でのトルクは同じエンジンを搭載するNT1100などよりも力強い特性を与えられています。

それでいて高回転域まで伸びやかに回り、ライディングモード「SPORT」でアクセルを大きく開けると、大型オンロードスポーツとしてベテランライダーも納得せざるを得ないパワフルさを発揮するエンジンとなっています。

一見するとロケットカウルの醸す「モーターサイクルの王道感」に不釣り合いに見えるマフラーですが、あえてこのスタイルのマフラーであることも懐古主義ではない「HAWK 11」というバイクの新しさの主張のひとつ。

また、バンク角の確保のためサイレンサーを上方に配置。マフラーのサウンドもよりライダーの耳に届きやすくなっており、スポーティな走りの際にはライダーの気持ちを高揚させてくれます。

分離加圧式のダンパーのSHOWA製リアサスペンションは、ストローク感のある動きが印象的でした。それでいて柔らかすぎることが無く、後輪が路面を捉えていることを明確にライダーに伝えてきます。

ダイヤル式プリロードアジャスターも備えているので、好みに応じてスプリングの初期荷重を調整することも簡単に行うことができます。

リアにはシングルポッドブレーキキャリパーとΦ256mmのブレーキディスクを採用。アルミ製スイングアームが採用されており、コーナリング中の高い安定感に寄与しています。

容量14リットルの燃料タンクは見た目にはボリューム感がありますが、跨ってみると二―グリップする部分が意外にもスリムなのが印象的。デザインも特徴的で、タンクの造形にもこだわりを感じることができます。

ハンドルはセパレートでトップブリッジの下側にクリップオン。純然たるスポーツバイクの雰囲気を感じさせてくれます。

電子制御スロットル「スロットルバイワイヤシステム(TBW)」を採用し、スポーツモデルらしいダイレクトなスロットルレスポンスを実現しています。

反転液晶の丸形メーターは最新のスポーツバイクとして必要な機能を見やすく配置。スピードやギアポジション、エンジン回転数を素早く把握できるほか、走りをサポートするライディングモードの表示なども巧みに配置され、使い勝手と共に質感の高さも感じることができます。

走行シチュエーションに合わせて最適なセッティングを選べるライディングモードは「SPORT」[STANDARD」「RAIN」のほかオーナーが好みで設定できる「USER」モードも備えています。トラクションコントロール(Honda セレクタブル トルク コントロール)も標準装備。

テールランプもLEDでモダンな表情。急ブレーキ時にハザードランプを高速点滅させることで、後続車に異変を知らせるエマージェンシーストップシグナルを搭載しています。

リア側にさりげなく荷掛けフックが用意されているのも嬉しいポイント。HAWK 11はロングツーリングに向いたバイクではありませんが、ちょっとしたショートトリップを快適に楽しむことができるように配慮されています。

標準装備となるETC2.0はリアシート下に収納。シンプルながらも「大人のスポーツバイク」として必要なユーティリティは充実しているのがHAWK 11というバイクの特徴です。

【文/北岡博樹(外部ライター)】