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自宅から半径100km圏内でもツーリングって楽しいの?『スーパーカブ C125(Super Cub C125)』は下道ツーリングの魅力が分かりやすい!【バイク初心者デビューガイド/Super Cub C125 真冬のミニバイクツーリング 後編】

寒くてバイクに乗る機会が少なくなる冬場こそ、125cc/原付二種モデルならではの“高速道路に乗らない下道ツーリング”がおすすめ。

今回は前編に引き続き『スーパーカブ C125(Super Cub C125)』で、自宅から半径100km圏内で楽しめる日帰りツーリングの後半戦です。

峠でスポーティな走りをしなくても、ただ走っているだけで楽しい

125cc/原付二種クラスのHonda「スーパーカブ C125(Super Cub C125)」と「ちゃんとした防寒装備のライディングギア」の組み合わせなら、真冬のツーリングがどれくらい寒くないのかを検証しながら走る下道旅の後半戦。

前回に引き続き、千葉県・内房総エリアを走ります。

【前編】はこちらから!

ここまでスーパーカブ C125に乗っていて気が付いたことは「ただ走っているだけで楽しいバイク」であること。

バイクツーリングというと、峠道でコーナリングをスポーティに楽しんだり、長距離をどこまでも遠くまで走るようなイメージがありますが、一般道や幹線道路を法定速度の60km/hくらいでトコトコ進んでいるだけでも、実はめちゃくちゃ楽しいんです。

自動遠心クラッチのスーパーカブ C125は「AT小型限定普通二輪免許」で乗れるオートマチック車に分類されるのに、走る速度域に合わせて自分でギアを合わせる“シフト操作”が行えるので、自分の思い通りにバイクを操っている感があるんです。

「さっきのシフトアップ、タイミングがバッチリだった!」とか「この速度域ならもっとシフトを下げた方がスムーズだったかなぁ?」など、走りながら操作を楽しんでいるのが自分でも分かるほどでした。

冬は山道よりも凍結などの心配が少ないシーサイドツーリングがおすすめ

冬のツーリングには防寒装備などの寒さ対策は必要ですが、もうひとつ注意したいのが走るエリアの標高や高低差。

自宅の付近や市街地は普通に走れるのに、ツーリング先で山道に差し掛かると、標高が徐々に高くなってきます。

そうなってくると、急激に気温が下がったり、場所によっては路面が凍結していたりと、思いがけない事態になる場合があります。

山道には曲がりくねったコーナーやスポーティな走りが楽しめるワインディングが多いので、冬でもそういったエリアに行きたい気持ちはあると思います、でも、冬のツーリングは路面凍結などの心配が少ない海沿いの「シーサイドロード」がおすすめなんです。

今回訪れている千葉県の内房総は、真冬でも比較的温暖で、凍結や積雪の心配が少ないだけではなく、エリア的に標高の高い山道が少ないので、バイクで走っていても寒さを感じる場所が少ないエリアです。

海風がヒンヤリ冷たいことはあるけれど、むしろ空気の澄んだ真冬の海沿いの景色は、この時期ならではの美しさがあります。

フォトジェニックな絶景スポットをスーパーカブ C125で巡ってみたい!

千葉県の内房総は真冬でも比較的温暖なエリアなのに加えて、海沿いを走れる道が多く、ルート選びに迷うことが少ないので道が分かりやすいという利点もあります。

それに、ただ平坦な海沿いの道が続くだけではなくて、海岸線のエリアごとにそれぞれ違った景色が見られること。

(原本桟橋)

内房総の海沿いをさらに南下しながら、次に向かった先は、全国でも数少ない木製の海桟橋が今でも残る「原本桟橋(原岡桟橋)」。

内房総の多田良北浜海岸付近にあるこの桟橋は、漁業用として整備された歴史ある木製桟橋で、天候が良ければ美しい夕焼けと遠くに富士山を望める場所として人気のスポットです。

昭和レトロを感じさせるようなノスタルジックな佇まいの桟橋は「写真映え」するスポットとしてTVやSNSなどで有名な場所だったので、一度はバイクで訪れてみたかったんです。

