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『Rebel 1100〈DCT〉(レブル1100DCT)』で高年齢バイクデビューを果たした69歳オーナーはバイクに生きがいを見つけた

バイク好き、車好きの方と話していると「若いときバイクに乗ってて…」という話はよく聞きます。
バイク=若い時に乗るもの、というイメージがありますが、逆に定年退職後にバイクデビューを果たすライダーもいるんです。

今回紹介するRebel 1100〈DCT〉オーナーの松村さんは69歳でバイクデビューを果たし、現在バイクライフを満喫されています。
お話を聞いてみると、等身大の気持ちで純粋にバイクを楽しまれている松村さんの人柄と、Rebel1100 〈DCT〉の親しみやすさが見えてきました。

バイクに乗るなら、今しかない!

松村さんが免許を取得し、Rebel 1100〈DCT〉に乗り始めたのは半年ほど前のこと。
そこには今だからこそ乗り始めた理由がありました。

バイクは昔からかっこいいなぁと思っていて、私は映画が好きで「イージーライダー」や「大脱走」「ターミネーター」など映画に登場するバイクを見ていたので憧れはありました。
ですが世代的に私が若い頃は車が主流だったため、大学生の時の通学に原付きを使ったり、就職してから仕事でスーパーカブを運転したりしていたくらいで、過去に自分で趣味用の大型バイクを所有していたことはありません。

55歳の時、禁煙をきっかけにマラソンを始めました。
年間10レースくらいハーフ、フルマラソンエントリーしたり、東京マラソンをはじめ他県内各地のマラソン大会などにも出場して、マラソンの奥深さにハマっていったんです。
定年退職の記念として娘二人とホノルルマラソンを走ったこともあり、自分の中でマラソンは一生の趣味だと考えていました。

しかし、66歳のときに体を壊してしまって心臓の手術をすることに。
術後はリハビリしてジョギング程度はできるように回復したのでハーフマラソンに出場したんですが、以前のようには走れず、体を追い込むのにも恐怖心を感じてしまい、趣味だったマラソンを諦めることにしたんです。

マラソン以外の趣味を探して水彩画や園芸などにもチャレンジしましたが、コロナの影響で教室が閉じてしまったり、以前ほど趣味を楽しめていませんでした。
どうしようかと思っていた時、マラソン仲間の中にバイク乗りがいて「自身が走れないならバイクで走りましょう」と誘われたのがバイクに乗ってみようと思ったきっかけです。

周りからの声もありつつ、無事免許取得

辛い状況の中、仲間から誘われたバイクをきっかけに、松村さんは第二の人生の輝きを取り戻していきます。
早速免許取得に向けて教習所に通い始めます。

当初は250ccが運転できればいいと思っていましたが、選択肢は広いほうがいいので最初から大型自動二輪免許を取ることにしました。
当然周りからの声は様々で、娘たちからはあんまり歓迎されなかったし、同世代からは免許返納時期も近いのに…という声もありました。
しかし定年後に病気を複数回経験して、やりたいことをやらずに終わるのは本意じゃない、という旨を妻に伝えると納得してくれて、自分の意見を尊重してくれました。

『やりたいことがあるなら、そしてやれる状況にあるなら、前向きに行動すべし!明日は来ないかもしれない!』という心境を胸に大型の教習に通い続けました。

若い頃から経験があるわけでもないので教習は大変な部分もありましたし、生身で大きなバイクを運転する怖さもありました。
クラッチ操作を覚えたり、一本橋やスラロームなど、簡単にはクリアできない項目もありましたが、その度に必死に覚えて理解していきます。

少しずつバイクに慣れ始めた頃、教習のスラロームが昔やっていたスキーに似ている部分があったり、少しずつでも上達していっている自分が嬉しくて、この歳になっても上昇、成長できる楽しさを感じ始め、バイクの運転も自然と慣れていきました。
「楽しさ」が「不安」に勝った結果、自分の中でバイクに乗ることに生きがいを感じ始めました。

初バイクが1100ccスタート

その後無事教習所を卒業して大型自動二輪免許を取得した松村さん。
映画での憧れはあったものの、どれに乗るべきか悩んでいたそう。
どういった経緯でRebel 1100〈DCT〉に辿り着いたんでしょうか?

アメリカン、クルーザータイプのバイクに乗りたい、というのは決まっていたんですが、どれを購入しようか悩んでいました。
レブルシリーズはいいなと思っていて、Rebel 250かRebel 500で悩んで実車を見に行ってみたんです。
その時見に行ったホンダドリーム戸田美女木の店長さんがDCTを説明してくれて、当時はDCTは車の技術だと思っていたんですが、バイクにも、しかもレブルにも搭載モデルがあることを知ってRebel 1100〈DCT〉も候補に入りました。

教習中、クラッチ操作はできましたが、何も考えずにこの操作ができるようになるまでは結構な時間がかかると思っていました。
せっかくバイクに乗り始められるのに、運転に慣れている間にバイクに乗れる
年齢じゃなくなってしまうんじゃないか、と薄々感じていたこともあり、
結局Rebel 1100〈DCT〉に決定しました。

当初は最初からリッター超えのバイクなんて乗る予定ではなかったのですが、Rebel 1100〈DCT〉のコスパの良さも決め手になりました。
DCTはもちろん、ETCやグリップヒーター、クルーズコントロール、Honda セレクタブル トルク コントロール(HSTC)、ドライブモードセレクトなど最初からカスタムする必要のないくらいの装備が付いていたので文句なしです。

ATとは感覚が違ったDCT

ついに念願のバイクを手に入れた松村さん。
DCTには最初から問題なく乗ることができたんでしょうか?

