バイクは時間を気にせず、いつどこへでも出かけられる乗り物としてのメリットがあります。 中でも走る場所を選ばないオフロードバイク、アドベンチャーバイクは機動力が高く、様々な方法で楽しまれています。
今回紹介するのはアドベンチャーモデルであるXL750 TRANSALPで林道ツーリングなど本気のオフロードを楽しんでいるオーナーさん。 XL750 の機動力を活かしたアドベンチャーバイクならではの自由なバイクライフを満喫していました!
実物を見て気に入りました
XL750 TRANSALPオーナーのヨッチンさんは現在44歳のアドベンチャーライダー。 バイクに乗り始めたのは20歳で長い事古い英車に乗っていたといいます。 しかしオフロードバイクへの憧れが昔からあり、XR250へ乗り換え。 その後CRF250Lに乗り換えるなどヨッチンさんの本格的なオフロードバイクライフが始まります。
仲間たちと林道などで遊んでいく中で前々から気になっていた大排気量のオフ車への乗り換えを決意。 様々な大型アドベンチャーも含めて検討していたところ、XL750 TRANSALPと出会います。 発売されて間もない時期だったこともあってか、このバイクでオフロードを楽しんでいる人が他にほとんどいないことに惹かれ、実車を見に行ってみることに。 最初はWebで画像しか見ておらず、その時点ではあまり気に入ってなかったそうですが、いざ実車を見たらトランザルプにしかない良さが響いて購入を決定します。
これまで通り仲間たちと林道やエンデューロなどで遊んでいく中で、耐久性を考慮して少しずつカスタムしていき、今のXL750 TRANSALPが完成しました。
走って、使ってなんぼのXL750 TRANSALP
ヨッチンさんのXL750 TRANSALPはキレイに維持して行くというよりも、いかに使って走ってダーティーに仕上げていくのを重視しているそう。 車体は歴戦の数々を感じさせる迫力をまとっていました。 ヨッチンさんが厳選した耐久性を高めるカスタムパーツが装着されていることから、本気でオフロードを走っていることがわかります。
フロントカウルには転倒時にカウル破損を防止するガードが装着されており、傷やサビからこれまで走ってきたオフロードの激しさを物語っています。 フォークにはカバーと同時に、転倒した際やバイクが埋まってしまった際に引き起こしで使えるバンドを装着。 また細かい部分ですがオフロードブーツを履いての操作性を上げるためにシフトレバーを数ミリ延長するなど、ヨッチンさんならではの仕様になっていました。 他にもハンドガードや転倒しても割れにくいミラーなど、本気でオフロードを走れる仕様に仕上がっています。
どこでも走れるという楽しさ
オフロードを始めたのは3年前で、それまでは全く別のバイクの楽しみ方をしていたというヨッチンさん。 どういうきっかけでオフロードを走り始めたんでしょうか?
古いバイクに乗っていた頃は走るのも好きでしたが同じくらいバイクを弄るのが好きでした。 キャブレターの燃調を調整して調子を良くしたり、古いバイクを弄って調子を良くしていくのが楽しかったんです。 ですがそれもかなり長いことやったので、次何に乗るかを考えたときにずっと前からやってみたいと思っていたオフロードに乗ってみようと思ったんです。
最初は250ccクラスのオフ車から初めて林道デビューを果たし、色々楽しんでいく中でオフ繋がりの友人もできました。 周りの仲間たちが大排気量のアドベンチャーバイク、オフロードバイクに乗り換えていき、自然と自分もビックオフへの憧れが強くなっていきました。 しかし周りと同じバイクじゃつまらないし、他では見ない個性が欲しいと思ったときにXL750 TRANSALPを見つけたんです。 これで本気でオフロードを走っている人は少ないだろう、ということもあって、乗り換えてからは頻繁に仲間たちと林道ツーリングへ出かけてビックオフロードバイクライフを満喫しています。
普段一人で移動する際の移動車としても、週末の林道ツーリングマシンとしても幅広くXL750 TRANSALPを活用しているヨッチンさん。 これまで250ccクラスでは簡単にはできないような場所へのツーリングも余裕を持ってこなせるバイクだと言います。
基本オンロードだけのツーリングはほとんどしなくて、いつも仲間と行くツーリングは林道までがオンロードツーリング、そこからはオフロードを走ります。 これを250ccクラスでやろうとすると移動がとにかく大変で、車に積んだほうが楽に感じてしまうんですが、XL750 TRANSALPの機動力があれば高速移動も余裕でできるし、その後の林道走行、帰りの高速での移動まで余裕が違うんです。 意識はしてませんでしたが、言われてみればアドベンチャーバイクらしい使い方をしてますね。 奥さんからはXL750 TRANSALPに乗り換えてから『全然家にいない』って愚痴られてます。笑
エンジンを回せる気持ちよさ
XL750 TRANSALPの気に入っているポイントを聞いてみると、悩んでいましたがやはり一番はエンジンとのこと。 どういったところが気に入っているんでしょうか?
街乗りでは低回転で扱いやすい性格ですが、高速ではエンジンを回せるという別の楽しさがあります。 回すとかなりしっかりパワーがあって、分厚いトルクも感じます。 この感覚が気に入っていて、バイクだけすっ飛んでいく感じではなく、エンジンと自分が一緒になって前に進んでいく感じが好きです。
移動するのが楽しいので街の移動にも使ってます。 リアにボックスを付けたり、ラゲッジを使うと積載性も高いのでここも気に入ってますね。 キャンプ道具を積んで林道でキャンプしたりしてもしっかり対応できるのが良いです!
XL750 TRANSALPならではの楽しみ方を見つけているヨッチンさん。 今のヨッチンさんがやりたかったバイクライフにXL750 TRANSALPがしっかりハマっていて、魅力的なポイントを様々語ってくれました。
もっともっと使い倒したい
この排気量、この大きさならではの楽しみ方をしているヨッチンさんですが、これから先はどういう遊び方をしていくんでしょうか?
このバイクは大切な相棒であることは間違いないんですが、そもそも僕は機関さえしっかりメンテされていればキレイなバイクよりも使っている感、走っている感が漂ってくるくらい、ダメージが加わったバイクが好きです。 なので今後も大切にしていきますが、ガンガン使っていきたいです。 正直乗るまではここまでオフを走り込むとは思ってませんでしたが、乗っていたら楽しくてここまで来てしまったので、今後も厳しい、険しいオフロードを一緒に乗り越えていきたいです。
XL750 TRANSALPの魅力を色濃く教えてくれたヨッチンさんの目は少年のような輝きを感じました。 バイク好きって初対面でもこういうアツい対談ができるのが良いところですよね。 ヨッチンさんも仲間たちと走って語ってアドベンチャーライフを満喫されていました。 XL750 TRANSALPは実車を見て跨って、初めて良さが伝わってくる一面も持ったバイクなので、気になった方はぜひ一度レンタルしてみてください!
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【文/佐藤快(外部ライター)】