待望の新型「CB400 SUPER FOUR E-Clutch」がついに公道デビュー! 歴代モデルが磨き上げてきた扱いやすさと上質な走りを受け継ぎながら、最新技術によって新たな魅力を手に入れた新型スーパーフォアを早速初試乗し、そのエンジン特性やハンドリング、快適性、そして今回から新採用されたHonda E-Clutchの威力を徹底検証しながら、新世代スーパーフォアの魅力に迫ります。今回は月刊オートバイ誌のメインテスター/太田安治氏が試乗したファーストインプレッション【後編】をお届けします!
※この記事は2026年10月1日発売号の『月刊オードバイ11月号』に掲載されたものを編集・一部抜粋して転載しています。
VTECとは異なる快感へ直線的に伸びる4気筒

新型CB400 SUPER FOUR E-Clutch(以下:CB400SF)の直列4気筒エンジンは“先代SF”と同じボア×ストローク(55.0×42.0㎜)ながら、そのフィーリングは異なります。
先代のCB400SFはHYPER VTEC(エンジン回転数に応じて吸排気バルブの作動数を2本⇔4本に切り替えるシステム)によって、6000回転台を境にトルク感とパワー感、排気音がクッキリ変わる性格に仕立てられているのに対し、新型CB400SFは淀みなくストレートに吹け上がります。
5000回転程度までの低中回転域でのトルクが薄れた感もありますが、車重が軽くなっているから実際の動力性能は互角でしょう。6速・100㎞/h時は6000回転で不快な振動は一切なく、高速道路クルージングも快適そのもの。

そしてスロットル・バイ・ワイヤなどを搭載することでパワーモードを切り替えられるようになったことも新型CB400SFの大きな特徴です。
特に一番アグレッシブな「スポーツ」モードでは9000回転弱からトップエンド1万2000回転まで力の厚みが増しています。VTECのように4バルブに切り替わってから弾けるように回るエキサイティングさとは異なりますが、4気筒特有の伸びやかさ、心地よく響く吸気音がスポーツ心を満たしてくれています。
今回の試乗はややウエット路面が多かったため本領を充分に引き出すまでには至りませんでしたが、タイムラグを切り詰めたクイックシフター、ストロークの奥でグッと踏ん張る前後サスペンション設定との組み合わせで、ワインディングはもちろんサーキットでのスポーツライディングも存分に楽しめそうです。
ハンドリングは先代CB400SFよりも軽く感じられます。先代はフロントタイヤがネッチリと路面に張り付く感覚で安定性が高かったのに対し、新型は速度域に関係なく軽快に向きが変わります。逆に言えば重厚感が薄れたとも言えますが、新型CB400SFが走るステージを現実的に捉えれば、この味付けの方が合っているように思います。

総合的な乗り心地はスタンダードなネイキッドモデルとして何ら不満のないものです。
CBR400R FOUR E-Clutchという兄弟車があるだけに、新型CB400SFは前後サスのリバウントストローク量を少し増やして、もっと優しい乗り心地にしてもいいのでは、とも感じました。しかし、引き換えにピッチングモーションが増えることで扱いにくさを感じるライダーもいるはずですので、このあたりがちょうどいいバランスなのだろうと思います。
普通二輪免許で4気筒モデルに乗りたいというライダーがこの新型SFのメインターゲットになるでしょうが、大型車からのダウンサイジングを考えるベテランをも満足させてくれるでしょう。
《CB400SF試乗 5大ポイント》
▶先代SF比で-14㎏も軽い
▶足つき性が抜群にいい
▶文句なしの自動クラッチ制御
▶先代とは異なる吹け上がり
▶軽快になったハンドリング
→CB400 SUPER FOUR E-Clutchのディテール解説はこちら!
【文/太田安治(外部ライター)撮影/赤松 孝】
【Honda CB400 SUPER FOUR E-Clutch 公式サイト】
【Honda CBシリーズ スペシャルサイト】



