納車当日、初めてバイクで公道を走るのに緊張していたので、バイクを勧めてくれた仲間を呼んで一緒に走ってもらいました。
バイクは車と違って路上教習がないので、何年も車を運転していても誰もが最初は緊張すると思います。

1100ccという排気量に身構えていたんですが、いざ納車されて乗ってみると意外にコンフォートな性格で扱いやすかったのでビックリ!
大排気量車ならではの適度な鼓動感を感じつつ、スロットル操作だけでDCTがシフトをコントロールしてくれます。

ミッションには少しこだわりがあって、以前CVTの車に乗っていたんですが、ぬるっと加速していく無断変速と、絶妙にアクセルとのタイミングが合わない感覚があって、それからCVTは敬遠してきました。
DCTはどんなもんなのか楽しみにしていたんですが、CVTで感じていたような気だるさはなく、クラッチ操作をしていないだけで乗っている感覚は普通のMTと遜色ありません。

ギアはスピードに合わせてスムーズに変わっていき、左ハンドルスイッチにあるボタンを使えば好きなタイミングでシフトを変えることもできます。

最初からDCTに乗ったからこそ、慣れが早かったというのもあるかもしれません。
バイクの操作に慣れた上級者の方が乗ったらMTの方が良い部分を感じるのかもしれませんが、私は大満足でした。

強いて言うなら渋滞など超低速時はクラッチがないためギクシャクしがちなので、多少DCTならではの操作が必要ですが、DCTのおかげもあって当初思っていたよりだいぶ早くバイクに慣れることができたので、今ではソロツーに出かけることも増えてきました。

バイクは脳を活性化させる?!

現在では月2回ほどのペースでツーリングを楽しんでいるそう。
高齢者の方の免許返納が囁かれる中、今後どのようにバイクを楽しむビジョンがあるのか聞いてみました。

最近はダムや峠を巡って家に帰ってこれるツーリングルートを組んで、徐々に1日の走行距離を伸ばしながらライディングを楽しんでいます。
まだ乗り始めたばかりですが、バイクは意識することが多いので、周囲を確認したりスピードを調整したりと常に頭を使ってます。
眠くなったり操作を間違えたりするヒマもないので、車を運転しているときよりも常に気を張っているのは確かです。

同世代では免許返納した仲間もいましたが、個人的にはボケてしまったらバイクは乗れない乗り物だと思うので、意図しない逆走や危険運転の観点で言えば車よりも安全かもしれません。

高齢者になると新しい事にチャレンジする事が億劫になりますが、「バイクに乗る事」が、私の人生で最もチャレンジングな事かもしれません。
やったことがないことにチャレンジし、日々上達できているという実感は他には変えられないものがあります。

体との相談にもなってきますが、75歳まではバイクを楽しみたいと思っています。
安全に気を付けながら家族に心配をかけず、今生きがいを感じているバイクライフを楽しみたいと思います。

異例の年齢からバイクデビューを果たした松村さんのお話を聞くと、歳は関係なく何歳からでも新しいことへのチャレンジはできるもの、やるべきものなんだと気付かされた気がします。

ですがバイクのことを楽しそうに語っている姿は、まだバイクに乗り始めたばかりの若者と同じくらい生き生きしていたので、取材時も69歳の方とお話しているというより、同じライダーとしてバイクの良さを語り合っている感覚でした。
乗り始めたタイミングや年齢は違えど、好きなものを同じ目線で語り合えるバイクは素晴らしいですね!

松村さんの姿を見て勇気をもらう同年代の方もいるかもしれません。
バイクは確かにリスクを伴うものですが、リスクなくして新しいチャレンジはできないので、それを乗り越えてバイクを楽しんでいる松村さんは輝いているように感じました。

バイクに興味があるけどチャレンジできない…という方、バイクに乗るなら今かもしれません。

今回協力してもらったお店はこちら!

ホンダドリーム戸田美女木

今回紹介したオーナー、松村さんがRebel 1100〈DCT〉を購入したのはホンダドリーム戸田美女木。
購入から日々のメンテナンスもお願いされていて、信頼できるバイク屋さんとして利用されているそうです。

ホンダ車の新車販売からメンテナンス、車検やカスタマイズなど、ホンダ車の専門メカニックに見てもらえるので、安心感は抜群!
店舗スタッフの皆さんも気さくで話しやすいので、バイクの気になった部分があったら聞いてみてください。

【 ホンダドリーム戸田美女木 】
 住所:〒335-0031 埼玉県戸田市美女木3丁目20−14
 電話番号:048-422-4500
 営業時間:10:00〜19:00
 定休日:毎週水曜日、第2・第4火曜日
 Webサイト:ホンダドリーム戸田美女木

【文/佐藤快(外部ライター)】

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