ホンダでは歴代モデルやレーシングマシンが「動態保存」されていて、定期的にマシンを実際に走らせる走行確認テストを実施しているんですが、その映像がホンダのオフィシャルYouTubeで公開されているんです!今回は「NSR250R(1986年)」の貴重な映像を紹介します!
乾燥重量125kg!? 1986年のデビューからスター街道を突っ走ったNSR250R
80年代のレーサーレプリカブーム真っ只中に「レプリカを超えた本物を提供する」として投入された「NSR250R」。
今回は1986年10月に華々しくデビューした初代モデルとなる<MC16型>をご紹介します。
通称「ハチロク」と呼ばれる1986年発売のMC16型は、市販レーサー「RS250R」と同時開発され、スタイリングや基本設計はワークスレーサー「NSR250」と同等レベルまで高められた、まさに250ccの2ストローク“スーパースポーツ”でした。
水冷2ストローク90度V型2気筒を搭載し、最高出力は250ccモデルにも関わらず、45PS/9500rpmを発揮。
やや大型なフロントスクリーンを備え、そのまま流れるようにエンジン全体を覆ったフルカウルは今見ても美しいデザインです。
アルミツインチューブフレームに90度Vツインエンジンを直接マウントし、φ39㎜フロントインナーフォークやアルミスイングアーム、プロリンクのリアサスペンションなど、高性能な機構を惜しみなく採用しました。
メーターはタコメーターとスピードメーターがそれぞれ独立したアナログ二眼メーターを採用。
ODOメーターに加えてトリップメーターやフューエルメーターも備わっていました。
フロントタイヤのサイズは100/80-17で、幅広リムの軽量アルミホイールを採用。
軽二輪モデルにも関わらず2ポッドキャリパーのダブルディスクブレーキを装備していました。
リアタイヤのサイズは130/70-18で、軽量・高剛性のアルミスイングアームにマウント。
キャブレターをエンジン後方に平行配置し、エンジン角を20度前傾で搭載することで低重心化を実現しました。
また、排気系にエンジン回転数に応じてコンピューターで排気をコントロールするホンダオリジナルの「RCバルブ」を採用。
乾燥重量は125kg、装備重量でも141kgとレーシングマシン並みの軽さを実現しています。
コックピットからの映像もあり、実際に乗って走っている様な気分が味わえます。
約2分程度の映像ですが、今ではなかなか見ることができなくなった貴重な走行ムービーを是非ご覧下さい!
最新モデルはコレ!『CBR250RR』
2スト・レーサーレプリカブームをトップで駆け抜けたNSR250Rを、もし現行車に置き換えるなら「CBR250RR」になると思います。
『直感、体感、新世代“RR”(ダブルアール)』として、2017年に登場し、次世代の「高性能250ccスポーツ」を築き上げたCBR250RRは、2020年にビッグマイナーチェンジ。
最高出力を3馬力アップして41馬力となり、アシストスリッパークラッチの採用や、オプションでクイックシフターを設定するなど、さらなる進化が図られています。
2021年モデルはカラーリングが追加され、全4タイプになっています。
【文:岩瀬孝昌(外部ライター)】
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