ホンダが世界に誇るアドベンチャーバイクのアフリカツイン(CRF1100L Africa Twin Adventure Sports ES)が1000ccから1100ccへと進化してから初のアップデートを受けました。2022年モデルのアフリカツインはどう変わった?
アフリカツイン(CRF1100L Africa Twin)シリーズがさらに進化!
本格的なオフロード走破性を備えた大型アドベンチャーバイクとしてアフリカツイン(CRF1000L Africa Twin)が日本国内で発売されたのは2016年のこと。
海外ショーにおける発表の時点から大きく注目されていただけあって、発売後たった1週間で年間販売計画台数を上回るほどの受注を受け、今日までホンダの大型バイクラインアップの中でも高い人気を誇るバイクとなっています。
シリーズの初期型は排気量998ccでしたが、その後に1082ccまで排気量を拡大しCRF1100L Africa Twinとしてリニューアル。今回はCRF1100Lシリーズとなってから初の仕様変更となります。
外観上はグラフィック変更などに留まりますが、ヘッドライトにデイタイムランニングライトが新採用されたほか、スマートフォンとメーターを接続できる機能として「Android Auto」を追加。「Apple Car Play」搭載に続き、幅広い機種に対応できるようになっています。
でも、これらの変更も嬉しいことだけど、実際のところ私(北岡)として、いちばん気になるのはそこじゃありませんでした……
その他に、2022年モデルのアフリカツインシリーズはウインドスクリーン形状の変更(※CRF1100L Africa Twin Adventure Sports ES/DCTのみ)を受け、新しい排ガス規制に対応するためFIセッティングの見直しが図られている(※DCTモデルは変速タイミングの最適化も行われています)んですが……個人的に最も気になるのは、その『FIセッティングの見直し』です。
こう言っては何ですが、エンジンフィーリングに関しては従来型の時点でもう満足。既に非の打ちどころがないと思っていたので、それがどう変わったのか興味が尽きないっていう訳です。
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そして、ようやく乗ることができたのがMTモデル!
本当はDCT(デュアル・クラッチ・ミッション)モデルに乗りたかったんですけど、残念ながらスケジュールが合わず、まずはMTから、ということになりました。
でもそのおかげで、気になっていた『FIセッティングの見直し』を集中して感じることができたと思います。
街中では大きな変化を感じない?
意気込んで走り出したアフリカツインですが、変な話、まず最初に感じたのは『やっぱりイイなぁ、アフリカツイン』っていう感想でした(笑)
この時パワーモードは『URBAN』でしたが、従来型までとほとんど変わらないフィーリングで運転しやすく、巨体を持て余さずに街中を駆け抜けられます。
でも、冷静になって考えてみると、それはそれで『スゴいこと』なんだと思います。
私(北岡)を含む普通のバイク乗りにとっては『新しい排ガス規制に対応』と言われてもピンとこないところがあるんですが、現実問題としてエンジニアさんたちの苦労は計り知れません。
だって、厳しい排ガス規制に対応しながら、アフリカツインの魅力をキープしなければならないんですから。
厳しい排ガス規制によって犠牲になりがちなのは極低速域のトルクですけど、そこに変化を感じない。
つまり『発進からの力強さが失われていない』っていうことを、MTモデルだからこそ強く感じることができました。
うん、いい感じいい感じ。
これぞアフリカツイン!っていうフィーリングは、2022年モデルになっても変わっていません。
しかし、バイク乗りっていうのは欲張りなので『従来型と同じ』じゃ満足できないものです(笑)
だけどそこは流石にホンダ、きっちりと魅力を上乗せしてきていたのでご安心を。その変化がどんなものか気になるかたは、このまま続編をお読みくださいね!
【文:北岡博樹(外部ライター)】
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