12ホンダ『スーパーカブ C125』の装備の解説に加えて、実際に走ってみての燃費や跨ってみての感想など基本情報をお伝えします!
Honda スーパーカブ C125(2022)
初代スーパーカブ「C100」のスタイルをオマージュしながらも、現在のスタイルや技術を取り入れて2018年に誕生したのが『スーパーカブ C125(Super Cub C125)』です。
125ccの新しいスーパーカブとして、発売前から大きな話題となり、モダンで上質なデザインにより、瞬く間に大ヒットモデルの仲間入りを果たしました。
そんなスーパーカブ C125は、2021年に新型エンジンを搭載して大幅なモデルチェンジがおこなわれ、ABSも標準装備されました。
スタイルの美しさはそのままに、各所をブラッシュアップさせて正統進化したモデルが今回紹介する2022年モデルです。
最新モデルは新色「パールネビュラレッド」が追加され、継続カラーの「パールニルタバブルー」の2色展開のカラーバリエーションとなりました。
日常の街乗りやビジネスユースはもちろん、郊外へのツーリングやアウトドアレジャーへの移動手段としても、最適な1台になってくれるマシンです。
■車両価格 440,000円(消費税10%込み)
スーパーカブ C125のライディングポジションや足つき性は?
ハンドルやヘッドライト、サスペンションが一体のユニットステアになっているスーパーカブ C125のハンドル位置は、高すぎず低すぎず自然な位置にあり、軽く手を伸ばしただけでハンドルを持つことができます。
車体に跨ると、自然に身体が起き、リラックスした状態のライディングポジションになります。
従来のスーパーカブシリーズと同様に、膝まわりが空いているのでニーグリップはできませんが、幅の広いハンドルと、ステップ荷重でバランスを取りやすいディメンションになっており、長年スーパーカブシリーズが培ってきた乗車姿勢は、長時間でも疲れずに保つことができます。
スーパーカブ C125のシート高は780mmで、兄弟モデルのスーパーカブ110のシート高735mmと比べると45mmほど高めですが、身長172cmのライダーが跨ると両足がカカトまでしっかり着き、膝が軽く曲がるほどの足つき性です。
スーパーカブ C125の燃費は?
今回はトータル205.7kmの距離を走って、給油した合計ガソリン量は3.85Lでした。使用燃料はレギュラーガソリンです。
燃費性能は、さすがカブシリーズ!と言えるほどで、満タン法で計測した燃費はガソリン1リットルあたり53.43km/Lという、素晴らしい燃費性能を発揮!
燃料タンク容量は3.7Lとかなり少なめに感じますが、燃費性能がかなり優れていますし、高速道路を走る訳ではないのでツーリングでも給油でストレスを感じることはありません。
スーパーカブ C125の主要装備解説
フロント周りのデザインは、ヘッドライトやウインカーはもちろん、ハンドルやステム、サスペンションまで一体になっているユニットステアを採用。
往年のスーパーカブシリーズのデザインを踏襲しながらも、ヘッドライトやウインカーはLED化され、高級感のあるクロームパーツを多用。見れば見るほど上質なデザインになっているのが分かります。
メーター周りは上質なクロームパーツの中に配置され、中央にデジタル表示の燃料計、距離計(積算orトリップ)、時計などに加え、一番見えやすい位置にギアポジションインジケーターが備わります。
その周りをアナログタイプのスピードメーターと各種インジケーターが並び、クラシカルとモダンが融合したデザインになっています。
スーパーカブ C125はスマートキーが採用されています。
キーをポケットなどに入れておくだけで、イグニッション操作やハンドルロックなどが手軽におこなえます。
またアンサーバッグ機能やシートのロック解除などもボタンひとつでできるようになっています。
ガソリン給油の際にシートを開ける場合は、スマートキーを持っていれば、このボタンを押すだけでロック解除ができます。
スーパーカブC125は、2021年モデルから新型エンジンが搭載されました。
エンジン形式の「空冷4ストロークOHC単気筒」は変わりませんが、ボアを2.4mm縮小しつつ、ストロークを5.2mm伸ばすことで、従来モデルよりもロングスローク化。
更に最高出力を0.1PSほどアップしつつ、圧縮比も9.3から10.0に高められています。
最大トルクの発生回転数が1250回転ほど高くなっており、このおかげでエンジンの力強さに余裕が生まれ、長距離の移動が更に快適になりました。
サイドスタンドに加え、メンテナンス時や坂道などでの停車に便利なセンタースタンドも標準で備わっています。
車両重量が110kgと軽いので、どんな場所でもセンタースタンドがラクにかけられました。
今回のモデルチェンジにより、フロントブレーキにABSが標準装備されました。
特筆すべきは、ABSが標準装備になったのに、車両重量は従来モデルの110kgと変わっていないこと。
通常ならABSをつけるとユニット類も含めて2〜3kgは重くなってしまうものですが、車両重量が増えていないのは実質の軽量化と言えます。
原付二種モデルとしては大径の17インチホイールを採用し、細かいギャップや凹凸を感じさせないタイヤになっています。
リアタイヤも大径17インチホイールを採用。
二人乗りができるようにタンデムステップも備わっています。
チェーンのメンテナンス頻度を緩和してくれるチェーンカバーも装備されています。
LED化されたテールランプは縦型でクラシカルかつモダンでスタイリッシュなリアビューを演出しています。
LEDウインカーのデザインも秀逸。初代スーパーカブをオマージュしつつも新しいスタイルを手に入れているのがスーパーカブ C125です。
【文:岩瀬孝昌(外部ライター)】
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