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レーシング女子岡崎静夏が じっくり乗ってみました!【Dax 125編】まさにダックス! 一緒にお散歩に行きたくなるね!

●まとめ:高橋 剛 ●写真:楠堂亜希 *当記事は(株)内外出版社ヤングマシン掲載記事(2023年1月号)の内容を編集・再構成したものです。

【テスター:岡崎静夏】
チャーミングな笑顔でも中身はスパルタンな「バイクフリーク」。’09~’10年、MFJレディースロードレースで2年連続王者に。全日本はGP-MONOを経て’12年からJ-GP3に参戦中。

注目されて、声かけられて……「飼い主」はうれしいよね!

全日本ロードの’22シーズンが終わりました。チーム体制を一新して臨みましたが、ランキングは14位……。かなり厳しい結果となりました。

シーズン序盤はいろいろ噛み合わずに苦戦しました。でも後半戦になってからは弟の慎がチームに加入したこともあり、チームとのコミュニケーションもより密に。セッティングも徐々に決まり始め、前進しているという手応えもありましたが、好成績を残すには間に合いませんでした……。

でも、自分は諦めが悪い性格(笑)。今の上り調子のまま’23年も戦いたいと思っています。現時点では来季について未定ですが、決まり次第お知らせしますね。引き続きの応援、よろしくお願いします!

というわけでシーズンを終え、ちょっとだけのんびりムードを味わっているところに、ダックス125! もう今の自分の気分にピッタリすぎます。

今さらですが、ダックス125の「ダックス」って、胴長短足がかわいいダックスフンドから付けられた名前ですよね? 胴長フレームと小径の12インチタイヤがいかにも「ダックスフンド!」という感じです。ちゃんとワンコに見えてくるから不思議!

もともとは50cc(と70cc)だったダックスですが、125ccの現代版になってもコンセプトがまったくブレていないところがイイですね。ちゃんとダックスフンドしています。

125ccだと必然的に下道をトコトコ行くことになりますが、これが楽しい! 全然疲れないバイクなのでロングツーリングに出かけるのもアリですが、やっぱりフィーリングとしてはお気楽に近場を行くのが向いてますね。

「一緒にお散歩したいな」という気分になります。ダックスだけに……。

ハッ。

たった今、気付いてしまいましたが、このご近所お散歩感覚はまさにワンコと同じだ! ダックスの名前は飾りじゃなくて、ホントにワンコっぽいバイクだからこそのネーミングなんですね。

車体が軽くてコンパクトだから、特に不安なく狭くて細い裏路地とか、ちょっとした砂利道や荒れた路面にも分け入ることができてしまいます。

そういえば、ワンコもどこにでも入って行きますよね(笑)。「おやっ?」と思った所があったら、好奇心のままにズンズン進める感覚は、普通のバイクを超えた楽しさです。

下道大歓迎! トコトコとどこまでも走り続けたくなるのがダックス125の魅力です。エンジンに余裕があるし、ポジションのゆとりと自由度の高さによる快適性のおかげですね!

どこにでも入っていける楽しさの他にも、ダックス125のワンコっぽさがありました。それは、たくさんの人に声をかけられることです。

ダックス125で走っていると、クルマのドライバーや歩いている人たちからの注目度の高さを感じるんです。そしてコンビニなんかに停まると、まぁよくおじさんたちに話しかけられること!(笑)「おっ、これ新しいダックス?」「昔はダックスに乗ってたんだよね~」といった調子で、かなりの好反応でした。

たぶん昔のダックスのイメージをうまく継承しているからなんでしょうね。誰が見てもダックスだから、つい反応するんだと思います。

それにしても注目度も声かけられ度も想像以上で、ちょっとうれしくなってしまいました。散歩中のワンコをみんなにかわいがってもらえる飼い主さんの気分(笑)。

さて、ワンコとしてのダックス125の魅力をお伝えしたところで、バイクとしてのインプレも……(笑)。

ずばり、攻めなきゃという気分になるバイクではありません。それはそうですよね。かわいらしいお散歩バイクのダックス125で、サーキットや峠を攻めようなんて思いません。見た目通り、のんびりした走りが似合います。

バイクのライディングというと、レーシングライダーの自分はすぐに「ブレーキング、倒し込み、立ち上がり加速」なんてイメージしてしまいますが、ダックス125はそういうアグレッシブな走りとは無縁です。

基本的にはゆったりとしたペースで、「ブレーキング!」と力むのではなく、ごく自然に穏やかに減速する感じ。ディスクブレーキなので制動力もコントロール性も高いのですが、車両全体として歯を食いしばってのブレーキングをしようとは思いません。

コーナリングも「車体を深く傾けて……」というより、ハンドルを切って舵角で曲がるのが合っています。

加速は「必要十分」という感じですね。公道を普通に走っている分にはまったく問題ナシ。「回してナンボ」ではありませんが、無理なく交通の流れに乗ることができます。

そしてダックス125の美点は、安定感や接地感が高いこと!「これホントに12インチ?」と思うほどで、結構難しい低速域でのコントロールも良好です。基本的には軽快なのに、交差点を曲がるにしても、車線変更にしても、これだけ安心できるのは、かなり作り込まれた成果だと思います。

乗り手の操作を決して裏切らない感じで安心感ある、とっても従順なダックス125。まさにワンコ!

ダックス125:SHIZUKAの評価

1)スタイリング:ダックスフンドのキャラクターステッカーが貼られていたりして、徹底してダックスらしい個性を強調。芯があって好きです。

2)スポーツ性:前後タイヤの接地感が高いので安心できますが、積極的にスポーツするよりはお散歩ぐらいがちょうどイイかな!

3)ツーリング:「短時間でキツくなるかな」と思っていましたが、快適ポジションと余裕あるエンジンで意外と遠乗りもOKです。

4)街乗り:発進停止の繰り返しや細い路地への進入など、あらゆるシーンで苦労しません。手間をかけないイイ子ですよ。

5)コストパフォーマンス:思い立ったらパッと乗れて、ご近所から遠くまで行けて、ギヤチェンジの楽しさも。バイクのよさをお得に凝縮!

【SHIZUKAのお気に入りポイント】ダックス125のどこがイイって、ダックスであること! コレに尽きます。ブレないコンセプト、私は大好きです。クラシカルなようでいてしっかりディスクブレーキなのも高ポイント。

ダックス125の製品情報はこちらをクリック!

 

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