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『スーパーカブ C125』は日本の道を知り尽くしたバイクになっている?!【原付二種で楽しむホンダのバイク! 第7回/スーパーカブ C125 中編】

見た目を大きく変えずにエンジンのロングストローク化や圧縮比の変更、さらにはABS標準装備で、正常進化とも言えるリニューアルを果たした「スーパーカブC125」。
今回は街乗りでの走りやすさや走行性能をチェックします。

エンジンはロングストロークなのに高回転型になった?

2017年にシリーズ世界累計生産台数が1億台を突破したほど、世界中で最も愛されているスーパーカブシリーズの、次世代パーソナルコミューターとして誕生した「スーパーカブ C125(Super Cub C125)」。

2021年9月にモデルチェンジされた“二代目C125”の走りはどんなところが変わったのでしょうか?

今回は市街地を中心に、街乗りでの快適さやコーナリング性能などを確かめてみたいと思います。

カブシリーズの操作で最も特徴的なのが「自動遠心クラッチ」でしょう。

スーパーカブ C125はクラッチレバーが無く、アクセルを戻してシフト操作するだけでギアチェンジができるので、小型AT限定免許でも乗ることができます。

まずは、カブシリーズに一度も乗ったことがない人に向けて、カブシリーズの特有のシフト操作についてご紹介します。

遠心クラッチの仕組みや機構的な話となると少し難しい話になりますので、ここでは簡単な操作だけちょっとおさらい。

カブシリーズはハンドル左にクラッチレバーを持たず、スロットルを戻して左足のチェンジペダルを踏むだけでシフト操作が可能な「ロータリー式ペダル」を採用しています。

チェンジパターンは一般的なバイクのリターン式とは異なり、ニュートラル状態から前ペダルを踏み込むと1速に入り、そのまま繰り返し踏んでいくと2速…3速…とシフトアップしていきます。

【走行中のシフト操作】
前ペダル:N→1→2→3→4
後ペダル:4→3→2→1→N

そしてトップギヤの4速までシフトアップすると、そこから踏み込んでも4速のまま固定。
だけど停車時に再度踏み込むと、ニュートラルに戻すことができます。
非常に実用的な仕組みになっているんです。

ちなみにスーパーカブシリーズにはシーソーペダルが採用されており、後ろ側のペダルはこれの全く逆の操作ができます。

急激なシフトダウンは遠心クラッチの仕組み上、強烈なエンジンブレーキがかかりやすいので、シフトダウンはシフトアップの時よりもゆっくりと操作すると安定して走れますよ。

【停車時のシフト操作】
前ペダル:N→1→2→3→4→N→続く
後ペダル:N→4→3→2→1→N→続く

この仕組みは慣れるまでちょっとギクシャクしますが、走行中でも自在にアップ&ダウンのシフト操作ができるようになると、自動遠心クラッチ独特の楽しさと快適さがすごくわかります。

この自動遠心クラッチの仕組みは、初代カブのC100が誕生した時、仕事などで使うフォーマルな靴でも「つま先を汚さないように」と考案された仕組みという説もあるんだとか。

諸説ありますが、それが60年以上たった現代でも採用されていて、多くのカブファンを魅了しているなんて本当に凄いですね!

より上質な走りを実現しているエンジン

新しくなったスーパーカブ C125に跨りギアを1速に入れて走り出すと、まず出だしから印象が違います。いわゆる遠心クラッチ特有の“クセ”が緩和されているように感じるんです。

従来モデルのスーパーカブ C125や、CT125・ハンターカブ、クロスカブ110にも乗ったことがある筆者ですが、それらと比べても明らかに発進加速がスムーズになっています。

ローギアからググッと力強く加速はしてくれるのですが、エンジンの回転フィーリングが良くて伸びやか。出したいスピードまでスムーズに加速してくれます。

タコメーターは装備されていないので、細かな回転数はわからないのですが、これが体感としてハッキリわかるほど。

1回1回のシフト操作に余裕が生まれているのでギアチェンジの忙しなさが全くないんです。

これはもう大幅にリニューアルされたエンジンのおかげ。
最高出力は大きく変わっていないものの、ボア径を2.4mm縮小しつつ、ストロークを5.2mmも伸ばしたロングスロークになっているからでしょう。

エンジンのパワーバンドに余裕が生まれ、頻繁なシフト操作を意識せずとも、余裕を持ってクルージングできる感じです。

走行フィーリングは全く別物。

更に圧縮比も従来モデルの9.3から10.0に高められているので、各ギアのエンジン回転に余裕はあるのに、パワー感はしっかりと感じられるエンジンに生まれ変変わっています。

扱いやすさを重視したトルク特性の新エンジンによって生まれ変わった、スーパーカブ C125。

余裕が生まれたことで、街乗りやビジネス使いのようなシティコミューター用途だけでなく、走りの楽しさや長距離の快適さもプラスされたように感じます。

その質感を確かめるためにも、最後にちょっと足を延ばして、ツーリングでの快適性能を確かめてみたいと思います!

【文:岩瀬孝昌(外部ライター)】

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