富浦湾に突き出した原本桟橋は、歩いて渡ることもでき、付近に無料の駐車場もあるので、バイクを停めて散策するのにピッタリ。

正式名称は“原本桟橋”ですが「原岡海岸」にあることから“原岡桟橋”とも呼ばれ、天候の条件が良ければ、東京湾越しに富士山や美しい夕焼けを見ることができます。

それにしても、スーパーカブ C125はどんな場所に停めても絵になるなぁ……

フォトジェニックな橋を眺めながら、のんびりとした時間が流れていました。

走行風で身体が冷えたら「足湯」と「海師鍋」でほっこり温休憩

気温も少しずつ下がってきましたので、原本桟橋を後にして、再び内房総の海岸線を走り出すことに。

本来なら走行風を受けている方が寒いはずなのに、こういう時って外で休憩している時よりバイクに乗っている方が不思議と寒さを感じていない気がするんですよね。

それに、スーパーカブ C125は、カブシリーズらしい「レッグシールド」も備わっているので、特に下半身に受ける走行風を軽減できるし、乗車姿勢にゆとりあるライディングポジションで走れるので、まるでツーリングバイクのような「クルージング感」すら感じられるんです。

(海鮮料理かなや)

お腹も空いてきたところで、次に向かった先は、房総半島で獲れる新鮮な「海鮮料理」をはじめ、この場所で茶褐色の「天然温泉」まで同時に楽しめる『海鮮料理かなや』。

この場所は、ドライブインや道の駅のように広い駐車場があり、食事処や温泉以外にも「無料で入れる足湯」まであるんです。

(海鮮料理かなや 天然温泉 足湯)

今日のツーリングはずっと冬の海岸沿いを走ってきたから、本来なら天然温泉にでも入って身体を芯から温めたいところですが、帰りの事も考えると入浴後に“湯冷め”してしまうかもしれないのがちょっと心配。

でも、足湯だったら服を脱がなくてもライディングギアを着たままサッと足だけ入れて、まるでコタツのように足先から全身温まることができます。

ちょっとした温泉気分も味わえて、冷えていた身体の血行促進にもなるので、これまでの寒さを完全にリセットできました!

足湯で身体を芯から温められたので、ここでツーリング先ならではの楽しみでもある御当地料理を頂きます。

この「海鮮料理かなや」は、豊富な海の幸を使った海鮮丼や刺身などが名物ですが、冬の時期は新鮮な魚介類を使った暖かい「海鮮鍋」が味わえるんです。

(一人前から楽しめる「海師鍋」 価格:1650円(10%消費税込み )※写真は定食セット(+530円))

本来なら鍋料理って、二人前〜など比較的大人数から提供してくれるお店が多いのですが、ここは一人前からでもOK!直火で炙っても燃えにくい特殊な紙の上に、エビやホタテなどの豊富な魚介類が入った海鮮鍋になっていて、価格もリーズナブルなんです。

それに、真冬のツーリングで暖かい鍋料理が食られると余計に美味しく感じるんですよ、これが(笑)。

名物の海鮮丼も捨てがたかったけど、海師鍋にして大正解でした。身体の中から温まれる鍋料理は、冬のソロツーリングにピッタリなので、是非味わってみてください!

帰りはフェリー! 日暮れが早くなる冬場は無理に暗い夜道を走らないのもアリ

(東京湾フェリー 旅客運賃:900円+車両運賃:1,400円(125cc以下))

足湯と海鮮鍋でお腹も身体もポカポカになったので、すっかり真冬のツーリングだったことを忘れてしまうほどでした。

でも、冬のツーリングはもうひとつ暖かい時期のツーリングと違うところがあります。

それは日が暮れる時間帯が早くなること。千葉県のある関東エリアだと、この時期は16:30くらいにはもう辺りは夕暮れを迎えてしまいます。

そんな時は、一般道の暗い夜道をバイクで走って帰らず、フェリーに乗って帰るのもアリ!

高速道路を使って帰るだけならまだしも、一日中バイクで走って疲れが残っている場合の下道ツーリングなら無理は禁物。

この東京湾フェリーは、内房総の金谷港から神奈川県の久里浜港を約40分ほどで運行しているカーフェリーで、原付二種クラスのバイクなら、車両の運搬代も合わせて2,300円で乗れちゃうんです。

足湯と海鮮鍋で温まれたので身体はそんなに寒くないのですが、フェリーならちょっとした船旅気分も味わえて、翌日に疲れを残さない程度にゆっくり帰ることができるんです。

船内には広い休憩スペースや軽食も楽しめるコーナーもあるので、気温の下がった暗い夜道を走って帰るより安全なので、かなりおすすめです!

東京湾フェリーが動き出すと千葉県の内房総エリアともお別れです。

……ん?なんか肝心なことを忘れているような気がする……。

…………

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……あ!そうか、スーパーカブ C125と防寒装備なら「真冬でもどれくらい寒くないのか?」を検証しているところだった(笑)

……ということで、寒さを忘れてしまうくらい寒くなかったというのが今回のツーリングなのでした!

【前編】はこちらから!

【文/岩瀬孝昌(外部ライター)】

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