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GROM 20代女子的試乗レポート 「ホントに125cc? 長距離ツーリングしたくなるポテンシャル!」【後編】

前編に続き、当記事ではGROMに、身長159cm・ツーリング大好き20代女子ライダーが乗ってみた率直な感想をレポートします。

GROMのハンドリング「小回りが効いて、上手くなった気にさせてくれる」

GROMのハンドリングはとても軽快。 車両自体が軽いので、少しの荷重でもヒラヒラと曲がってくれます。加えて、車両サイズが小さく地面との距離が近いので、そんなに寝かせていないのに、気分だけはヒザも擦れそうな感じ笑。 「バイクを傾けて曲がる」という楽しさを手軽に感じられます。 グロムに乗って細かいワインディングをちょこまかと走っていると「私、もしかしたら上手くなったのでは!!」という錯覚に陥ります。

もちろんこれは盛大な勘違いなので無理は禁物ですが、「どうせ下手だから」「今日もうまく曲がれなかった」と悲しみに暮れながら運転するよりも、「思うようにバイクを操れた」「このカーブは上手くいった」と感じられる瞬間があったほうが間違いなく楽しい。 楽しいということは、もっとバイクに乗りたくなる→上達も早くなる、という持論の私にとっては(ちょっと横暴でしょうか)、なんていいバイクなんだ、GROM。

GROMはフロントブレーキにABSが標準装備となりました

初代、2代目は4速ミッションでしたが、新型=3代目は5速ミッションに

GROMのデザイン「コンパクトでも堂々とした存在感、各パーツも個性的」

「125ccのバイクとは思えない存在感」というのもGROMの魅力だと思います。塊感のあるデザインは、車体自体はコンパクトなのに、所有欲を満たしてくれます。 街中で信号待ちをしていて沿道のお店のショーウインドウに愛車にまたがった自分の姿が写ったとき、駐車場に止めた愛車を振り返って見たとき「私のバイクカッコいいじゃん」と思える瞬間があることがバイクライフを豊かにしてくれると個人的には思っています。 また、カッコいいデザインのバイクに乗るなら、ファッションにこだわりたいという欲も出てきます笑。 筆者は長らく125ccのマニュアル車を愛車としていたのですが、ライディングウエア自体のデザインとしてはスポーティーなものが好みでした。でも、125ccにスポーティな装備は大げさかなぁと思って、着るのを諦めてしまうことがよくあったのですが……倒立サスペンションなど本格ロードスポーツ的なデザインのGROMなら大アリでしょう! むしろレーシングスーツを着て乗っても違和感がないかもしれない。 GROMはミニバイクレースでも大活躍していると聞くので、オーナーになったらサーキット走行もチャレンジしてみたいところです。

GROMのLEDヘッドライト。個性的な八角形で、精悍なイメージ

メーターは燃料計や時計もついているので、ツーリング時や日常使いでの実用性も高いと思います

GROMのオーナーになったら、船に乗せて無人島へ行ってみたい!? 今回新型グロムに乗ってみて驚いた「長時間走行時の快適さや加速の良さ」。

もう余裕でツーリングできちゃうわけです。 余裕があるということは……「常識的に考えてそれは無理なんじゃないの?」と思うようなこともやってみたくなります。「もっと挑戦してみなよ」とGROMが誘っているように感じるのです。

個人的にやってみたいのは「GROMを船で運んで無人島に持っていく」です(もちろん、ちゃんとバイクで行っていいところ)。 冒険&アウトドア好きとしては、獣道のように細い道にはヒトの背丈ほどの草が生えていて……なんて雰囲気はとっても魅力的なのですが、あまりに道が悪くて進めなくなってしまったらと思うと、大きなバイクで行く勇気は湧いてきません。 で・す・が。GROMのサイズなら、行けるところまで行ってみて進めなくなったらタイヤを持ち上げて向きを変え脱出する、なんてことが筆者にもできそうです。 また、無人島には当然ガソリンスタンドがありませんが、GROMの燃費はカタログ数値で68.5km/L(WMTCモード)。タンク容量が6Lなので、計算上では約400km近く走れることになります。 満タンにしてから島に上陸すれば、小さな無人島内を走っている限り、滞在中にガス欠という心配もなさそうです。 想像するだけでワクワクしてきます笑。 楽しみ方を無限に妄想でき、また工夫次第で十分にそれを実現できるポテンシャルがあること。 それもまたGROMの魅力のひとつかもしれません。

GROM主要諸元 

[エンジン・性能] 種類:空冷4サイクル単気筒OHC2バルブ ボア・ストローク:50.0mm×63.1mm 総排気量:123cc 最高出力:7.4kW<10ps>/7250rpm 最大トルク:11Nm<1.1kgm>/5500rpm 変速機:5段リターン [寸法・重量] 全長:1760 全幅:720 全高:1015 ホイールベース:1200 シート高761(各mm) タイヤサイズ:F120/70-12 R130/70-12 車両重量:102kg 燃料タンク容量:6L [車体色] フォースシルバーメタリック、マットガンパウダーブラックメタリック

<クレジット> 【試乗レポート:中牟田歩実(モーサイweb) 【写真:柴田直行/Honda】 【編集:上野茂岐】

*当記事は八重洲出版モーサイwebの内容を編集・再構成したものです。

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