カブは見た目も走りも全部が大事! 新しくなったスーパーカブ110の走りは、新エンジンでどう変わってる?
スーパーカブの走りは実用的なだけじゃ物足りない
ホンダのスーパーカブっていうと、ビジネスバイク的な印象もあってか、燃費が良くて耐久性抜群!みたいなイメージがあります。まぁ実際その通りなんですけど、それだけじゃない。
一度でもスーパーカブに乗ったことがある人なら、みーんな知ってることなんだけど、スーパーカブって実は『走りが面白いバイク』なんです。
だから新しくなったスーパーカブ110に搭載された新エンジンがどうなのか? は、やっぱり気になるところです。
ところで、知ってる人も多いとは思いますが、ホンダのスーパーカブシリーズには独特の自動遠心クラッチっていう仕組みが搭載されていて、一般的なバイクのようなクラッチ操作はありません。街中の信号待ちや一時停止する時なんかもスクーターみたいにそのまま停まればOK。エンストはしません。
だけど、走らせるためにはギアチェンジを行う必要がある。そこに独特の『バイク感』があるのがスーパーカブっていうバイクです。
そこでの新型スーパーカブ110ですが……今回のエンジンはいい!
個人的な感想としては従来型よりも好き。なぜって『ホンダのカブに乗ってる!』っていう感じが、従来型よりも強まってると感じるからです。
ちなみに私(北岡)のスーパーカブ初体験は学生の頃に乗ったスーパーカブ50でした。1速は50ccとは思えないくらいの力強さがあって、だけどそこから2速にスムーズにギアチェンジするのが慣れるまでは少し難しくて……でもそれが、すごく楽しかったのを覚えています。
で、今回のスーパーカブ110のエンジンですけど、なんだか私の『スーパーカブ初体験』を思い出させてくれるようなフィーリングがあるんです。
もちろん私の過去の記憶にあるスーパーカブ50に比べたら、運転のしやすさにはかなり大きな差があります。
1速からアクセルを大きく開けていっても、ギアチェンジで特にギクシャクすることなんてありません。だけど加速の力強さ、そこに『スーパーカブらしさ』を感じるんです。誤解を恐れずに言えば、特に1速ローギアは従来型のほうが大人しいと感じるほど。
新しいスーパーカブ110は、扱いやすさをキープしつつも、カブらしい発進時の力強さを楽しめるフィーリングになっています。まずココ、すっごく気に入った!
だけど、一旦スピードに乗ってしまえば2速から4速までのギアチェンジは極めてイージー&快適です。
スーパーカブ50には望めない、110ccならではの余裕ってやつでしょう。特に今回の新エンジンはロングストローク設計になっているので、加速感の中に豊かさが感じられるようになっているんだと思います。
バイクとして走りを楽しみたい時も、のんびりと風を感じて走りたい時も、どっちも等しく楽しめる。絶妙のサジ加減によるメリハリ感がいい感じ!
スーパーカブ110には上位モデルとして『スーパーカブ C125』が存在しますけど、あちらは125ccの排気量を活かして、もっと洗練された走りをします。スーパーカブのロイヤルサルーンっていうような上質感に包まれるイメージ。
だけどこっち(新型スーパーカブ110)は原点のスーパーカブらしさへ回帰している印象があると言うか……悪い意味じゃなくて『ちょっとだけクセがある』ところが楽しいんです。
私としては、そういうところも含めての『カブらしさ』だと思っているのでかなり好印象でした。
なんだかちょっと、学生の頃に戻ったみたいな気分。用事もないのに走りたくなる気持ちにさせられます。
そこに加えて先述したように扱いやすさと楽しさが同時にある。これは、ぶっちゃけツーリングもかなり楽しめそう……
ということでこのままの勢いにまかせて、行けるとこまで行ってみようと思います!
【文:北岡博樹(外部ライター)】
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