長い冬が終わり待ちに待った春のバイクシーズン! すぐに飛び出したい気持ちもわかりますがちょっと待って!
快適に楽しめるイメージが先行しがちな春ですが、実は注意しなければならないポイントもあるんです!
春は気まぐれな天気に注意?
冬の寒さが和らぎ、バイクに乗りやすいシーズンとなる春。
しかし、暖かくなってきても油断は禁物!
無策で出かけると思わぬアクシデントに見舞われるかも……そのひとつが天気です!
日本列島においての「春」は高気圧と低気圧が交互に訪れるため気圧配置が毎日のように変化します。すると予想以上に強い風が吹いたり、雨が降ったりと天気が変わりやすくなるのです。
天気予報で「来週末は晴れるだろう」とツーリングの予定を入れていると、当日は雨……なんてことも。また、ツーリング先で急な雨に降られてしまう場面も考えられます。
場所によってはまだまだ寒い! 昼夜の寒暖差に気をつけろ!
また、雨風だけでなく「寒暖差」にも要注意!
昼間が暖かく、薄手のジャケット1枚で過ごしやすい気温だったとしても、夜になると予想以上に気温が下がる日もあります。春のツーリングに出かける際に、帰りが遅くなることが予想される場合はジャケットの内側に「もう1枚」追加で着られるものを持っていくと良いでしょう。
小さく収納することのできるインナーダウンなどがベストですが、冷たい風を通さず保温効果を上げるにはレインコートという手段もあります。
前述の通り、春は天候の変化も激しい季節なので、寒さ対策と併せて持っておくと良いかもしれませんね。
実際の話、持っていける荷物に余裕があるならば、暖かい追加インナーとレインコートをダブルで用意しておくのがおすすめです!
冬季閉鎖や通行規制に注意!
標高の高い座標に位置するツーリングロードや峠道は、冬季になると積雪や凍結の影響により通行規制がかかる場所があります。
大抵は春になれば規制が解除されますが、場所によっては5月の末まで通れない道路なども。もう暖かくなったし通れるだろう……と思ってルートを組んでしまうと、いざ現地で残念な結果にになるかも⁉
春のツーリングを楽しむためにも、ルートを組む段階でしっかり事前に情報を集めておきましょう!
高所はまだ路面が冷えているかも……
そして、道路が開通していたとしても標高の高い高原ルートでは木陰になっている場所など路面が冷えている可能性があり、油断しているとスリップの危険があります。また、地域によっては、早朝など凍結している場所も残っている可能性があります。
もちろん夜間の道路も冷えていくことが考えられます。
暖かくなっても油断せず、楽しく帰路に着けるよう安全運転で楽しみましょう!
万全の準備で安心のツーリングへ!
綺麗に晴れて暖かい春の日となれば、ライダーたるものバイクで飛び出したくなりますよね。でも、今回ご紹介したように春のツーリングは無策で出かけると、雨や寒さなどで想像とは違う結果になってしまうかもしれません。
備えあれば憂いなし。暖かくなってきたことに油断せず、万全の対策を行ったうえで、シーズン最初のツーリングを気持ちよく走り出してくださいね!
【文:石神邦比古(外部ライター)】