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新型エンジン搭載!二代目『スーパーカブ C125』はどこが変わった?【原付二種で楽しむホンダのバイク! 第7回/スーパーカブ C125 前編】

2018年に登場した「スーパーカブ C125(Super Cub C125)」が、2021年9月に新型エンジンを搭載してリニューアル!
二代目となった『C125』はいったいどこが変わった?

64年前の初代スーパーカブをオマージュして現代に蘇ったプレミアム・カブ

バイク好きを問わず、老若男女の誰もが知っているスーパーカブシリーズのプレミアムモデルとして、2018年秋に登場したスーパーカブ C125(Super Cub C125)。

初代スーパーカブC100をモチーフとしながら、現在の技術とデザインを取り入れて生まれた「スーパーカブ C125」ですが、初登場から3年経った昨年、新型エンジンを中心に大幅なモデルチェンジがおこなわれました。

スーパーカブ C100(1958年)

ちなみに、上の写真は今からおよそ64年前に発売された初代スーパーカブ C100ですが、写真だと一瞬見紛うほどの雰囲気をスーパーカブ C125は備えています。

キープコンセプトを元に、スーパーカブらしい伝統的なデザインをできるだけ変えずに、新しいものへ昇華する。これは一見、簡単なことのようで、とても難しいことだと思うんです。

スーパーカブ C125(左:パールニルタバブルー、右:パールネビュラレッド)

最新モデルは継続カラーの「パールニルタバブルー」に加えて、ニューカラーなのにどこか親しみのある「パールネビュラレッド」の2色展開。

ここからは、二代目となった「スーパーカブ C125」のどこが変わったのかを見ていきましょう。

最新「スーパーカブ C125」はどこが違う?

モデルチェンジの一番の目玉はやはり新型エンジンが搭載されたことでしょう。

新エンジンは従来モデルから完成度の高かった「空冷4ストロークOHC単気筒エンジン」を更にリニューアルし、ボア×ストロークと圧縮比が変更されています。

従来モデルのボア×ストロークが52.4mm×57.9mmでややスクエア型だったのに対し、新エンジンは50.0mm×63.1mmのロングストローク型に変更され、圧縮比も9.3から10.0に高められています。

このおかげでエンジンの力強さに余裕が生まれ、長距離の移動が更に快適になっている印象で最高出力も9.7ps/7,500rpmから9.8ps/7,500rpmと僅かながらパワーアップしています。

特筆すべきは、ABSが標準装備になったのに車両重量は従来モデルの110kgと変わっていないこと。

通常ならABSが装備されるとユニット類も含めて2〜3kgは重くなってしまうものですが、車両重量が増えていないのは実質の軽量化と言えるでしょう。

コンセプトを貫き、美しさも損なわない

通称“カモメ”と呼ばれるフロント周りのデザインは、ヘッドライトやウインカーはもちろん、ハンドルやステム、サスペンションまで一体になっているユニットステアを採用。

ヘッドライトやビルドインされたウインカーはLED化され、現代の技術を取り入れながらも根本的なデザインを変えずにスタイリングされています。

レッグシールドの後ろ側にある丸型のHodnaのウイングマークには、あえてC100当時の旧ロゴがデザインされているところにもこだわりが感じられます。

自動遠心クラッチを採用しているので、クラッチレバーを必要としないスッキリとしたハンドル。

スイッチボックスやスロットル・バーエンドなどのフィニッシュやメッキパーツにもこだわりが見られ、さりげない所にも上質感があります。

前後17インチの大径ホイールには、切削加工が施されたアルミキャストホイールを採用。
足まわりのデザインもぬかりなく、歴代のスーパーカブらしさを絶妙に残しながらも品のあるスタイリングになっています。

スーパーカブ C125はリアビューも美しく、LED化された縦型テールランプはどこか懐かしさもありながらモダンでスタイリッシュなデザインに。

ウインカーもLEDで統一され、初代スーパーカブのデザインをオマージュしつつも新しいスタイルになっています。

「スーパーカブ C125」のデザインは変える必要が無い

昔からのスーパーカブファンも、新しい世代のカブファンも、誰もが納得するスタイリングは、見た目を大きく変える必要がないほど完成されているように思います。

ふとした時にバイクを眺めて、自然に笑みがこぼれるような美しさは、スーパーカブ C125が幅広い世代に支持されるひとつの大きな要因でしょう。

デザインは変える必要がない。だから今回は見た目を何も変えることなく、走りのみをアップデートしています。

次回は街乗りを中心に、新しいスーパーカブ C125の魅力をさらに深堀りしてみたいと思います!

【文:岩瀬孝昌(外部ライター)】

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