登場以来、多くのライダーから注目を集めているCB1000F。
若いライダーにはどのように思われているのでしょうか?
20代のライダー3人に「CB1000Fに乗ってみませんか?」と声をかけてみたところ「絶対に乗りたいです!」とのこと。
仕事を終えた夜、高速道路と市街地を走ってもらうことにしました。
3人ともCBオーナー。CB1000Fは気になる存在

今回試乗したのは、同じ職場で働く20代の3人。
全員がホンダファンで、それぞれCBを所有しています。
CB1000Fは3人とも気になっていたモデルだったそうです。
細谷さんは25歳。
21歳で大型二輪免許を取得し、GB250クラブマンとCB750Fを所有。
バイクにはエンジンの鼓動感や排気音、そして「自分で操っている」と感じられるハンドリングを求めています。
徳永さんは22歳。
大型二輪免許を取得したのは2カ月前で、現在の愛車はCB400 SUPER FOUR。
バイク選びではスタイルと排気音を重視しています。
松田さんは27歳。
18歳で大型二輪免許を取得してCB750(1992年の空冷モデル)に乗り始め、現在はPCX160も所有。
移動手段としてだけでなく、「所有する悦び」と「走る高揚感」を大切にするライダーです。
昔のCBらしさがある。でも跨ると驚くほど身近

走り出す前に、まずはCB1000Fをじっくりチェック。
写真やイベントで姿は知っていた3人ですが、実車を前にすると自然と会話が弾みます。
レトロなイメージもあるけど、メーターが液晶になっていて現代的ですね
タンクからテールカウルにかけての造形が、自分のCB750Fを彷彿させます。丸いホーンが付いている位置やヘッドライトの位置を見ると、「ああ、自分のCB750Fと同じだ」って。バイク単体でもカッコいいけど、ライダーが跨ったときはさらにカッコいい。
跨った瞬間、3人が驚いたのはリッターバイクとは思えないほどの軽さ。
そして足つき性の良さでした。
最初はシート高も重心も高いのかなと思ったんです。でも跨るとシートは低くて足つきが良いし、ハンドルの位置も自然。昔のCB750Fみたいにハンドル位置が遠いようなことはありませんでした
身長169cmの自分だと土踏まずまではつきます。身体を鍛えていて太ももが太いので少し足がつきにくいんですが、170cmくらいの人なら問題なく足はつくと思います
普段乗っているCB750と変わらない感じですね。リッターバイクにはあまり乗ったことがなかったけど、大きさはそれほど感じませんでした
自分は普段400ccに乗っているので、一時停止や信号待ちでは少し大きさを感じることもありました。でも、他のリッターバイクに比べたら全然楽です
野太い排気音と、自然に感じられる電子制御

エンジンを始動した瞬間、3人から「おお」「いい音だね」と声が上がりました。
水冷4気筒らしいスムーズさだけでなく、大型バイクらしい力強さや排気音もしっかり感じられたようです。
排気音がすごく良かったですね。迫力がありました。水冷エンジンは「シュンシュン」回るような感じかと思っていたけど、全然違って力強い音でした
排気音だけではありませんでした。
走り出すと、トルクフルな加速感やエンジンのフィーリングにも3人は感動したようです。

大型ならではの重厚感があって、野太い。静かなんだけど音がいいので、びっくりしました。回転が上がると甲高い音に変わっていく。「乗っている」という感覚が伝わってきます

力がありますよね。排気量が違うから当たり前だけど、CB400 SUPER FOURとはぜんぜん違います
スロットルをひねると、グッとトルクが出る感じが楽しい。高速道路でもエンジンには余裕があるし、スムーズに上まで吹け上がる。ロングツーリングでも疲れなさそうです
そして3人が声を揃えて言っていたのが、電子制御の自然さでした。
ライダーとバイクの間に電子制御が割り込んでくるようには感じなかったといいます。
電子制御スロットルだと思うんですけど、レスポンスが自然で、機械が間に入っている感じがしないですよね。だから乗らされているんじゃなくて、自分で乗っている感がすごくあります
それは自分も思います。レンタルバイクでいろいろな大型バイクに乗ってきましたけど、コンピューターで制御されていることを強く感じるバイクもあった。でもCB1000Fにはそれがまったくありませんでした
電子制御で乗りやすくなっているけれど、楽しさがあるんですよね
ライディングモードの切り替えがあるバイクに乗ったのは3人とも今回が初めて。
走行しながらモードを切り替えて変化を楽しんでいただきました。
スタンダードとスポーツモードを切り替えたときの、メリハリのある変化もいい。スタンダードは乗りやすいけど、スポーツにするとアグレッシブな感じになります
普段400ccに乗っている自分なら、最初はレインモードで走るのがいいと思いました。優しい感じだけど十分にパワーがありますね
街乗りならレインモードでもいいかも。モードを変えると色々な使い方に合わせられる。万能なバイクだと思います。
「リッターバイク=重い」を覆したハンドリング

エンジンの力強さ以上に3人を驚かせたのがハンドリングでした。
安定感はあるのに、動きは軽快。
3人が持っていた「リッターバイクは大きくて重い」というイメージは、走り始めると大きく変わっていきます。
跨った感じがとてもコンパクトで乗りやすかった。CB750から乗り換えても乗りやすいくらいですね。いつでもバイクが言うことを聞いてくれる感じがします

ハンドルを持って車体を起こしたとき、中型バイクみたいだと思うくらい取り回しが楽でした。走ってもコンパクトに感じるし、カーブでも重さを感じない。ワインディングを走ってみたいですね。
とても曲がりやすかったです。少し倒すと「スーッ」という感じで曲がっていってくれる。パワーはリッターバイクだからあって当然だと思っていたけど、ハンドリングは車体が重くなるぶん、動きも重くなると思っていました。でも、CB1000Fはまったくそんなことがなかった。今回乗ってみて曲がりやすさに一番感動しました
曲がりやすさは本当にその通り。過去に乗ったリッターバイクとは全然違った。いい意味で大型バイクを感じさせません。
CB1000Fが欲しい!

試乗前からCB1000Fに興味を持っていた3人ですが、走り終えたあとの評価はさらに上がっていました。
共通していたのは、「予想していたよりもずっと楽しい」という感想です。
いずれはもう少しパワーに余裕のあるバイクに乗り換えたいと思っていたんですけど、今回乗ってみて「これはありだな」と思いました。
真剣に欲しいです。CB750からの乗り換えを考えてしまいます
大型に乗り換えるのなら、CB1000Fが良いなと思いました
バイクはデザインやスペックだけで語られることも少なくありません。
でも今回、20代の3人が口を揃えて言っていたのは、実際に走らせたときに五感へ伝わってくる楽しさがあったということでした。
それこそがCB1000Fというバイクの一番大きな魅力なのかもしれません。
【文/後藤武(外部ライター)】


















