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普段使いからレースまで! 本格派の125cc『グロム』はコーナリングが最高です!【原付二種で楽しむホンダのバイク! 第2回/Honda GROM 中編】

前後12インチタイヤにディスクブレーキ、フロント倒立フォークなど本格的な足周りを装備するグロム(GROM)は、コーナリングが最高に楽しいバイクでした!

【前編】からの続きです

グロム(GROM)のディメンションは大型バイクをそのまま『小さくした』みたい?

ホンダ原付二種モデルのラインアップの中でも、特にスポーツ性能が高いグロムは、一体どんなところが優れているのでしょうか?

実際にワインディングを走って検証してみたいと思います。

走り出してまず感じるのは、ミニバイクとは思えないほど“しっかり感”を感じるところ。

車体も104kgと軽く、タイヤも小径でホイールベースも短いのに、ハンドリングにとても安定感があるんです。

試しにバイクの車体を大きく左右にわざと振り回すように乗っても、不安になるような挙動が一切おきません。

これはおそらく骨格となるフレームがしっかりとしているからでしょう。

適度な剛性感としなりがあり、スポーツランのように身体を積極的に動かして乗るようなライディングにもちゃんと応えてくれます。

グロムは車体の作り込みが違う。

これまでの125ccモデルよりもワンランク上のバイクに思えるんです。

グロムのフロント倒立フォークは原付二種のスポーツ性能レベルをさらに上げた

そして、グロムのスポーツ性能を高めている最大の要因は、やはりフロント&リアのサスペンションと足周りだと思いました。

やや立ち気味のキャスター角は25゜00′(トレール量は81mm)で、1200mmの短いホイールベースと合間って旋回性に優れたディメンション。

特に、インナーチューブ径31mmという太めの倒立フロントサスペンションが本当によく動いてくれる。

さらにフロントサスペンションを支えている三又ステムの剛性感が高く、安心してフロントに荷重が掛けられます。

リアサスペンションは軽量なシングルモノショックが採用されています。

グロムはタンデム走行も可能なため、プリロードの初期設定はやや固めの印象。

しかし、伸び側も圧側もしっかり効いてくれる減衰特性になっていて、短めのスイングアームでも路面をしっかり追従してくれる。

だからリアタイヤがしっかりトラクションしているのが伝わってくるんです。

前後のサスペンションを抑え込むように荷重を掛け、ブレーキをリリースして一気に旋回するような走り方が安心してできるバイクなんです。

特に前後12インチのタイヤサイズがコロコロと曲がってくれるので更に旋回がしやすい!

また、ブレーキング性能が高いのも、グロムのスポーツ性能をさらに高めてくれています。

前後とも安定感の高いディスクブレーキを装備していますが、特に凄いのはフロントブレーキ。

なんと2ポッドの本格ブレーキキャリパーです!

例えば、60km/hくらいから強めにフルブレーキングしても、ディスクブレーキがしっかり制御してくれるし、フロントの倒立フォークが奥で踏ん張ってくれるので、なんの不安もなくブレーキングに集中できます。

大きなバイクで素早くコーナリングするのはなかなか難しいですけれど、グロムならそう言ったことも気負わずできる。

「曲がる」というのはこういうこと!っていうのがわかりやすいコーナリングの教科書のようなバイクなんです。

ですからグロムは、乗っているだけで常に勉強になります。

小さいのに走りは一切妥協しない『正統派スポーツ』。

まるで大型バイクをそのまま小さくしたようなスポーツ性能を持っています。

ここまで来ると、街乗りだけではもったいないくらいに感じています。

そして、次回はグロムがビギナーからベテランまで指示される理由を検証してみたいと思います!

【文:岩瀬孝昌(外部ライター)】

NEXTGO! ホンダのグロムがビギナーからベテランまで支持される理由って?

【続編は明日13日に公開予定です!】

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