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初めての母娘ツーリングに『CB250R』はピッタリのバイクだった【前編】

CB250Rは女性ライダーにも人気のあるバイクです。
その理由はデザインや扱いやすいエンジン特性であることに加え、足つきが良くて取り回しやすい車体サイズにもあるようです。

そこで今回は母娘ライダーにCB250Rを実際に使ってツーリングに行っていただくことにしました。
年齢も経験も違う2人は、CB250Rに何を感じたのでしょう。

母娘それぞれのバイク遍歴

お母さんのお名前は内野有子さん。
バイクに乗っていたお父さん(SF小説の大家である豊田有恒さん)の影響もあって、16歳で普通二輪免許を取得。高校3年生で限定解除して大型二輪に乗るようになりました。

2000年代にはバイクショップを営むご主人と一緒に自らもライダーとしてスーパーモタードのレースやイベントへ積極的に参加。
創世記のスーパーモタードを盛り上げるために尽力しましたが、ここ10年くらいは自分のバイクを所有しておらず、時々バイクに乗ることがある程度。

乗り方は忘れていないけれどプチリターンライダーに近い状態。

娘さんのお名前は内野亜美さん。
小さな頃から家族でスーパーモタードのイベントに行っていましたが、当初はバイクに対して興味を持っていなかったのだそうです。

ところが中学1年生のときにテレビでMotoGPを観て夢中になり、モビリティリゾートもてぎに家族で通い出すようになります。
その後、興味の対象はレースだけにとどまらずバイク全般へ広がっていき、21歳で普通二輪免許を取得。

レースやバイクの魅力を伝えたいと考えるようになって、2輪メディアなどのライターとしても活動を開始するようになりました。

スペイン留学時代はレンタルバイクを借りてポルトガルGPを取材。
最近ではモトクロスやSBK(スーパーバイクレース)などのレポートやインタビュー記事などまで寄稿しています。

それぞれがかなり深く2輪と関わってきたお二人なのですが、意外なことにバイクで一緒に走るのは今回が初めてなのだそうです。

レンタルバイクで勝浦に向かう

出かけることにしたのは千葉県の勝浦方面。
2人で一緒に走れるバイクがなかったので HondaGO BIKE RENTAL を使うことにしました。

車でアクアラインを通って市原市に行き、シーエスアオバで有子さんがCB250Rをレンタル。
最近バイクにあまり乗ってないという有子さんは車両の説明も真剣に聞いています。

シーエスアオバ
住所:千葉県市原市青葉台1−1−2
電話:0436-62-1913
営業時間:10:00~19:00(日・祝日は9:00 ~ 18:00)
定休日:月曜

その後にバイクサービス木更津で亜美さんがCB250Rをレンタルしました。
母娘ツーリングだと聞いてショップのスタッフも驚いている様子。

レンタルはそれぞれの店で15分程度しかかからなかったので、10時30分くらいにはバイク2台の準備が整いました。
ここから2台で圏央道を使い、勝浦方面に移動します。

バイクサービス木更津
住所:千葉県木更津市桜井新町1-6-4
電話:0438-36-8418
営業時間:9:30~18:30
定休日:不定休
バイクサービス木更津

乗りやすくてツーリング向きのバイク

2人で走るのは初めてだったので圏央道のパーキングで一度休憩。
お互い様子を確認し合いますが、まったく問題ないようです。

「母が後ろを走ってくれているので安心していられました。」(亜美さん)

走り出したばかりですが、この時点ですでにとても楽しそうにしています。

市原舞鶴のインターチェンジを降りてからは国道297号線で太平洋目指して南下。

有子さんは久しぶりのバイクで若干緊張したと言いますがCB250Rの乗りやすさのおかげで不安はまったく感じなかったようです。

「すごく乗りやすいバイクですね。ビギナーやリターンライダーにピッタリだと思います。」

亜美さんも同様の意見。

「私も乗りやすいバイクだと思いました。母の身長が158cm、私が161cmなんですけど足つきはまったく問題なし。車体が軽くてUターンも楽でした。」

2人はそのまま一路海に向かって走ります。
圏央道を降りてから1時間ほどで最初の目的地である鵜原海岸に到着しました。

「景色が少しずつ開けてきて、眼の前に海が広がったときは『うわー』ってなりました。やっぱり海はテンションが上りますね。」(亜美さん)

「海が近くなってくると走っていても潮の香りがしてきて気持ちが盛り上がってきました。勝浦の海はキレイですね。同じ海でも東京湾とは全然雰囲気が違います。」(有子さん)

駐車場にバイクを駐めたら海を見ながらしばしの休憩。
写真を撮ったり砂浜を散策したりして楽しみます。

「ウチは3人姉妹なので、どこかに出かけると必ず誰か姉妹が一緒。だから母と2人だけで出かけることって少ないんです。初めて母とバイクで走るのに加えて、久しぶりに母と2人だけということにも少しワクワクしました。」(亜美さん)

旧友の塩工場を訪れる

今回のツーリングでは有子さんが行ってみたいと考えている場所がありました。
友人の田井さんが営む「勝浦塩製作研究所」です。

田井さんは有子さんのレース仲間。
2000年代にスーパーモタードのレースに参戦していました。俳優として活躍していた時期もあります。
最近勝浦市の鵜原で起業し、お塩を作っていると聞いて一度行ってみたいと考えていたのです。

久しぶりの再開に喜ぶ田井さんと有子さん。
亜美さんもお塩づくりの現場を初めて見せていただけるということで興奮気味。

さっそく田井さんからお塩の作り方を教えてもらいます。
田井さんの勝浦塩製作研究所では満月と新月のときだけ海水を汲み取り、昔ながらの平窯式という製法で60時間もかけながらゆっくり塩にしていきます。

薪を使うのでその間は窯から離れることはできません。
大変な作業ですが、理想のお塩を追い求めてたどり着いた製法がこれでした。

鵜原は日本の渚百選に選ばれるほど美しい海。
太古から積み重ねられた地層から豊富なミネラルが海に溶け出しています。

月の引力によって海水の混ざり方が異なることから、新月と満月のときの海水を使ってお塩を作っているのです。
月からのパワーもいただいたお塩ということでファンが増えています。

鵜原の海を見ながらそれぞれのお塩の味見をさせていただく2人。
お塩の美味しさと味の違いに驚いています。

田井さんと昔話で盛り上がる有子さんの隣で亜美さんはとても楽しそう。

「お塩造りの現場の雰囲気とか景色とか、予想もしていなかったことばかりだったからテンションが上ってしまいました(笑)。」

海を見ながら塩工場沿いに歩くだけで笑みが溢れ出てきてしまうほど楽しかったと言います。
有子さんはお土産に2種類のお塩を購入していました。

▼後半では勝浦市のグルメスポット、ツーリングスポットを回る様子をご紹介します。

勝浦塩製作研究所
注)勝浦塩製作研究所では一般の方に向けた見学などは行っていません。お塩は勝浦市、御宿町、鴨川町などのおみやげ物販売店やECサイトなどで購入が可能です。

短い時間の滞在でしたが十二分に満足した2人は次の目的地に向かうことにしました。

【文/後藤武(外部ライター)】

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